こんばんは、はじめまして。
ネットワークのメンバーのはなわです。
今月21日に開催したシンポジウム「弁護士が教える『情報』との上手な付き合い方」にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
当日は、情報管理に関心のある意識の高いNPOの関係者の皆様にたくさんお集まりいただき、手前味噌ですが、大盛況のうちに終えることができたように思います。
「NPOのための情報管理」「NPOの情報発信の中心点とアカウンタビリティ」というテーマでネットワークのメンバーが基調講演をした後、「現場から見る情報との付き合い方」というテーマでパネルディスカッションを行いました。
私は、特定非営利活動法人難民を助ける会の専務理事・事務局長である堀江良彰さん、特定非営利活動法人CANPANセンターの常務理事である山田泰久さんさんとともにパネルディスカッションを担当しました。
基調講演とパネルディスカッションの内容は、後で外のメンバーから報告があることを期待して(笑)、今回は、私がパネルディスカッションの中でお話した内容の一部を、簡単にご紹介します。
情報の「管理」の側面、リスクの側面について、基調講演をお聞きいただいた皆さんは、よくご理解いただいたと思います。情報の「管理」には、ルール化が必要なのです。ルール化して、それにもとづいて実践することで、「管理」できるのです。
一方で、NPOは、情報を「活用」していかなければなりません。
私がNPOに関わり始めた頃、「NPO・NGOの一番大事な役割は、『(社会課題を)知ってもらうことです。』」という言葉に出会いました。
もちろん、究極的には、そのNPOが取り組む課題を完全に解決することがゴールなのですが、もしそれが「役割」だとすれば、一つの社会課題に一つのNPOがあれば済むことになります。
そうではなく、同じ課題に取り組む複数のNPOが必要なのは、色々な方法で「(社会課題を)知ってもらう」必要があるからで、各団体で情報の活用の仕方は違うはずなのです。「(社会課題を)知ってもらう」ことで、仲間集めをして、団体は強くなり、最終的に、それぞれの方法で社会課題を解決するというゴールに辿り着くのです。
ではどうやれば、「活用」すればいいのでしょうか。
それにも、ルール化が必要なのです。
ルール化していないと、暗黙の了解でできること・できないことが決まることになりますが、それでは、皆さんの新しく加わった仲間達は、何ができて、何ができないかわかりません。
ルール化は、「してはいけないこと」を決める一方で、「していいこと」も明確にするのです。
「していいこと」を決めて、情報を活用するためにも、是非ルール化を試してみて下さい。
もちろん、ゼロから、ルール化にチャレンジするのは大変です。
ですから、今回のシンポジウムで配布させていただいたソーシャルメディアガイドラインなどをたたき台にして、導入を検討してみて下さい。
皆さんは、情報を管理・活用する、コントロールする重要性について、ご理解いただけたと思います。
しかし、導入を検討する過程で、「そんなの面倒くさい」「うるさいことを言われるのは嫌だ」という反対意見も必ずでると思います。
その時は、今日の私の話を思い出して下さい。
「していいこと」を明確にすることで、むしろ自由に情報を活用することができるようになり、団体を強くすることができる、その為にはルール化が必要なのだ、と。
会社であれば、こういったガイドラインは、トップダウンで導入することができますが、非営利団体の皆さんは、ボトムアップで導入しないと、浸透しません。
是非、こういう議論を団体内でしてみて下さい。
ルール化の必要性を研修でいくら学ぶより、必要性をちゃんと議論することで、そのルールはきっと団体内に浸透し、皆さんの団体を本当の意味で強くすると思います。
ルール化の内容で困ったときには、当ネットワークのメンバーにご相談下さい(笑)
2015年03月23日
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