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阿部紘一郎
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第8回「食べる力とIPPAIの幸せ」 [2014年12月16日(Tue)]
お天気は良いのに、風が冷たく痛いような日でした。
会場の中はオーナーさんの計らいで、エアコンとガスストーブのダブル温熱をしていただき、ちょっと暑いかなと思うような室温でした。

第8回となった食の支援事業、もう後1回で終わりとなります。
皆さんに「食べる力とIPPAIの幸せ」はお伝えできているでしょうか。

第8回食の事業A.png

先日参加した医療講演で胎児の口が体の3分の1ほどを占めていて、人間の最後に残る感覚も口の中というお話を伺いました。
脳内の図を参考に示しますが、図下方に感覚野も運動野も唇などが占めています。
ということは如何に口の感覚や運動がADL(生活動作)やQOL(生活の質)に関与しているかがよくわかります。

脳感覚野.png

今回はご主人とお母様を介護されている方お二人と、歯科衛生士さんにご参加いただきました。
まずは嚥下のチェックをしましたが、高齢のお母様(97歳)はほとんどの項目に印が付くような状態ですので、とても心配な状態ですが食欲は旺盛とのことでした。

しかし、入れ歯の具合が悪いことや涎が止まらないことで、食事の進み具合が良くないとのことです。
入院を機に口腔ケアや指導を受けた方は、少し意識をされているのか状態は問題なく保たれているようでした。

訪問歯科や訪問の口腔ケアのことなどお話をして、依頼するための手順や標準の価格などをお伝えしましたが、誤嚥から発生する肺炎のリスクを抑えていただければと思います。

高齢のパーキンソン病の方を介護される高齢の娘さんというのはとても大変だと思うのですが、特定疾患の申請も今年にやっとされたとのことでした。
介護認定は受けておられるものの、デイサービスやショートステイの利用だけで、訪問介護や訪問看護などのサービスは上手く利用できていないような感じでした。

第8回食の事業@.png

家庭内に介護や看護の方が入られることに抵抗があるというお話はよく伺います。
でもそれでは介護する方も休めませんし、介護の情報も得られませんよね。
確かにヘルパーさんのおられる時間では休養にはならないのですが、家庭内で閉じこもりのようになってしまうより、第3者の方が入って社会性に触れることも重要なことです。

食の環境は食材や口の中の事だけではありません。
気持ちの事や食べるための道具の事も大事な要素です。
皆さんがもっと関心を持っていただけるようにこれからもご案内をしようと思います。
Posted by NPO-PDSO at 17:06
11月9日「食べる力とIPPAIの幸せ」 [2014年11月10日(Mon)]
久しぶりの冷たい雨の中、先月は台風で中止した「食の支援」事業を開催しました。

開始直前にお電話でキャンセルの連絡があり、便秘が酷くて家から出られないとのことでした。
後でわかったのですが、この日の講師の訪問看護師の方がご担当のパーキンソン病の方で、朝に緊急呼び出しがあって便秘の対応処置をしてきたところだったそうです。

出かけるとなると、みなさん体調管理や身支度も時間との闘いだったりして、とても大変な状態なことを改めて感じさせられました。

そんな中で遠方からのご参加もあり、やはり前日に不調となって欠席を覚悟していたとのご家族のお話しにご苦労を思いました。

「第7回食べる力とIPPAIの幸せ」は訪問看護師さん、言語聴覚士さんのご協力をいただいて進めました。

第7回食の事業B.png

ヤールVの方々は全国アンケートにもお答えしていただきましたが、歯磨きや食事形態(普通食)などに問題はほとんどなく、誤嚥はないという認識が大多数でした。
この日もヤールVの方々は口腔内チェックを3〜4か月ごとに、又は1年に1回は歯科で行っているとのことで口腔ケアはしておられるようで、歯磨きや食事形態に問題はなさそうです。

第7回食の事業A.png

ところが、食事をするとお薬が効かない方がおられて、外出の際には一切食事を取らずに夕食で1日の食事をするというのですが、どうしても体重減少は見た目にも明らかでしたので、「主治医の先生はどう仰っておられますか?」と尋ねたところ「薬効と食事は関係ありません」と仰ったとのこと。

おそらく低脂肪食治療は必要がないというご判断なのだろうと思いますが、言語聴覚士さんからは病院の管理栄養士さんに栄養指導を受けたいと主治医に申し出てはどうでしょうかというアドバイスがありました。

