記事◆こんな農園、大田区にあったらいいな…(第1回レポート ) [2013年08月29日(Thu)]
こんな農園、大田区にあったらいいな…
大田区区民農園は全部で6園、そのうちの2園を当会が管理して5年目になります。利用抽選会を経て一区画2年契約で個人に有料で貸し出され、10uの畑(但し南馬込5丁目農園は2本の梅の木管理と6uの畑)に野菜や花の栽培ができます。農地を区民が利用して都市の緑地を守り続けることは大変有意義なことです。近年野菜作りブームが到来する中、市民が一緒に農作業を学んだり、グループ共同で野菜作りを楽しんでいる市民農園があると聞き、取材してきました。 ●武蔵野市「農業ふれあい公園」 中央線武蔵境駅にほど近い住宅街の中にある、農業と公園を合体させた新しい都市型公園が、武蔵野市「農業ふれあい公園」です。ここには大きく分けて2種類の市民農園があり、一つは個人に区画を貸し出す「農業塾」のエリアと、もう一つはボランティアが一緒に共同作業をする「コミュニティファーム」のエリアです。 ●みんなで楽しみながら、一緒に学ぶ/一緒に作る、野菜作り 個人に貸し出す区画では、「NPOむさしの農業ふれあい村」が運営する「農業塾」で学ぶことが条件になっています。 年間20種類ほどの野菜作りを一緒に学び、全員が同じ野菜を同じ方法で、各自の区画で育てます。また、「農業塾」の卒業生は、スタッフやボランティアとして引き続き公園内で野菜作りに関わることができ、キッチンガーデンやキッズガーデンなど色々な人が関わる畑作りが行われています。 もう一つの「コミュ二ティファーム」は、大きな区画をボランティア会員が一緒に作業するグループ農場です。 公園入口には田んぼもあり、市民の体験農場としても機能し、市民が楽しみながら武蔵野の農の風景を守る公園管理を行っています。 ●人々の繋がりを豊かにする、コミュニティファーム 個人の楽しみで成り立つ通常の市民農園とは一味違い、ここでは園内全体が綺麗に手入れされて作付けもまちまちでないため、多くの人が関わっているという一体感が感じられました。 今後大田区内での農園用地を確保することが難しい現状で、農園公園(コミュニティファーム)は、野菜作りを通し人々との繋がりをより豊かにする場として、新たな展開を示してくれました。(内田秀子) |