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2009年08月18日

鑑賞以前に家族で過ごせる日常を。


「もっと手前が必要な気がします。」

うちの新理事長も昨夜のブログで書いてますが、
たまたまインターン生の対応で時間ができたので、
子連れ99%のステージを見てきました(笑)

だってトーマス。

とてもたくさんの家族連れ。
とても開演を楽しみにしながら会話を楽しむ家族。
公演中は一緒になって声を出して楽しむ。

平日のお昼間なのに。

うちのNPOでも鑑賞活動を毎年します。
作品は下見もして内容もしっかりしたものを選んでいます。

でもチケット販売に四苦八苦

予算の関係もありますが、あまりメジャーなものを見ない傾向にあります。

「内容的にこだわり」といえばかっこいいのかもしれません。

しかし今こどもや地域に必要なのはもっともっと入口なのかもしれません。

家族関係の希薄さなども問題としてあがるなか、
ただ家族がともに過ごせ楽しめる場を
鑑賞でも考えないといけないのかもしれません。

子どもの文化フォーラムというイベントをした際にも感じたのですが
「かえっこ」というイベントにわんさか人が集まります。

一種のブランド。

でもそこで来場者はストップ。
次のステージやコーナー、鑑賞にはつながりにくい。

有名じゃないけどおもしろいこと、
内容のあるもの、すばらしいものってたくさんあります。

でも普通に慣れ親しんでいないとその良さには気づけません。

もしかしたらメジャーなものでいいんじゃないかと。
肝心なのは多くの人に機会を提供することと、
そこをきっかけに次の世界を提供すること。

NPOとしてはそこからの仕掛けの方が
役割として求められているんでしょうね。

たしかに安価で、内容のあるものをという視点で、
地域のどんな人にも手が届く作品も重要です。
でも関心がなけりゃ意味がない。

またなんか王道な作品であっても、
そこに家族の団らん(お父さんも、おばあちゃんも友人たちとも)があることは
いまとても貴重な機会のような気がします。

鑑賞事業を通じて何がしたいのか。
そこが問われていますね。


わが友人のステージ目的でしたが
思わぬ気付きの機会となりました。

この記事へのコメント
naonao さん

コメントありがとうございます。

鑑賞事業のねらいをどこに定めるか。
時代・社会・地域の状況に応じて、
変化が必要かもしれません。

「文化の力で人をつなぐ」
文化もとらえ方は様々。
だからこそ柔軟な発想で、
より人がつながる事業にしたいものです。
Posted by たく at 2009年08月19日 12:42
「鑑賞事業を通じて何をしたいのか」

そうなんです。
いつもいつもそれを考え続けることが大事なんでしょうね。

きっかけ。入り口。感性を育てる。。。

劇場という団体の鑑賞事業は、
いわゆる興業とは違う側面を持ちますね。

うちは会員制を保っているので、
「文化の力で人をつなぐ」というところに立っている気がします。
Posted by naonao at 2009年08月18日 22:17
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