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2020年03月13日

4/15志的勉強会オンライン開催のご案内【NPOの契約の基礎知識〜民法改正が業務委託契約に与える影響とともに】

 NPOのための弁護士ネットワーク事務局です。
 当ネットワークでは、2013年からNPO理事・職員、中間支援団体、士業などの専門家、NPOとの 協働に興味のある企業、プロボノなどの多様な立場の方々と共に、NPOの運営に関する法的課題とその解決方法の検討や、事例・書式等の共有を目的とした勉強会を定期的に開催しています。

 今年1回目となる今回の志的勉強会は、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、Zoomを利用したインターネットでライブ配信の形で、4月15日(水)に開催することになりました。
新型コロナウイルスの影響で様々な困難と戦っているNPOの皆さまを少しでも応援したい!ということで、今回は”参加費無料”で開催します。
普段、遠方のために参加が難しい方々にもこの機会にぜひご参加ください。
詳細は以下の案内をお読みいただき、下記申し込みフォームよりお申込みください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdGL2wUcHUVgzZ9h0wEZnjrcq8b19aLeczIJGdnjHy5bP35Ww/viewform?vc=0&c=0&w=1


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 2020年4月1日に改正民法(債権法)の全面施行を迎えます。
 今回はその債権法改正に絡めて、契約とは何か、といった基本から、契約書の作成保管の方法、契約交渉はどんなことをするのか,契約書の内容で特に注意するべきポイントはどこかといった団体運営にすぐに活かすことができるお話をしたいと思います。
 勉強会の後半では、NPOが外部のファンドレイザーを活用する際の業務委託契約の在り方について、契約書のひな形をもとに、参加者の皆様とディスカッションをしたいと考えています。
 民法改正が自分の団体にどんな影響があるのか分からずにモヤモヤしている方、契約書の取り扱いに漠然とした不安がある方は奮ってご参加ください。
 
 NPO関係者のほか、ファンドレイザーやファンドレイザーを目指す方にも是非ご参加いただければ幸いです。

 なお、今回はNPOのための志的勉強会としては初のオンライン(zoom)での開催となります。接続方法等はメールにてご案内いたします。

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日 時 2020年4月15日(水)18:00〜20:00
場 所 オンライン会議(zoom)
参加費 無料
主 催 NPOのための弁護士ネットワーク

スケジュール
18:00 接続状況確認、開催挨拶
18:10 前半の発表
   「NPOの契約の基礎知識〜民法改正が業務委託契約に与える影響とともに」
   発表者 弁護士稲田遼太(NPOのための弁護士ネットワーク)
19:00 後半のディスカッション
   「ファンドレイザーとNPOの契約のあるべき姿を考える」
   ファシリテーター  弁護士樽本哲 (NPOのための弁護士ネットワーク理事 )
   解説  弁護士稲田遼太(NPOのための弁護士ネットワーク)   

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■ 事前準備について
1.ZOOMをダウンロードしてください。
  ZOOMを初めて利用される方は、下記URLから事前にダウンロードをお願いいたします(無料)。
https://zoom.us/download
 接続手順については、以下ページで詳しく解説していますのでご参照ください。
https://zoom-japan.net/manual/pc/zoom-pc-app/

2.資料をご確認ください。
 こちらの応募フォームから申し込みいただいた方に、
 セミナー参加URLとともに当日の資料へのリンクをメールでお送りします。
 メールに記載されたURLからGoogleドキュメントでご確認ください。

■ ご参加にあたってのお願い
・安定したWi-Fi環境下で受講してください。
・何らかの理由で通信が中断してしまう可能性がありますことをご了承ください。
・マイクはオフにしてご参加ください(発言時を除く)。

■個人情報の取り扱いについて
ご入力いただいた個人情報は、NPOのための弁護士ネットワークが志的勉強会の運営、メーリングリストへの 招待、その他ネットワークの活動に用いる目的で取得します。個人情報の利用および管理については、個人情報保護法および同法のガイドラインを遵守いたします。