ご主人がパーキンソン病の方は、ある時の夏に突然食欲がなくなり無動となって緊急入院をされたそうです。
10sも体重が減り食事もできずに点滴をされていたそうですが、3か月ほどで体重も戻り食事もできるようになって、今はご自宅で生活されています。

これは多分「脱水」「熱中症」の症状だと思うのですが、ご主人はほとんど水分を取られないようで、家族やご自身にその自覚もないことが危ないなぁと思うお話しでした。
もしかすれば「悪性症候群」になることも考えられます。
その時に先生からはご説明があったと思うのですが、どうやら記憶に残っておられないようです。

また、誤嚥に関してはやはり「誤嚥」と「ムセ」などの理解が進んでいないのか、喉にお薬が張り付いているのにお水で流しこもうとしているなどの思い違いがあり、上手にゼリー飲料水や飲み込み方を工夫していただくと早期に「誤嚥」予防になるので、ぜひとも試していただきたいと思います。

口腔ケアに関しては歯科、歯科衛生士による「器質」上のケアは認知度が高いのですが、「機能」のケアは家庭内では特に継続できないようです。
こういったことをマニュアル化していくことも必要かと感じさせられました。

第7回食の事業@.png

皆様ありがとうございました。

Posted by NPO-PDSO at 09:03
9月14日「食べる力とIPPAIの幸せ」第5回 [2014年09月16日(Tue)]
8月は当日に台風が直撃したために第4回をお休みしました。
おかげさまで第5回の9月はさわやかな秋晴れで開催です。

2014914食A.png

ご病気になられてからしばらくはお仕事をされていたAさんは
退職してから奥様が脳梗塞になり、ご自分の病気の事や将来の
事が心配になられたのでしょう。

お会いした時はほとんどお話をされずに、言葉も不明瞭でしたが
そのうちに笑顔が見えるようになり、はっきりとした声でどんどんとお話しが止まりません。

2014914B.png

歩行が不自由で、手が硬縮しているIさんも発語がほとんどなく
表情も硬いものでした。

奥様が一生懸命に話しかけられるのですが、「あー」「いや」と
言葉になりませんでしたが、お好きな食べ物を伺いましたら、
「肉、牛肉!」とお話になり、お嫌いなものは?と尋ねたら
「鶏、トマト、、、いっぱい!」とのことで、ちょっと笑顔でした。

歯磨きが難しいというのは他の方もお話しでしたが、歯ブラシを
上手く使いこなすのはあまり得意ではないようです。
アンケートでも総入れ歯の方が結構いらっしゃること、口臭が
あるとのことで、お手入れが十分でないので歯周病になりやすい
かもわかりません。

いつも最後にはみなさん笑顔で帰っていただくのですが、この
笑顔がいつもあって、おいしい、楽しいお食事ができるよう
であれば良いなと思っています。

2014914食@.png
Posted by NPO-PDSO at 15:04
7月13日「食べる力とIPPAIの幸せ」第3回 [2014年07月18日(Fri)]
7月になると京都は祇園祭一色です。
蒸し暑い京都の空に「コンチキチン♪」という祇園祭のお囃子があちらこちらから聞こえてきます。
生音だったり、録音だったり(?)

第3回「食べる力とIPPAIの幸せ」

食の支援事業ロゴ.png

パーキンソン病の方の「食」を支援しようと始めた事業です。
この日は1組がお申込みでしたので、じっくりとお話ができるなぁと思っていたのですが、嬉しいことに飛び込みでお1人が参加です。
第1回にご参加いただいた方だったのですが、「何か新しい情報はありませんか」ということで来られました。

お申し込みの方はご夫婦で、ご主人がパーキンソン病なのですがそれ以外にも大変なご病気を持っておられました。しかし、ご夫婦ともとても明るく、饒舌でウィットに富んでおられ、この日は終始私たちが笑わせていただきました。

ご主人は早くからお口のトレーニング(パ・タ・カ・ラ)を心がけて、リハビリのためにカラオケにも熱心です。その成果か、しっかりとした声で明瞭な会話ができました。
ご友人たちとも積極的に交流をされていて、月に何回か定期的に食事会をされているそうです。歩行に障害があるにも関わらず、歩行器を上手く操ってタクシーを利用されてお1人でお出かけされるとは感服です。

