寒さが和らぎ、少し暖かすぎる2日(日)に京都府城陽市で医療講演会を共催しました。
テーマは
「認知症とパーキンソン病」〜あなたが知らない病気の見分け方〜
第一部は杉山博先生
(独立行政法人国立病院機構 宇多野病院 院長)
20年近く前はパーキンソン病の方は認知症になる確率はそれほど高くないように言われていましたが、ここ何年か認知症の確率が高くなると言われています。
杉山先生には認知症とパーキンソン病の種類と症状について丁寧なご説明をいただき、脳の中で何が起こっているのか、認知症とパーキンソン病のボーダーラインはどうなのか、をご説明いただきました。
高齢化や主たる疾病と合併症など、パーキンソン病が先か認知症が先かということも素人には判断が難しいようです。
検査技術がより高度化し、原因や治療法が確立されれば簡単になるのでしょうが、それはそれでまた新たな問題も起こるのかもわかりません。
第二部では杉山先生と訪問看護師、生活相談員の方と理事長の
寺松がミニシンポジウムを行いました。
皆さんの仕事でもパーキンソン病の方や認知症の方への配慮であるとか対応は個別案件が多数であり、決まったマニュアル対応はできないというご意見でした。
また、パーキンソン病の方が認知症症状を発症しているかどうかは、日頃の見守りの中で少しの変化も見逃さないようにすることが早期発見に繋がるということでした。
主治医にしてもケアマネージャーにしても安心と信頼を寄せられることが長期の療養のカギと、会場の参加された方からのご意見です。
参加者は看護師、ケアマネージャー、施設関係者など地域支援者の方々が半数以上で、関心の高さがうかがえる講演会でした。