
2.4トンを押してみる[
2018年10月27日(Sat)]
「軽自動車だから軽油でしょ?」
長さ3.4メートル以下、幅1.48メートル以下、高さ2メートル以下で排気量が660cc未満、その他に乗車定員とか貨物積載量とかの法に定める規格に合致した三輪または四輪の自動車を、軽自動車と呼びます。
国内の乗用車で最も売れているカテゴリーですが、知っている限りでは、その全てはガソリンを燃料としているハズです。軽油はディーゼルエンジン(ガスタービンエンジンでもイケる)に使用するもので、軽自動車にはゼッタイに使ってはイケマセン。
TVCMでもありました誤給油防止の注意喚起に、「アハハそんなバカな」と笑っていましたが、まさか我が身に起きるとは思ってもいませんでした。
ガソリン使用のエンジンに軽油を給油した、またはディーゼルエンジンにガソリンを給油した場合、それが継ぎ足し給油であった場合は直ぐに気が付くのは難しいです。燃料タンクの構造上、ポンプはタンク内の囲われた小部屋から燃料を吸い上げるため、給油直後は残っている正しい燃料をエンジンに送るので何の前触れも示さずに始動してしまいます。
直にアクセルの反応が鈍くなり、定速を維持出来なくなり、エンジンから振動が発生し始めて車体全体を揺するまでに大きくなります。誤給油の量により症状には大小がありますが、大体こんなモンです。
いずれにせよ、最後はエンジンが停止して最悪の場合は車両に重大な損傷を生じさせます。
「ヘンだな?」と思ってから振動発生まであっという間です。距離にしていいトコ数百メートルでしょう。その僅かな間に周囲に車両の異常を知らせつつ(ハザードランプの点滅)安全に止められる場所を見つけて出来るだけ速やかに車両を停めてエンジンを止める。結構手に汗握りますよこれは。
現状のままで再始動すれば壊れちゃうかも。ロードサービスを手配して整備工場に運ぶ他に方法がありません。
待つこと数十分。レスキューの車載車が到着してひと安心と思ったら、牽引のワイヤーを掛ける場所が見つからない。牽引フックは車体前部にしか無く、人様の駐車場に前進で進入したものだから車両は後ろ向き。
「向き変えないとダメすね」‥‥。
カロッツェリア・ザガートの手によるボディを得たフィアット・アバルト750GTの重量は公称535キログラム。軽さこそ正義!!