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環境学習サークルみえ

〜楽しい体験型環境教室開催で、こどもたちに地球温暖化防止を伝えます〜




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 2001年に設立された「環境学習サークルみえ」。一番人気の体験学習である「人力自転車発電」は2003年からその体験者数のカウントを始め、2016年には5万人を達成しています。そんな輝かしい記録をもつ団体ですが、16年間活動を続けてこられたのにはある“秘訣”があるようです。今回はそんな団体の魅力に迫りつつ、当団体のインターンシップ生がお話を伺ってきました。




  • どんな団体任意団体

  • 活動エリア三重県北中部(北勢地区、中勢地区、伊賀地区)

  • 活動拠点三重県環境学習情報センター研修室、小学校(授業、課外教室)、公民館、こども活動支援センター

  • 年間予算約100万円


[2017年10月05日(Thu)]

楽しい体験学習の目指す先は“子ども自身が考えること”



20170812-36 環境学習サークルみえ.jpg

 「環境学習サークルみえ」では、体験や実験、工作、クイズにエコソングと、子どもたちが環境について楽しく学べる体験学習が充実しています。


 最近では、参加した子どもたちが体験学習を“夏休みの自由研究”に活かすことも増えたそうです。しかし、「ただ体験したことをまとめるだけで終わってほしくない」と代表の出口さんは言います。「体験学習は単なる自由研究への“キッカケ”づくり。子どもたち自身が自分でテーマを設定して実験・観察し、そして結論を出すことが大事なんです」と続けてくださいました。また、その想いは実際の講座の中でも子どもたちに向けてお話しされているようです。


 そんな想いを伺ったあと、午後からの「風力発電模型工作」に参加してみると、工作の前にはエネルギーや発電に関するお話があったり、完成後には電圧計で模型の電圧を計ったりと、確かに講座の中には子どもたちが考える“キッカケ”となりそうな場面がいくつもありました。




教える側の高齢化、教わる側の低年齢化



20170812-30 環境学習サークルみえ.jpg

 現在の悩みは、「体験学習で募集している対象年齢よりも低い年齢の子どもが参加するケースが多い」ということ。実際、訪問日に行われていた工作教室も、募集要項では「小学校4年生以上」となっているところ、会場には3年生以下の子どももたくさん参加してくれていました。一方で、団体側の年齢は高齢化してきているといいます。一番若いメンバーでも40代で、なかなか若い人が入ってくる兆しはないそうです。


 そうすると何がいけないのかというと、まず教えたい内容がその参加者の年齢にそぐわず、伝えたいことが伝わりにくくなってしまう可能性があることです。また、教える側と教わる側の年齢差が広がっていくと、今の子どもたちが“楽しい”と感じる感覚が何なのかを大人が察知しにくくなってしまう可能性もあります。


 こういった状況は、きっと「環境学習サークルみえ」に限ったことではないのではないでしょうか。




16年間活動を続けてこられた秘訣は3つ



 2001年に、三重環境学習情報センターの指導者養成講座の第1期修了者が「ここで学んだことを生かしてほしい」という県からの想いにより集まり、設立された「環境学習サークルみえ」も、今年で16年目を迎えます。はじめは県の方が先導で活動していたものの、少しずつ県の環境問題に対する取り組みの方針も変わり、今日までの道のりは決して平たんではなかったようです。では、それでもコンスタントに活動を続けてこられた秘訣は何だったのでしょうか。


 出口さんが語る「秘訣」は3つあります。1つ目は、個性豊かなメンバーたちが、それぞれの特技を活かした講座を作ってこられたこと。2つ目は、お互いが支えあえるような人間関係を築いてきたこと。参加できない人がいると他の人が手を挙げ、ときには地域の方が手伝いにきてくださることもあるそうです。そして3つ目は、事務局長・藤野戸さんの存在です。活動への積極的参加だけでなく、メンバーへの声掛け、資金調達に資料作成などさまざまな業務を行う藤野戸さんは、誰もが認める縁の下の力持ちであり、団体にとって欠かせない存在です。




活動を続けてこられた秘訣はもうひとつ…



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 定例会のようすを見ていると、どうやら「16年間続いた秘訣」はもう1つありそうです。それは、メンバーの方々の根底にある“豊かな自然を守りたい”という想いです。定例会では活動報告だけでなく、さまざまなフィールドで活躍するメンバーの方が、毎月一人ずつ「新しい情報を提供する時間」というのが設けられています。いわゆる「勉強会」のようなものです。伺った際は、星座に詳しい所さんという方が「光害」について報告されていました。そのときの「あの星座は何だろう」「この山知ってるぞ」というように自然に話が飛び交い談笑しているような雰囲気は、すごく印象に残っています。


 月に一度の定例会を16年間欠かさず続け、かつ勉強会もして常に新しい情報を共有しあい、活動に活かしていく。これはきっと“豊かな自然を守りたい”というメンバーの想いが秘訣となり、原動力となったおかげではないかと私は思います。




「環境学習サークルみえ」の主な活動



  1. 1. 環境フェアーや地域のイベントに楽しい体験ブースを出展

  2. 2. 4種類の楽しい体験学習教室の開催
  3.  @人力自転車発電体験教室

  4.  Aわくわく省エネルギー教室

  5.  B風力発電模型工作教室

  6.  Cこども環境体験教室


  7. 3. 地球温暖化防止の自己研鑽と普及啓発

  8. 4. ものづくり等新しいプログラムの開発


  9. →「環境学習サークルみえ」HPへ





事務局長・藤野戸さんより一言!


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 「環境学習サークルみえ」といえば、自転車発電体験です。自転車を漕いで、発電機を回し、その電力で、家電製品(テレビやラジカセ)を動かす体験です。発電がどれほど大変か自ら実感し、同時に電気をはじめとするエネルギーのありがたさ、大切さを知ってもらうことが目的です。


 こどもを中心に、少しでも多くの人に体験していただき、エネルギーの大切さと地球温暖化防止について、理解を深めてもらう事が“我々の大きな願い”です。


[検索キーワード] 環境学習サークルみえ


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Posted by tsunagaru at 16:22 | 環境学習 | この記事のURL