海老干潟のその後のご報告です!
[2013年05月08日(Wed)]
当会は今まで、海老干潟の保全・調査などを行ってきました。そして今回も、アサリの生育調査をしてきましたのでご報告します。
以前の調査報告の記事はコチラです。
→ https://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/139
その他、海老干潟での活動です
・尾道市海老地区干潟保全活動を開催しました!その1、その2
・海老干潟自然学校
2012年度、2010年度
◆日時
平成25年5月2日
◆場所
尾道市浦崎町海老干潟
◆参加者
浦島漁業協同組合 吉岡組合長
瀬戸内里海振興会 松尾主任研究員ほか
○調査概要
16haの海老干潟は、住家に近く、漁協管理干潟と組合員管理干潟に区分されます。
この区域は、手堀り漁法を原則に出荷用と組合員の自家用に採貝を行っています。
昨年、干潟の耕運の結果、自然発生した、稚貝が豊富であったことから、他地域からの稚貝購入を取りやめ、必要な個所には、捕食者対策として網を敷設しました。
又、笹がけをして、捕食者対策をしていましたが、他の漁法(三枚建て刺し網)との競合、笹の老朽化もあり、網を敷設していない干潟は捕食者によって、ほぼ生育が出来ていない状態であることが判りました。(平成25年3月)
平成25年2月28日(木)の第4回アサリ(干潟保全)研修会において、松永湾中央部にある「山波の洲」の状況「百島人工干潟の状況」等の紹介の中で、捕食者対策の必要性が論じられました。
加え、独立行政法人水産総合研究センター・瀬戸内海区水産研究所 浜口昌巳様から、アサリ収穫量の激減理由を
1)海岸が開発されたから?
2)採りすぎた?
3)温暖化の影響?
4)水温上昇によってアサリに被害を与える生物の増加(ナルトビエイ・ヘテロカプサ赤潮、サキグロタマツメタ貝・パーキンサス原虫等)?
等の複合的な要因からと考えられるとおっしゃいました。
そして、これらの対応策として「地域連携」の必要性と、生産から販売までの「システム」の事例紹介(和歌浦)があり、最も大切なことは、他の海域の稚貝を撒き生育するのではなく、地場で発生する稚貝を使って資源を復活させることであるということです。
現に、覆網した漁業管理区域では150kgの出荷が可能となっています。
○今後の取り組み
広島県東部アサリ協議会を中心に各漁協間の協力、地域・企業等と協働しながら
1) 覆網の設置
2)笹がけの実施
3)保全区域の増加
4)モニタリングの実施
を進めることとしました。
文責/事務局 田坂 勝
以前の調査報告の記事はコチラです。
→ https://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/139
その他、海老干潟での活動です

・尾道市海老地区干潟保全活動を開催しました!その1、その2
・海老干潟自然学校
2012年度、2010年度
◆日時
平成25年5月2日
◆場所
尾道市浦崎町海老干潟
◆参加者
浦島漁業協同組合 吉岡組合長
瀬戸内里海振興会 松尾主任研究員ほか
○調査概要
16haの海老干潟は、住家に近く、漁協管理干潟と組合員管理干潟に区分されます。
この区域は、手堀り漁法を原則に出荷用と組合員の自家用に採貝を行っています。
昨年、干潟の耕運の結果、自然発生した、稚貝が豊富であったことから、他地域からの稚貝購入を取りやめ、必要な個所には、捕食者対策として網を敷設しました。
又、笹がけをして、捕食者対策をしていましたが、他の漁法(三枚建て刺し網)との競合、笹の老朽化もあり、網を敷設していない干潟は捕食者によって、ほぼ生育が出来ていない状態であることが判りました。(平成25年3月)
丸で囲んであるのがアサリです!
平成25年2月28日(木)の第4回アサリ(干潟保全)研修会において、松永湾中央部にある「山波の洲」の状況「百島人工干潟の状況」等の紹介の中で、捕食者対策の必要性が論じられました。
加え、独立行政法人水産総合研究センター・瀬戸内海区水産研究所 浜口昌巳様から、アサリ収穫量の激減理由を
1)海岸が開発されたから?
2)採りすぎた?
3)温暖化の影響?
4)水温上昇によってアサリに被害を与える生物の増加(ナルトビエイ・ヘテロカプサ赤潮、サキグロタマツメタ貝・パーキンサス原虫等)?
等の複合的な要因からと考えられるとおっしゃいました。
そして、これらの対応策として「地域連携」の必要性と、生産から販売までの「システム」の事例紹介(和歌浦)があり、最も大切なことは、他の海域の稚貝を撒き生育するのではなく、地場で発生する稚貝を使って資源を復活させることであるということです。
現に、覆網した漁業管理区域では150kgの出荷が可能となっています。
平成25年4月25日抜き取り撮影(最大4cm)
○今後の取り組み
広島県東部アサリ協議会を中心に各漁協間の協力、地域・企業等と協働しながら
1) 覆網の設置
2)笹がけの実施
3)保全区域の増加
4)モニタリングの実施
を進めることとしました。
この日は天気も良く、海がきらきらとしてとてもキレイでした

文責/事務局 田坂 勝