【お問い合わせ先】 NPOのための弁護士ネットワーク事務局
         代表メール:infoあっとnpolawnet.com 「あっと」は@へ変換してください。
団体ウェブサイト:http://npolawnet.com/
facebook公開グループ:NPO×法律トピックス

posted by 日向寺 at 08:13| Comment(0) | イベント情報

2018年12月04日

寄付月間2018 遺贈寄付の実務相談

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NPOのための弁護士ネットワークは、寄付月間2018の公認企画として、遺贈寄付に関する無料相談を10団体限定で実施します。
遺贈寄付を受け入れるNPO、NGOを対象に、遺贈寄付の受け入れに向けた具体的な手順、寄付ポリシーや内部規程の策定、書類の準備、広報ツールのチェックなど、遺贈寄付の導入支援のためのアドバイスを無料で実施します(申込多数の場合は先着順となります。)。
遺贈寄付に取り組みたいがどのような準備をしておけばよいのか分からない、遺贈寄付を広報する手段や内容をチェックしてほしい、遺贈寄付の受け入れに関するリスクや注意点を確認したい、という団体は、この機会にぜひご応募ください。

◆申込期間:2018年12月3日(月)0時〜12月25日(火)23時59分
◆申込方法:NPOのための弁護士ネットワークのウェブサイトの問合せフォームから「遺贈寄付相談の申込」の件名でお申込ください。
http://www.npolawnet.com/form.php
◆相談費用:60分無料(団体訪問、書式の提供等は有料となります)
◆申込条件:法人格を有するNPO、NGOであること、組織の代表が遺贈寄付の受け入れを了承していること、当ネットワークにおいてサポート実績を公表できること

★NPOのための弁護士ネットワークHP★
http://www.npolawnet.com/kifugekkan_izou2018.html
★寄付月間★
http://giving12.jp/
posted by 日向寺 at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント情報

2018年09月19日

2018年9月11日 志的勉強会開催報告 プラットフォーム選びから始める、NPOのためのクラウドファンディング

 こんにちは。NPOのための弁護士ネットワーク理事の樽本です。
 当ネットワークは、CANPANセンターの協力を得て、NPO関係者と弁護士がともに考えて学ぶNPOの法律実務に関する勉強会を、「NPOのための志的勉強会」という名称で、年に4、5回のペースで開催しています。当ネットワークの弁護士とNPOの関係者や専門家がペアになって、事例の検討、法律・判例の紹介などを行っています。これまで多数のNPOや専門家、企業関係者らに発表協力をいただきました。

過去の開催状況→http://www.npolawnet.com/history.html

 さて、2018年9月11日(火)に開催された通算第29回「NPOのための志的勉強会」では、『プラットフォーム選びから始める、 NPOのためのクラウドファンディング 』と題して、NPOのファンドレイジングの一手法としてすっかり定着した感のあるクラウドファンディングについて、元クラウドファンディングプラットフォームの提供企業での勤務経験のある宮本聡さんを発表協力者に迎えて、重松弁護士が発表を担当しました。
また、プラットフォーム提供企業からGoodMorning by CAMPFIREの酒向萌実さん、Readyforの徳永健人さんにも参加してもらい、それぞれのサービスの紹介などをしてもらいました。

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 宮本さんからは、クラウドファンディングとは何かという基本から、クラウドファンディングの市場規模、プラットフォーム選びのコツ、期間限定キャンペーンを継続的な支援につなげるためのクラウドファンディングの活用法、目的達成のための心構えなどをお話いただきました。
 矢野総合研究所の推計によると、日本のクラウドファンディング市場(新規プロジェクト支援額ベース)は、2017年度には前年度比46.2%増の約1,009億円に達する見込みで、急激に成長しているが、2016年度の実績ではその約9割が利息によるリターン目的の貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)であったということです。
■矢野総合研究所の推計
https://www.yanoict.com/summary/show/id/481?gclid=EAIaIQobChMIv-75q_zF3QIVR7aWCh20PwMsEAAYASAAEgIINvD_BwE

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 酒向さん、徳永さんからは、それぞれ15分ずつ自社プラットフォームの仕組み、レギュレーション、プロジェクト開始時における審査や実施期間中の支援の内容等について紹介してもらいました。酒向さんが配布したCAMPRIREのアイディアシートは、クラウドファンディングを検討する際の企画書のベースになるもので、プロジェクトオーナーが考えておかなければならない要素が整理されていてとてもわかりやすかったです。同社は誰もがクラウドファンディングにチャレンジできるように、プロジェクトの開始前の審査を厳格にし過ぎないように意識しているということです。
 また、徳永さんのプレゼンでは、Readyforがキュレーターによる伴走支援などサポート体制を充実させていること、そのため75%という高いプロジェクト達成実績を誇っていること(業界平均は約30%とのこと)、スタッフには準認定ファンドレイザーの資格取得を奨励していることなどの紹介がありました。
 両社とも期間限定のプロジェクトだけでなく、定額での継続支援のできるプランも用意されているとのことでした。その他の点の比較は以下のとおりです。