食の事業2014.7.13.png

お食事も新鮮で旬のものをと、奥様は「おばんざい教室」(料理教室)へ通われるそうです。
今現在はお食事について問題を持ってはおられないようですが、この後のことを考えてお出で下さったとのことです。
積極的に病気のこともご夫婦でお話をされている様子で、奥様もキャリアウーマンだったためか判断が早く理解が深いという印象でした。

この先もご夫婦で仲良く、より良い生活を送っていただきたいと思います。
とても気持ちの良い一日をありがとうございました。
Posted by NPO-PDSO at 11:01
6月8日「食べる力とIPPAIの幸せ」第2回 [2014年06月12日(Thu)]
梅雨に入り皆様の体調が心配されていたのですが、直前に定員満席となりました。
それも言語聴覚士さん、訪問看護師さんという専門家の方のご参加申し込みもあって、予想外に嬉しい展開となりました。

しかし、直前になってお母様の体調不良や訪問看護師さんの急用などで、予定よりも少ない参加者でしたが、それなりに充実して楽しい集まりとなりました。

食の支援2014.6.8@.png

前回と今回に共通していたのは匂いを感じにくいということでした。
今回の参加者の共通点は、睡眠中の寝言と、歯の噛みしめでした。

睡眠の問題では「レム睡眠行動障害」ということがパーキンソン病では聞かれたことがあると思います。通常はレム睡眠時には脳が休んでいるので体は動かないのですが、夢で見たとおりに体が動いてしまうものです。今回の方は行動まではないそうですが、やはり睡眠の質が良くないので、日中の眠気が大きいそうでした。

お1人の方は、あまりにも噛みしめる力が強すぎるのか、歯が縦に割れて歯茎がとても痛くて、マウスピースを口に入れて寝たりされているようです。歯科医さんには通院されているので、近々割れた歯を抜歯されるとか。

パーキンソン病の方で歯を食いしばるというのは、今までは聞いたことがなかったのですが、みなさんはいかがでしょうか?

食の支援2014.6.8A.png

一見、睡眠や噛みしめなど「食」とは直接の関係がないように思えますが、眠りの質が悪いと食欲が減退することや、強い噛みしめは歯や歯茎のダメージにつながります。

また、今は食べることに問題がないと思っていても、時々むせたりするのは一口の量が多いとか、飲み物もがぶがぶと飲んでいたりする、食べながら話をするとムセるなど、少し見直して今のうちに心がければ良いこともあります。

次回は7月13日(日)です。ご案内はここをクリックしてください。
まだまだ空きがありますので、どうぞお出かけください。


食の支援事業ロゴ.png


Posted by NPO-PDSO at 17:09
5月25日「食べる力とIPPAIの幸せ」 [2014年05月30日(Fri)]
良く晴れた少し暑いような5月後半に第1回目の食の支援事業

「食べる力とIPPAIの幸せ」を開催しました。

予約は一杯だったのですが、直前でキャンセルが2組ありました。
お天気が良くても調子が良いわけではないのだということがこれでわかります。
キャンセルされた方が申し訳なさそうに「また申し込んでもいいですか?」とおっしゃったので「どうぞ、お待ちしています」と申し上げたら安心されていました。

さて、参加者4名、スタッフ3名、看護師さん1名で早速始まりです。
お部屋はいつもの会議室ではなく、カフェの1階でこじんまりと、落ち着いた雰囲気で少し暗かったのですが、話しやすい環境となりました。

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最初はアンケートの記入とテキストの説明をしましたが、当日の参加者の皆さんはほとんど自立をされていて、介護保険を使わなくても工夫をして生活ができている方ばかりでした。
歯医者さんもかかりつけ医がおられて口腔ケアも行っておられるようでした。

誤嚥についてもほとんど問題がないとのことでしたが、トロミを入れた飲料水を作って飲んでいただきましたが、「これは飲みやすい」と感心されていました。

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また、世間で話題の「見た目は普通の食事」だけど「スプーンでも舌でもつぶせる」という【摂食回復支援食】を試食していただきました。
これは今の皆さんにはほとんど必要のない食事なのですが、関心は高く当日一番の盛り上がりでした。

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最近はパーキンソン病の方だけでなく、高齢者の誤嚥性肺炎を予防しようと国を挙げて呼びかけているためか、参加者の皆さんの誤嚥などに対する意識は高く、関心も持っておられるので安心しました。いつまでもおいしい食事を続けていただきますよう願っております。
Posted by NPO-PDSO at 17:08
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