やっと秋らしい陽を感じる頃となりました。私は秋の朝のシャキッとした空気がとても好きです。
さて、2回目となる「パーキンソン病家族会」を開きました。
パーキンソン病の方を支えるご家族の悩みや心配事、疑問や相談などを話し合っていただき、少しでも日常の心の負担などを軽くしていただこうと始めました。
今回は10名の方がご参加いただきました。
ご夫婦が3組、親子1組、ご家族2名です。
開催時間1時間以上前からお越しいただいたご夫婦、全く別の福祉団体へ訪ねて行って職員の方に引率されてこられた方(私はその職員の方に案内が不親切だとこっぴどく叱られました)、ボランティアの看護師さんにたまたま会ってついてきた方、ご案内方法を考えさせられました。
特にテーマを設定しなくてもご家族の話は自然と症状の確認となります。
「自分のところはこうだけれど、お宅はどうですか?」
「うちもね、一緒ですよ」
こういう会話で安心したり、他の方が工夫されていることをメモしたり、自分なりのリハビリや療養生活の状態が良いかどうかを確認されたりと、お話はどんどんと進みます。
●睡眠
★なかなか眠りにつけず、胸の苦しさや足がつるように痛んだりする
<お薬が切れてくる時間なので、こわばりやすくみが出てくるのかもわからない。あまり辛いなら主治医に相談してみましょう。パーキンソン病のお薬を少し飲むことで楽になることも・・・>
★寝ても2〜3時間で目覚めて何度もトイレに行きたくなる
<パーキンソン病の方は膀胱が小さく、固くなるので少しの尿量でも尿意があったり、トイレに行けなかったらどうしようという心配で、余計に尿意を強く感じることもある。排尿をコントロールするお薬は楽になるので、試してみてはどうでしょう>
★寝返りが打てないので体が痛い(同じところが赤くなる)
<主治医に相談してマットを従来よりも少し柔らかい物に変えた。エアマットは体が沈み込むので自分で寝返りをしたい方はあまり柔らかくない方が良いと言われた。エアマットでも硬さは選べるので、福祉用品のお店に問い合わせてみては>
★夜中に大きな声を出したり、起き上がったりして家族が驚くことがある
<パーキンソン病の方にはレム睡眠行動障害があると言われ、普通のレム睡眠では体が動いたりしないが、大声を出したり起き上がってしまうことがある。夜中に幻覚があることもよく聞く>
●オン・オフ
★薬が切れた時に胸が苦しくなり、息ができないように思う。また、足の指がつったように痛くなり、ジャンケンのグーのような形になって辛い。
<薬が効いてくると状態は改善されるので、家族はその間は見守るか身体をさすっている。本人は薬が効かなくなってくるのが分かるので、自分に大丈夫と言い聞かせているがコントロールは難しい>
★オン、オフの状態を看護師さんたちにも理解されないので、入院したくない。
<パーキンソン病の症状の勉強をもっとして欲しい。入院しても家族がつきっきりになってしまう>
■■■お話が大変集中したのがこれらの話題で、たまたま皆さんが同じような症状であったこともお互いが参考になったようです。
これ以外にも
★トイレで立ち上がったら突然目の前が真っ暗になり驚いた。立ち止まるたびに真っ暗になり危ない。しばらくすると回復する。
<パーキンソン病の方は起立性低血圧と言って姿勢を変えると血圧が一気に下がって目の前が真っ暗になることがある。塩味の飴などを持っていて対処するように主治医に言われたが、あまり効果はない>
★汗を沢山かくが、エアコンなどの風は嫌で気温調節が難しい
<自律神経に問題があることが多いので、家族と同じ体感温度ではなくてもパーキンソン病の方には注意が必要>
★下半身のむくみが強い
<シーマックスという締め付けるような下着?を履くと良いと主治医に勧められた。弾性ソックスというものが薬局などでも売られていて、比較的安価なので使ってみると良い。就寝中は付けないように>
以上のようなお話が飛び交い、最後の方はそれぞれが情報交換される情景が見られました。
午後2時〜3時ころはオフの状態になる方が時々おられて、この日もお二人の方が少し調子悪くなっておられましたが、ご家族の親身な介助で最後は元気にお帰りになりました。
問題もありましたが、ご家族の皆様が少し元気になられたようですので、安堵しました。
次は12月14日です。今回の失策を改善しますので、よろしくお願い致します。
皆様!くれぐれも自己判断しないで、主治医にご相談をお願いしますm(._.)m