今年の梅雨は京都では雨が降りません。
この日の講演会ではとても良かったのですが、このまま雨の量が少ないと京都は干上がってしまいそうです。
通常とは異なり、事前のお申し込みを受けない初めての講演会でした。
心配していた通り、早くから多くの方が受付をお待ちいただいていたので、早めに受付を開始しましたが、何の混乱もなく静かにスムーズに入場は進みました。
今回はいつもよりも車いすでご参加いただいた方が多かったように思います。
みなさん最前列で熱心に耳を傾けておられました。
高橋先生の基調講演は約1時間で、初めはパーキンソン病の基礎的な知識のお話しでしたが、治療のお話しでは「Duodopa」という胃から十二指腸へ直接Lドーパ合剤をゲルで注入する治験を紹介されました。
また、iPS細胞移植の説明にも時間を割いていただき、移植するiPS細胞を新入社員に例えて、働き方を教えることや時間をかけて新入社員を見守り育てることが大切なことなど、わかりやすいお話しでした。
後半は質疑応答の時間で、京都府難病相談・支援センター センター長の神経内科医 水田先生の進行で会場から質問をいただきました。
参加者の方からはよく勉強をされているのでしょうが、「Duodopa」の適用やiPS移植手術の詳細など専門的な質問も多くありましたが、高橋先生の丁寧でわかりやすいお答えに皆様ご納得を頂いたことと思います。
高橋良輔先生は今年度「日本神経学会」(日本の神経内科医9千人で構成する)の最高峰である理事長にご就任されました。また、2017年「第23回世界神経学会議」の招致委員会委員長でもあり京都への招致を成功に導かれました。
充実したご講演と質疑応答を経て、改めて「パーキンソン病」の理解と認識を社会に啓発することの重要性を感じた講演会でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。