放流集団(つりバカ)

青川ネットワークは、渓流釣りを楽しむ釣り人を中心に構成されています。活動は大きく分けると、アマゴの放流と釣行会です。
アマゴの放流は、発眼卵放流と稚魚の放流があります。発眼卵を放流したほうが仔魚を放流するよりも、自然の中で生きていくために魚が強くなりますが、個体数が維持できません。青川ネットワークでは発眼卵放流・稚魚の放流のどちらも行うことで、少しでも多くのアマゴに生き残ってもらおうと12年間活動しています。
年に数回行われる釣行会では、“キャッチアンドリリース”が原則ですが、年に一度だけ“1匹だけキープ”してみんなで食べるそうです。針を外しやすいように、“かえし”が付いていない針を使っています。もし針を飲まれても、糸をできるだけ奥で切ることで、排泄物として出るそうです。青川ネットワークでは、なるべく魚を生きた状態で川に帰すことを心がけています。
アマゴとサツキマス

アマゴは静岡県以西の太平洋や瀬戸内海に注ぐ河川に生息しています。フライフィッシングのターゲットとしてよく親しまれています。川の上流部で孵化した稚魚は春になると泳ぎ出し、餌を食べて大きくなり、秋になると海に下ります。降海した個体を、サツキマスと呼びます。数か月の海洋生活の後、春になると卵を産むために川を遡上(流れをさかのぼる)します。そこで産卵して、サツキマスは一生を終えます。
アマゴの他にもヤマメ・イワナなどの種類がありますが、野生の個体はとても少なくなってしまいました。人の手で放流することには賛否両論がありますが、青川ネットワークでは自分たちが楽しむため・川魚を守るために12年間放流を続けています。
上の写真はアマゴの仔魚です。仔魚は自力で泳ぐことができず、横たわっている個体が多くなっています。もう少し成長すると、泳げるようになります。
員弁川水域の生き物たち

員弁川水域には、愛知県では見られないようなたくさんの生き物たちが生息しています。見せていただいた資料の中に、自然環境保全基礎調査の結果がありました。この資料によると、員弁川水域では、74もの魚種が確認されています。中には、ナマズの仲間のネコギギ(三重県のレッドデータブック記載淡水魚種)、アカザ(絶滅危惧種)もありました。アカザは、発眼卵を放流したボックスに入り込んでいたそうです。アカザには、背鰭と胸鰭に毒があるので気を付けなければなりません。(上の写真)
人が入らないような所には、オオサンショウウオも生息しているので、員弁川に残っている環境を守っていく必要があります。
発眼卵放流の難しさ

2017年現在、青川ネットワークによる発眼卵放流数は、累計20万粒を超えます。放流1〜3年目は、卵を入れたボックスに砂が堆積してしまう問題がありました。放流4年目に、初めて発眼卵の入手ができない事態が発生しましたが、これが大きな転機となりました。放流ができないため、川の流れをしばらく見ることにしました。そこから得るものがあったのか、5年目には初めて孵化率が9割を超えました。放流する場所・量も考えなければなりません。一か所にたくさんの卵を入れてしまうと、その周りの生態系が壊れてしまいます。その後は、卵を入れておくボックスを回収するために試行錯誤を重ね、今ではボックスの回収率は100%になっています。
これからの取り組み

員弁川水域にはあまりゴミは落ちていません。しかし、全くないわけではありません。入漁権を購入していない密漁者・無断でバーベキューを行う人たちのゴミです。これらをいかにしてなくしていくかがこれからの課題になります。
青川ネットワークの課題は、後継者探しです。これからも、員弁川水域を守っていくためにも継続した活動をしていくことが大切だと思います。
代表の田中さんと話していると、9月に開かれた情報交流会で話題になった理由がわかったような気がしました。「〇〇のために!」「〇〇をしなければ!」のような感覚は無く、自分たちの“遊びの延長線”であるような気がしました。来年の放流会が楽しみですね!
代表・田中さんより一言!

魚好き・釣りが好き・自然が好きな人にたくさん来てもらいたい。放流活動や釣行会に、会員・非会員は関係ないので、自由に参加してください!たばこの投げ捨てをする人はその時点で川に沈められます!とにかく、自然が好きであることが一番です!
左:青川ネットワーク代表 田中さん
右:発眼卵及び稚魚担当 岡本さん
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