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NPO法人 地域の未来・志援センター
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特定非営利活動法人 子どもアイデア楽工

〜子どもたちが自らの気づきを通し、成長していける場所〜




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 かつて「子ども研究」を通して母子密着やゲーム弊害について学んだ「子どもアイデア楽工」のコウチョウ・山上さん。「今の20代は何を話しても『へ〜』『は〜』という反応ばかりで、知識はあっても知恵がない人が多い」と話します。しかし、反対に今の50代にはアイデアマンが多いそうです。それは、”原体験を想起的に結びつける能力=知恵”が長けているから。では、子どもたちに”知恵”をもってもらうにはどうすればよいのでしょうか。当団体のインターンシップ生がお話を伺ってきました。




  • どんな団体NPO法人・事業型

  • 会員数160人

  • 活動エリア三重県桑名市

  • 活動拠点子どもアイデア楽工多度西キャンパス・桑名駅前キャンパス・鈴鹿教室

  • 年間予算約1700万円


[2017年11月22日(Wed)]

能動体験型学習で「見る・聞く・試す」を実践



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 訪問させていただいた日は、「ツリーハウスをつくる」というプログラムでした。実際にその様子を見学させていただくと、子どもたちは3人のアクティブシニアと一緒に木材を運び、木の上でトンカチを打ち、専門器具を使いこなします。なかには、脚立やノコギリを使う一見すると危ない場面もありました。


 しかし、危なっかしくても最後までやらせるのには、とても大きな意味があります。”やってみて、失敗して、対策を練って、もう一度やってみる”。その間、大人はルールやマナーに関すること以外では一切口出しをしないといいます。すると、子どもたちは徐々に自ら考えるようになり”知恵”を身につけていくのです。これが、「子どもアイデア楽工」独自の学習法”能動体験型学習”です。


 そして、この過程の根本は、山上コウチョウの尊敬するホンダの創業者・本田宗一郎氏が生涯において実践していた「見る・聞く・試す」と同じことであり、その精神は受け継がれていました。




ルールやマナーの範囲内で子どもたちを自由に



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 先述したように、「子どもアイデア楽工」では職員がルールやマナーに関すること以外で子どもに口出しをすることはありません。したがって、みんなが作業している中で何もしていない子どもがいたとしても、普通なら「やりなさい!」と説教してしまいそうなところを、そのままにしておくといいます。しかし、「半年も経つとそんな子も変わってくる」と山上コウチョウは話します。一体それはなぜなのでしょうか。


 山上コウチョウが教えてくださった答えはとてもシンプルで納得できるものでした。「学校の宿題を、親に『早くやりなさい!』と叱られて、『今やろうと思ったのに』と感じてやる気がなくなることってよくあるでしょう?それと同じで、誰かが叱ったり説教したりしたところで、子ども自身が主体的に『やろう』と思わなければ何も変わらないのです。」


 これを聞いた私も、そんな経験があるからこそすごく共感できました。自分が変化を求めるとき、そこには誰かの意図的な誘導ではなく、偶発的なキッカケが存在していました。ですが、学校や社会ではその機会をなかなか待ってはくれず、大人が干渉しがちです。だから「子どもアイデア楽工」のように、自由にさせてもらえる場はとても貴重だと思います。自由でのびのびとした子どもたちは、未来できっと“知恵”に富んだ素敵な大人になっているに違いありません。




世のため、人のため、地球のため...



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 「子どもアイデア楽工」の夢は、この活動を全国へ広げていくことです。そのために今はまず、全国をまわり講演を行いながら、自分たちと同じ想いを持ち活動をしてくれる”人”を育てます。その対象となるのが、子を持つ親御さんでした。講演会では、1時間半の勉強会を終えたあと、子どもたちが参加するワークショップの様子を見学する時間を30分設けています。この時間は、講演で学んだ内容を実際に見て感じられる、いわゆる”復習”の時間です。どうやら「見る・聞く・試す」の「能動体験型学習」は、親御さんにも欠かせないことのようです。


 「明日の100点を気にする塾は儲かる」―山上コウチョウはこのようなことをおっしゃっていました。これは、企業が子どもの未来に投資できない現状を意味しています。しかし「子どもアイデア楽工」も含め多くのNPOは、目先の未来ではなく、子どもたちの生きるずっと先の未来を見据えて活動しています。そしてそれは、世のため、人のため、地球のために...


 今回の訪問で、NPOの存在意義を改めて深く感じることができました。また、子どもたちの様子を見ていて、私も生涯を通してたくさん失敗してたくさん学び、挑戦し続けたいと思いました。




「子どもアイデア楽工」の主な活動



  1. 1. 青少年育成のための総合的な体験学習プログラム型子ども育成塾事業

  2. 2. 青少年に対する文化・技術伝承支援事業

  3. 3. 青少年に対するモノづくり支援事業

  4. 4. 青少年に対するスポーツレクリエーション事業

  5. 5. 青少年に対するキャリア教育事業

  6. 6. 子育て相談及び子育て支援事業

  7. 7. 青少年の育成を通じての地域活性事業

  8. 8. アクティブシニア支援事業

  9. 9. 個展・発表会・モノづくり教室支援事業

  10. 10.子育て・アイデア創出・ポジティブシンキングなどのコーチング事業

  11. 11.子育て・アイデア創出・ポジティブシンキングなどの講演事業

  12. →「特定非営利活動法人 子どもアイデア楽工」HPへ





山上コウチョウより一言!


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 お忙しいところ、ご足労いただき、感謝いたします。当活動は主体的な子どもを育成するために、数多くのカリキュラムを用意しております。今回、短い時間でしたが、的確に内容を理解いただき、本当に嬉しい限りです。環境問題しかり、未来を担う子どもたちに何が大切かを共に伝えていきましょう!これからもよろしくお願いします。


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