中国5県中間支援組織連絡協議会2018年度春の合同研修を開催しました。 [2018年04月23日(Mon)]
2018年4月20日(金)21日(土)に中国5県中間支援組織連絡協議会2018年度春の合同研修を開催しました。
2日間を通してNPOや中間支援組織の関係者、行政職員など、岡山県内だけではなく、全国各地から約180人の方にご参加を頂きました。ありがとうございました。4部構成+1オプション企画で開催した内容を簡単にご報告をさせていただきます。 【第@部】4月20日(金) 10:00〜12:00 先駆的なしくみ事例から学ぶ、協働推進のこれまでとこれから (ソシオマネジメントスクール) 協働の必要性が指摘され、先駆的な取り組みが始まって20年。しかし、うまく進んでいない地域が大半です。IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表の川北秀人さんを講師にお迎えし、先駆的なしくみづくり事例を学ぶとともに、「協働環境調査」の自己採点(事前課題)に基づいて、協働のしくみづくりを基礎から見直す時間となりました。 【第A部】4月20日(金)13:00〜17:30 この20年でNPOと支援はどう変わり、これからの社会のために何をすべきか。 〜課題解決に本気で挑むための協働・コレクティブインパクトと市民の可能性〜 NPO法20周年の節目を踏まえて、「この20年でNPOと支援はどう変わり、これからの社会のために何をすべきか。」というテーマで引き続き講師をお願いした川北秀人さんの講演を伺ったあと、その成果と課題を共有すると共に次に何をすべきかを考える分科会に移りました。 分科会は「問題構造の分析から迫るSDGs各課題の達成」を大きなテーマに、SDGsの目標にも引き寄せながら「社会的孤立と生活困窮(SDGs目標@)」「エリアマネジメントと集落自治(SDGs目標J)」「教育と人づくり(SDGs目標C)」の3テーマで開催しました。 それぞれの分科会では、取り組む活動の問題構造を中心に話をし、対処療法だけではなく、その原因を解消するために、どんな取り組みをしているのか、さらにどんな取り組みが必要かを聴き、考えると共に、一見、違う問題に見えるそれぞれの取り組みが、問題構造を通じてみると共通な部分があり、知見の共有や連携は可能であるということを確かめ合いました。 A.社会的孤立と生活困窮(SDGs目標@) ・「高校生の妊娠とその支援の検討」 妊娠した高校生の支援を考える実行委員会 ・「離婚をしようとする親への支援」 家族支援センターみらい ・「養護施設退所後の子どもたちの支援」 NPO法人子どもシェルターモモ ●コーディネータ:高平亮(NPO法人岡山NPOセンター)、森山忍(公益財団法人ふるさと島根定住財団) B.エリアマネジメントと集落自治(SDGs目標HJ) ・「操車場跡の新公園のパークマネジメント」 新公園を活用する市民の会 ・「西川エリアのエリアマネジメント」 西川エリア「まち育て」協議体 ・「犬島や平井学区の地域づくり」 NPO法人みんなの集落研究所 ●コーディネータ:石原達也(NPO法人岡山NPOセンター)、毛利葉(公益財団法人とっとり県民活動活性化センター) C.教育と人づくり(SDGs目標C) ・「発展途上国における教育支援」 NPO法人AMDA社会開発機構 ・「慢性疾病を抱える子どもの自立を目指す学習・復学支援」 NPO法人ポケットサポート ・「合併地域である建部における中学生のキャリア支援」 NPO法人だっぴ ●コーディネータ:斉藤恵美(NPO法人岡山NPOセンター)、松原裕樹(NPO法人ひろしまNPOセンター)、伊藤彰(NPO法人やまぐち県民ネット21) 【第B部】4月21日(土)10:00〜13:00 原因解消に届く課題解決のための仕組みと伴走支援はどうあるべきか 〜支援者向けワークショップ〜 地域の課題解決においては、認知された課題への対応だけでなく、その原因を分析して対応することや担い手を育むことが必要です。そのための仕組みやそれを確かなものとする伴走支援はどうあるべきかを岡山市のESD・市民協働推進センターにおける取り組みの事例を、岡山NPOセンターの地域連携センター長であり、同センター長も兼ねる高平亮より共有させていただき、合同会社喜代七の山元圭太さんによるファシリテートにより、参加者それぞれの事例を共有しながら学びあいました。 【第C部】4月21日(土)14:00〜16:30 市民活動・市民事業の支援を担う人材の『半人前・一人前』タスク&スキルリストづくり (ソシオマネジメントスクール) 市民活動・市民事業の支援を担う人材は、施設や機関の増加に伴って増え続けています。しかしその担い手に求められるタスクやスキルの共有や育成は、残念ながら期待通りには進んでいません。最後のこのセッションでは再び川北秀人さんに講師をお願いし、支援者に求められるタスクやスキルを基礎から見直すワークを含めた講座を行いました。 2日間を通じて、多くの方にご参加頂き、中国5県のみならず関東や九州からの参加もあり、これからの変化を見据え、課題解決戦略を共に考えてきたい方、そして、地域で「これから20年も社会に貢献できる支援者を目指す」方々の今後の一助になれば幸いです。 また、みなさまにお会いできる機会を楽しみにしております。 当日の様子の写真は以下からご覧いただけます。 https://photos.app.goo.gl/5lXd8eId8yXuoFn62 |