久しぶりの冷たい雨の中、先月は台風で中止した「食の支援」事業を開催しました。
開始直前にお電話でキャンセルの連絡があり、便秘が酷くて家から出られないとのことでした。
後でわかったのですが、この日の講師の訪問看護師の方がご担当のパーキンソン病の方で、朝に緊急呼び出しがあって便秘の対応処置をしてきたところだったそうです。
出かけるとなると、みなさん体調管理や身支度も時間との闘いだったりして、とても大変な状態なことを改めて感じさせられました。
そんな中で遠方からのご参加もあり、やはり前日に不調となって欠席を覚悟していたとのご家族のお話しにご苦労を思いました。
「第7回食べる力とIPPAIの幸せ」は訪問看護師さん、言語聴覚士さんのご協力をいただいて進めました。
ヤールVの方々は全国アンケートにもお答えしていただきましたが、歯磨きや食事形態(普通食)などに問題はほとんどなく、誤嚥はないという認識が大多数でした。
この日もヤールVの方々は口腔内チェックを3〜4か月ごとに、又は1年に1回は歯科で行っているとのことで口腔ケアはしておられるようで、歯磨きや食事形態に問題はなさそうです。
ところが、食事をするとお薬が効かない方がおられて、外出の際には一切食事を取らずに夕食で1日の食事をするというのですが、どうしても体重減少は見た目にも明らかでしたので、「主治医の先生はどう仰っておられますか?」と尋ねたところ「薬効と食事は関係ありません」と仰ったとのこと。
おそらく低脂肪食治療は必要がないというご判断なのだろうと思いますが、言語聴覚士さんからは病院の管理栄養士さんに栄養指導を受けたいと主治医に申し出てはどうでしょうかというアドバイスがありました。
ご主人がパーキンソン病の方は、ある時の夏に突然食欲がなくなり無動となって緊急入院をされたそうです。
10sも体重が減り食事もできずに点滴をされていたそうですが、3か月ほどで体重も戻り食事もできるようになって、今はご自宅で生活されています。
これは多分「脱水」「熱中症」の症状だと思うのですが、ご主人はほとんど水分を取られないようで、家族やご自身にその自覚もないことが危ないなぁと思うお話しでした。
もしかすれば「悪性症候群」になることも考えられます。
その時に先生からはご説明があったと思うのですが、どうやら記憶に残っておられないようです。
また、誤嚥に関してはやはり「誤嚥」と「ムセ」などの理解が進んでいないのか、喉にお薬が張り付いているのにお水で流しこもうとしているなどの思い違いがあり、上手にゼリー飲料水や飲み込み方を工夫していただくと早期に「誤嚥」予防になるので、ぜひとも試していただきたいと思います。
口腔ケアに関しては歯科、歯科衛生士による「器質」上のケアは認知度が高いのですが、「機能」のケアは家庭内では特に継続できないようです。
こういったことをマニュアル化していくことも必要かと感じさせられました。
皆様ありがとうございました。