
第30回会津わたぼうし芸術祭[
2011年10月11日(Tue)]
10月10日(祝月)、会津風雅堂にて会津わたぼうし芸術祭が開催されました。
あいの里は午後3時15分会場入りです。入口前で屯ってますと、早速ステージ担当の●田さんからお声が掛かりました。「直ぐにリハーサルです」。
パタパタと控室に入り、又直ぐにパタパタとステージに向かいます。上手(かみて)と下手(しもて)に分かれ、スタッフの指示で一同がステージに並びます。客席からは怖い怖い舞台監督さん(本当は優しいんですよ)がマイク片手に指示を出します。「もう一寸前に」とか、「全体に上手に寄ってみようか」とか。
立ち位置が決まったら皆で『歩きだそう』を合唱です。客席の怖い怖い舞台監督さん(本当は優しいんですってば)が「皆さん、良かったです。とても良いですよ」とお褒めのお言葉。この日のために毎日練習を繰り返して来ましたもの。「もっと大きな声で歌えば、もっともっと良くなりますよ、もう一回」。成る程、直ぐにはオッケイ出しませんね●池さん。
リハーサルを繰り返すうちに、皆さん大きくリズム良く声が出せるようになって来ました。「はいオッケイでーす。本番宜しくお願いしまーす」。
後は出番を待つばかりです。
午後6時、会津わたぼうし芸術祭の幕が開けました。会津わたぼうし会長の挨拶の後、高校生たちによる朗読が披露されました。

芸術祭を通じて縁を結んだ方々から託されたメッセージです。震災と原発事故に見舞われながらも日々の歩みを止めることなく前に進む強い思いが感じられました。
過去に芸術祭で演奏された入選曲から6曲『おかあさん』、『母心』、『届けてください私まで』、『親子の絆』、『ゼロへの挑戦』、『心の中で』が演奏されました。

ラジオ福島のアナウンサー、大和田新(あらた)さんも久しぶりに、本当に久しぶりに声で出演を果たされました。
そして『歩きだそう』。

フィナーレは、スタッフやボランティアの皆さんもステージに上がり、全員で会津わたぼうし会のテーマソング『ぬくもり』、わたぼうし音楽祭のテーマソング『わたぼうし』の合唱です。

ご存じの方も多いと存じますが、「わたぼうし」の名を冠するコンサートが初めて開催されたのは1975年、奈良県が発祥の地です。会津では30回目の芸術祭を迎えましたが、会津風雅堂で開催される芸術祭は今回でお休みとなるそうです。
今後は遠く広くあちこちに綿毛を飛ばすため、福島県内各地で開催する出前コンサートを活動の中心に据える計画とのこと。1道6県では唯一「わたぼうし」の名を冠する芸術祭ですから、これからも永く永く続いて欲しいと思います。