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2024年02月09日

実践ベーシック問題について


NPO法人会計力検定 
実践ベーシックレベルの問題構成


【範囲】
NPO法人会計力検定公式テキスト「レベル:ベーシック」

【出題数】
全12問

【内容】
NPO知識は、主に【〇×式、語句選択式、語句記載式】
会計知識は、主に【仕訳作成】

【問題の趣旨】
・NPO知識は、NPO法などを正しく理解し、記憶しているかを問う
曖昧な覚え方だと、選択問題で悩む可能性が大きく、そこが問われる

・会計知識は、NPO法人にある事例をもとに、実際に「仕訳を書く力」を問う
実務では会計ソフトを利用していることで「わかったつもり」になっているが
いざ、自分で仕訳が書けないことが多く、そこが問われる
posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 10:06| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【NPO知識】実践ベーシック NO1

<過去の実施で間違いが目立った問題例>

問:(   )に入る文言として最も適切な用語を記載しなさい

第一条
この法律は、特定非営利活動を行う団体に(  1  )を付与する
こと並びに(  2  )及び事業活動が適正であって(  3  )に
資する特定非営利活動法人の認定に係る制度を設けること等により、
ボランティア活動をはじめとする市民が行う自由な(  4  )としての
特定非営利活動の(  5  )を促進し、もって公益の増進に寄与する
ことを目的とする。


解答は、以下の5つとなります。

1.法人格
2.運営組織
3.公益の増進
4.社会貢献活動
5.健全な発展

5つの中でも、間違いの多かったのは、2番目の「運営組織」でした。

NPO法人として活動するにあたって、基本的な事として、再確認しておきましょう。
posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 07:11| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【NPO知識】実践ベーシック NO2

<過去の実施で間違いが目立った問題例>

問:正しい場合は〇、間違っている場合は×を

@NPO法は、NPO法人が毎年作成する事業報告書及び決算書類について
 社員総会での承認を要する、と、定めている

A監事は、決算作業が終了した後に財産状況の監査もおこなうとともに、
 必要に応じて理事の業務執行に関する監査も行うことができる

解答: @×、 A×

解説:
@NPO法で定める総会承認事項は、定款変更、解散、合併のみで、それ以外は
 各法人が定款で定めることになっているため

ANPO法では、監事の職務ついて次のように定めています
法第18条
 監事は次に掲げる職務をおこなう。
 1.理事の業務執行の状況を監査すること
 2.特定非営利活動法人の財産の状況を監査すること

そのため、理事の業務執行の状況の監査も必須となります。

NPO法で定める総会決議事項や監事については、特に重要なため
正確に覚えておきましょう。

★NPO法人の管理と運営に関しては
テキストを教材にしたWEBセミナーの
無料公開動画でも
解説しています。

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NPO法人会計力検定公式テキスト「実践」第5分冊
NPO法人の管理と運営
(講師:村上義弘氏)
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posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【NPO知識】実践ベーシック NO3

<過去の実施で間違いが目立った問題例>

問:(  )に当てはまる文言を記載しなさい

@不特定多数のものの(   )に寄与することを目的とする
A社員の資格の得喪について(   )な条件をつけないこと
B報酬を受ける役員が、役員総数の(   )以下であること
C宗教活動や政治活動を(   )としないこと
D特定の公職候補者、公職者、(   )の推薦、指示、反対を目的としないこと

解答
@利益の増進
A不当
B3分の1
C主目的
D政党

NPO法第二条は、第一条と同様に、特定非営利活動法人としての要件を定めているところであり
重要な条項のため、語句を間違えないようにきちんと覚えておきましょう

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NPO法人会計力検定公式テキスト「実践」第5分冊
NPO法人の管理と運営
(講師:村上義弘氏)
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posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 05:56| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【会計知識】実践ベーシック NO1


問:以下の内容について仕訳を作成しなさい

問題文
「NPO法人が助成金を取得して内装工事を行った。工事着手日は、×0年度中であったが
工事完了、引き渡し日は、×1年度となった。」

@×0年10月1日、内装工事に充てるための助成金、1,000,000円が普通預金に振込まれた。

A×0年12月3日、内装工事の設計料275,000円(税込)を、山本設計事務所に現金で支払った。

解答(仕訳)
@助成金を得て、内装工事を行った際の「助成金」の仕訳だが、該当年度中に内装工事が完了しなかったときにどうするか、がポイントとなります。

NO385.png

A内装工事をおこなったときに必要な「設計料」の取り扱いがポイントとなります。

NO386.png

建設仮勘定は、その工事が完了した時点で固定資産に振り替える処理をします。
その時に「設計料」もその工事の代金に含めて処理をする必要がありますので、
間違えないように注意しましょう。

★内装工事に関する処理について
検定テキストを教材にしたWEBセミナー
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NPO法人会計力検定公式テキスト「実践」第3分冊
内装工事をしたとき
(講師:今井健至氏)
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タグ:NPO会計
posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 05:25| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【会計知識】実践ベーシック NO2


給料に関する出題です。

「給料」は、社会保険料、雇用保険料、源泉所得税、住民税、それぞれの
仕組みを正しく理解しておかなければ、正しい仕訳ができません。

さらに、当検定では、仕訳記載の際には、次の点を重要視しています。
◆仕訳の内容と意味を正確に理解しているか
◆自分以外が、その処理をみたときに、内容がわかるように記載しているか
◆各勘定科目の元帳を見たときに、その仕訳が、何についてのどういう処理なのかが
 わかるように記載しているか

