お天気は良いのに、風が冷たく痛いような日でした。
会場の中はオーナーさんの計らいで、エアコンとガスストーブのダブル温熱をしていただき、ちょっと暑いかなと思うような室温でした。
第8回となった食の支援事業、もう後1回で終わりとなります。
皆さんに「食べる力とIPPAIの幸せ」はお伝えできているでしょうか。
先日参加した医療講演で胎児の口が体の3分の1ほどを占めていて、人間の最後に残る感覚も口の中というお話を伺いました。
脳内の図を参考に示しますが、図下方に感覚野も運動野も唇などが占めています。
ということは如何に口の感覚や運動がADL(生活動作)やQOL(生活の質)に関与しているかがよくわかります。
今回はご主人とお母様を介護されている方お二人と、歯科衛生士さんにご参加いただきました。
まずは嚥下のチェックをしましたが、高齢のお母様(97歳)はほとんどの項目に印が付くような状態ですので、とても心配な状態ですが食欲は旺盛とのことでした。
しかし、入れ歯の具合が悪いことや涎が止まらないことで、食事の進み具合が良くないとのことです。
入院を機に口腔ケアや指導を受けた方は、少し意識をされているのか状態は問題なく保たれているようでした。
訪問歯科や訪問の口腔ケアのことなどお話をして、依頼するための手順や標準の価格などをお伝えしましたが、誤嚥から発生する肺炎のリスクを抑えていただければと思います。
高齢のパーキンソン病の方を介護される高齢の娘さんというのはとても大変だと思うのですが、特定疾患の申請も今年にやっとされたとのことでした。
介護認定は受けておられるものの、デイサービスやショートステイの利用だけで、訪問介護や訪問看護などのサービスは上手く利用できていないような感じでした。
家庭内に介護や看護の方が入られることに抵抗があるというお話はよく伺います。
でもそれでは介護する方も休めませんし、介護の情報も得られませんよね。
確かにヘルパーさんのおられる時間では休養にはならないのですが、家庭内で閉じこもりのようになってしまうより、第3者の方が入って社会性に触れることも重要なことです。
食の環境は食材や口の中の事だけではありません。
気持ちの事や食べるための道具の事も大事な要素です。
皆さんがもっと関心を持っていただけるようにこれからもご案内をしようと思います。