■GoodMorning by CAMPFIRE
 実行方式→All in(実行確約) のみ
 手数料→14%(うち決済手数料5%)
 サポート→スタッフによるアドバイス、問合せ対応など(伴走支援のメニューはない)
■READYFOR
 実行方式→購入型・寄付型プロジェクトの場合はAll or nothing(達成時実行型)
      それ以外はAll in
 手数料→シンプルプラン12%(うち決済手数料5%)
     キュレーターによるフルサポートプランは17%(うち決済手数料5%)
 サポート→フルサポートプランでは専任のキュレーターによる伴走支援が受けられる

 Readyforでは、キュレーターによる手厚いフルサポートは受けられないものの手数料が5%安くなるシンプルプランを提供しているということですが、宮本さんからは、ディスカウント部分で外部のファンドレイザーなどのプロの支援を受けることも考えられるのではとの指摘がありました。確かにいろんな可能性がありそうです。
 時間の都合で両社とも短時間のプレゼンでしたが、基本的なスタンスの違いなどが分かって有益でした。

 続いて、重松弁護士からは、購入型と寄付型のクラウドファンディングの違いとリターン設計における注意点、税金面で取扱いの違い、プロジェクトページ内で説明するべき事項、プロジェクト実行者の責任、リターンが実現できない場合の法的論点、プロジェクト成功後のフォローアップ、支援金等の使途の説明義務と余剰金の転用の可否についての裁判事例などについて、法的な観点から解説がありました。

 最後に質疑応答を行いましたが、これはよかったというクラウドファンディング事例を紹介してほしいとの参加者からの質問に対して、Readyfor徳永さんの回答した事例が興味深かったのでご紹介します。
 そのプロジェクトは、認定NPO法人が実施した目標寄附金額100万円の寄付型クラウドファンディングのプロジェクトだったのですが、実施団体が自団体の信頼性をアピールする手段として、非営利組織評価センターの第三者評価の結果をプロジェクトページに掲載した初めてのケースということでした。NPOのファンドレイジングの現場で第三者評価を活用する時代になってきたことを知って、同センターに関わる者としてうれしく思いました。

※このプロジェクトについて詳細をお知りになりたい方は下記リンクをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/17036

 今回も90分の短い時間で盛りだくさんな内容でしたが、ご参加いただいた方々には、プロジェクターとPCの接続に不備があり、資料の投影がスムーズにできなかった不手際をお詫び申し上げます。
 また、参加者のアンケートでは、クラウドファンディングの基本を改めて学ぶことができて有意義だったという感想のほか、期待していた内容と違った、クラウドファンディングという資金調達手法に関する法的な解説をもっと聞きたかったという意見や、資料をもっと充実してほしいという声も聞かれました。貴重なご意見を次回以降の勉強会に活かしていきたいと思います。改めて、ご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。

 次回は、11月中旬から下旬頃に、不祥事などの危機発生時における監事の役割をテーマに勉強会を開催する予定です。より実践的な内容を予定していますので、ぜひご参加ください。

(樽本)
posted by 樽本 at 12:32| Comment(0) | TrackBack(1) | NPOの法律問題

2018年03月28日

理事長交代のご報告と4月の志的勉強会のご案内

NPOのための弁護士ネットワークの樽本です。
ご無沙汰しております。
FRJ2018に参加された方にはN弁紹介チラシ等でご報告していましたが、私は今月のN弁の定時総会・全体会議で理事長を退任し、芝池俊輝弁護士(ことのは総合法律事務所)が後任の理事長に選任されました。
 芝池俊輝プロフィール http://kotonoha-law.com/lawyer/shibaike
樽本も引き続き理事メンバーとしてN弁の運営に関わっていきますので、今後ともN弁をよろしくお願いいたします。

