山中先生の意外な才能に触れた! [2014年11月27日(Thu)]
先日、iPS研究所所長の山中先生の講演会に行きました。
それは、医療講演会というよりも山中先生の伝記(?)お披露目のような感じでした。 確かに参加されている方々は医療関係者や専門家ではなく、一般の高齢の方々でしたのでiPS細胞の話というよりは山中先生を見たいというところでしょうか。 それにしても参加人数約1000名で、会場のホテルの大広間は満員御礼でした。 山中先生も「講演会の会場ではよく満席と伺うのですが、実際は1〜2割は空席があります。でも今日は本当に満席ですね」(会場、爆笑!)と、始まるや否や好調の出だしでした。 お話しは山中先生が当初から研究者を目指したのではなく整形外科医を志していたことで、研究者に転身したのは整形外科では治せないけがや病気を治癒させたいという思いからだったそうです。 でもそのほかにも「実は私は手術がとっても下手だったのです。周りの先生から山中先生の手術は危険だからやめてください、と言われるほど」という理由もあったと、また会場は大笑い! そして研究者を目指そうと思ったきっかけは海外の研究者の「ES細胞」の発見で、そのためにアメリカでの研究活動を始められたそうです。 アメリカの上司から「vision & hard work」という教えを受けて、夢や希望のある研究をしなければいけないと思われたそうです。ちなみにその上司は「V.W」(vision & hard work)に乗っておられたようです。※VW(ホルクスワーゲンという車)とのひっかけ 日本へ先に帰ってしまった奥様とお子様の後を追って(笑い)、日本でのES細胞の研究を続けるもまったく展望が開けず、奈良の先進研究を行う大学を最後の望みとアプローチしたところ見事に入所でき、それがiPS細胞を生むところとなるのです。 と、ここまでで講演の持ち時間半分以上を費やした山中先生は、少し飛ばし気味にiPS細胞の説明を始められました。iPS細胞のこれからの展望とあと5年後の成果をお話しされて、そのためには専門家や国という特殊な立場の方々だけでなく、みなさんが自分の事として協力して応援していただきたいと締めくくられました。 約1時間半のお話しは面白くて、山中先生のお人柄を反映された温かい雰囲気でした。 しかし、その笑いの取り方はまるで「iPS研究所のキミマロ」という感じでしょうか。 先生!勉強になりました。m(__)m |
Posted by
NPO-PDSO
at 13:11