給料仕訳の際のポイント
・源泉徴収簿、社会保険料額表を正しく見ることができること
・給料仕訳のうち、費用科目について事業別に分けることを理解していること
・社会保険料の「何月分」の仕組みを理解すること
 いつ支払う給料から、何月分を控除し、さらに、いつ年金事務所に支払っているかを理解していること
・源泉所得税は、給料を払った月が「何月分」です。
 4月10日支払い給料から預かった源泉所得税は「4月分」です。
・雇用保険料の「何月分」の考え方を理解していること
 原則、締め日基準です。労働保険確定申告書の集計と関係します。
・住民税の「何月分」の考え方を理解していること
 特別徴収は6月分から始まります。その6月分をいつ支払う給料から預かってい納付しているかを理解していること
・社会保険料について、本人負担額と事業主負担額の仕組みを理解していること

NO387.png

【社会保険料】
一般的には、給料支払い時に前月分の社会保険料を預かります。
ただし、給料の締め日と支払日によって、この「何月分」が違ってきます。
注意が必要なのは、社会保険料の「何月分」は、「労働の月」とは違うことです。

通常、社会保険料は翌月末に預金から引落しがあります。
たとえば、4月分であれば、5月末に自動引き落としされます。
その「4月分」を「いつ支払う給料」から預かるのか、を自法人において確認する必要があります。

(例)
・4月分を、4月末締め5月10日に支払う給料から預かる法人
・4月分を、5月20日締め5月末に支払う給料から預かる法人
・4月分を、4月20日締め4月末に支払う給料から預かる法人
などなど、いろいろなケースが考えられます。

それぞれが、どのパターンなのかを理解していなければ、職員が入社したとき、
退職したときに、社会保険料をいつ控除するのか、しないのか、という判断ができません。

とても重要な内容なので、しっかり仕組みを理解して会計処理をしましょう。


★給料にかかる処理に関して
テキストを教材にしたWEBセミナーの
無料公開動画でも解説しています。

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NPO法人会計力検定公式テキスト「実践」第4分冊
給与にかかる処理「控除項目に関して」
給与にかかる処理「労働保険料の処理」
(講師:今井健至氏)
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タグ:NPO会計
posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 05:01| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【会計知識】実践ベーシック NO3


NPO法人会計基準の目的や基本的な考え方、財務諸表の体系と構造などについて、
「基本」で学んだ内容を再確認する問題です。

◆財務諸表の注記
注記の記載項目で決められているのは10項目です。
このうち
「該当する内容がある場合には記載義務があるもの」と
「記載することは、法人の任意であるもの」との区別をする
問いが出されました。以下の10項目のうち、「該当する
内容がある場合には記載義務があるもの」は7項目あります。

1.重要な会計方針
2.会計方針の変更
3.事業別損益の状況
4.施設の提供等の物的サービスの受入の内訳
5.活動の原価の算定にあたって必要なボランティアによる
  役務の提供の内訳
6.使途等が制約された寄付等の内訳
7.固定資産の増減の内訳
8.借入金の増減の内訳
9.役員及びその近親者との取引の内容
10.その他特定非営利活動法人の資産、負債及び正味財産の
  状態並びに正味財産の増減の状況を明らかにするために
  必要な事項

「記載義務」があるものは、
1、2、6,7,8,9,10 の7つです。
10番目は任意のようですが記載義務があります。
次年度以降の財務諸表に影響をあたえるような重要性が高い
事項であると判断される事柄がある場合には記載します。

「記載するかどうかは、任意選択」は、3,4,5 の3つです。
特に、事業別損益の状況については、法人の任意選択事項です。
記載する場合には、「なにを、どのように外部に伝えるべきなのか」
を、しっかりと法人内部で議論しておくことが大切です。

◆NPO法人会計基準が定めている財務諸表について項目名を問う問題
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正味財産の部は、(  @  )と(  A  )の
二つから成り立っています。
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@は、前期繰越正味財産
Aは、当期正味財産増減額

自己資本や、利益剰余金などの解答もありましたが、
この点が、企業の財務諸表との違いの大切な部分となります。

決算書類を作成した際に、自法人の書類に
「NPO法人会計基準に準拠しています」と記載する場合には、
やはり基本的な項目、体系などは押さえておく必要があるでしょう。

★財務諸表の注記に関して
検定テキストを教材にしたWEBセミナーの
無料公開動画でも解説しています。

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NPO法人会計力検定公式テキスト「実践」第1分冊
財務諸表の注記(重要な会計方針)
(講師:今井健至氏)
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posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 04:58| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【会計知識】実践ベーシック NO4


問:以下の内容について仕訳を書きなさい
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理事AがNPO法人甲乙に貸付けを行うこととなり
50万円が普通預金口座に振り込まれた
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この仕訳は、NPO法人甲乙からみて「理事Aから、借入をした」と理解します。

借方:普通預金
貸方:短期借入金
摘要:理事Aより借入

このようになりますが、摘要に
「理事Aに貸付け」という記載が多く見られました。
そうすると、内容が違ってきてしまいます。

「お金の動きに伴う事象を正しく理解しているかどうか」は、
とても重要となります。
posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 03:48| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)

【会計知識】実践ベーシック NO5


問:NPO法人会計基準の「財務諸表の注記」を完成しなさい。

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×1年度中に、内装工事を行うための助成金申請を行い
実際に100万円を受取り内装工事を行いました。
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財務諸表の注記で、2つの項目を記載する必要があります。

「使途等が制約された寄付等の内訳」

【×1年度】
財務諸表の注記で記載します。

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NO85.png
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「固定資産の増減内訳」

【×1年度】
建物付属設備として記載し、減価償却累計額も記載します。
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NO86.png
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NPO法人会計特有であり、なおかつ、非常に現場では非常によくある事例です。
posted by 一般社団法人NPO会計力検定協会 at 02:44| Comment(0) | 過去問題のうち間違いの目立った事例(実践ベーシック)