さて、今年も来月の4月から年4回の予定で、志的勉強会をCANPANセンターさんと共催します。
4月の発表者は新しく理事長になった芝池弁護士です。
昨年の勉強会に続いて、NPOのスタッフのメンタルヘルスの問題を取り上げます。
以下に告知文を転載しますのでご覧ください。

==
『知っておきたい職場のメンタルヘルスの基礎知識 〜ケーススタディで学ぶNPOスタッフの心の問題とその対応〜 』

近時、NPOの現場では、深刻な社会課題に向き合う中で大きなストレスを抱えたり、人間関係のトラブルに悩んだ結果、メンタルヘルスに不調をきたす方が増えています。あなたの周りにも、元気がなく、仕事や活動を休みがちになっている方はいませんか?
今回の勉強会では、NPOで働くスタッフのメンタルヘルスの問題をテーマとして取り上げ、休職・退職をめぐる法律的な問題を分かりやすく解説するとともに、産業カウンセラーの廣井敬三氏、社会福祉士である金澤沙知氏にご協力いただき、メンタルヘルスの基礎知識、心に悩みを抱えたスタッフとの向き合い方、リワークや傷病手当・労災保険等の制度等についても学びます。
管理職の方に限らず、NPOのメンタルヘルスの問題に関心があるすべての方にご参加いただけます。 皆さまのお越しをお待ちしています。

発表者
廣井 敬三氏(産業カウンセラー・NPO法人はぐくみ心理相談所理事長)
金澤 沙知氏(社会福祉士・地域包括支援センター羽田)
芝池 俊輝(弁護士・NPOのための弁護士ネットワーク)

日時 平成30年4月17日(火)午後6時半〜8時半
場所 日本財団ビル2階第1・2会議室
東京都港区赤坂1−2−2
参加費 2000円(事前決済・キャンセル不可)
定員 35名(定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。)
申込方法 以下の URLからお申し込みください。
http://npolawnet20180417.peatix.com
※お申し込み後、Peatixからメールが届きますので、必ず確認してください。
※事前決済のキャンセルは受け付けておりませんのであらかじめご了承ください。
※ご不明な点がございましたら、npoben.net@gmail.comまでご連絡ください。
懇親会 勉強会終了後、懇親会を予定しています。
共催 日本財団CANPANプロジェクト
posted by 樽本 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(1) | NPOの法律問題

2017年10月26日

「非営利組織の監事のしごとAtoZ 」志的勉強会10/23開催報告

NPOのための弁護士ネットワークです。

去る10月23日,「非営利組織の監事のしごとAtoZ 」と題して,NPO・非営利組織の監事・監査業務についての勉強会を開催しました。

ネットワークからは樽本哲弁護士が発表し,
手塚明美さん(認定 NPO法人藤沢市民活動推進機構 副理事長・事務局長)と,勉強会を共催頂いているCANPANさんから山田泰久さん(NPO法人CANPANセンター代表理事、(一財)非営利組織評価センター業務執行理事)からご協力を頂きました。

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今回は,題材を反映して,士業の方の参加が目立った印象です。

監事の仕事というのは,一応書籍に書いてあることは理念・理屈としてはわかっても,実際に手を付けると,それとのギャップがあるように感じてしまうものでもあります。
監事の役割と責任,期中監査及び期末監査の実際,実効性の高い監査を実現するためのコツ,新任監事が組織の課題を把握するためにまずやるべきことなど,書籍を読んだだけではイメージしにくい監事のあれこれについて,実践的な話題が共有できたのではないかと思います。

また,非営利組織のガバナンス評価の基準であるJCNE(非営利組織評価センター)の定める23基準の解説もあり,その申請や評価のプロセスを利用して,非営利団体の課題発見に役立てる方法の紹介は,監査を通じて本業を鍛えるという,監査の理想的な仕事につなげるヒントにもなったのではないかと思います。

監査の仕事は「完成」というものはなく,常により良いものを目指さなければならないものです。
その指針や,ヒントが得られた気がします。

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さて,今年の勉強会はこれで終了です。
来年の勉強会については,決定次第ご連絡いたします。
年末にかけては,寄付月間関連のイベント等を企画中です。

今後とも「N弁」をよろしくお願いいたします。

(日向寺)
posted by 日向寺 at 00:28| Comment(0) | TrackBack(2) | イベント情報