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NPO法人 地域の未来・志援センター
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ウィークエンド百姓学校

〜「自給農」から生き方を考える―田舎暮らしの準備をサポート!〜




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今回訪問したのは、当団体スタッフが週末に地元で携わっている自然循環農法を学べる学校です。普段は多くを語らない人だけに、この日、現場でどんな話が聞けるのか? どんな風景の中で、農にいそしんでいるのか?とても楽しみに伺いました!



  • どんな団体任意団体、事業型

  • スタッフ数7人

  • 活動エリア瑞浪市北部、日吉町深沢地区

  • 活動日原則月3〜4回(土、または日曜日)
  • [2015年07月08日(Wed)]


    無農薬農業の可能性を広めたい




    気持ちのいい風が吹き抜ける小倉宅


     1980年代、瑞浪市日吉町在住の自給農である小倉昇さんが、自らの経験と丹念な自然観察をベースとした自然循環農法を確立。その農法を広めるため、1999年に開設されたのが『ウィークエンド百姓学校』です。今回の訪問のいきさつは、当団体のスタッフ山下さんが、3年前、この地に移り住んだことに端を発します。小倉さんと出会い、農業や自然に対する深い洞察、兼業を基本とした無理のない生き方に共感し、研修生の一人となった山下さん。その後、小倉さんから様々に教えを乞ううちに、高齢となった小倉さんの自然循環農法を継承する人材育成を手伝いたいと思うようになったそうです。それならば、まずは仲間のフィールドを知り、皆で知恵を出し合ってみよう!と、出かけることになったのでした。


    素晴らしいロケーション! すがすがしい里山です



    ぜひ訪れてほしい、瑞浪北部の里山


     訪れてみて、まず驚いたのがそのロケーションの素晴らしさです。小さな里山を背に、ちょっと小高い場所に小倉さんのご自宅と校舎(?)が建っています。そこまで伸びる緩やかな坂道、その脇には棚田と牛を飼うための草地、ため池も配され、なんとも調和が取れた美しい風景は、日本昔話の世界のよう。田畑にひく水は、小倉さんが若いころ、里山のわきを流れる川から全て自分で引いたもの。そして、この日ごちそうになった飲料水は、山からの湧水だそうです。あとからお話を伺ってわかりましたが、小倉さんの考えは、徹底した観察から生み出された合理的で無駄のないもの。景観にもその無駄のなさが反映されているかのようでした。


    工場での仕事体験から、農業を見つめ直してみる



    農業体験イベント

     小倉さんは生まれも育ちもこの瑞浪の地。子どものころから家の田畑の仕事を手伝って育ちましたが、若い頃、いったんは名古屋の工場でサラリーマン生活をしたそうです。その工場での仕事で、徹底した品質管理を行う合理的なモノの見方を学び、その経験が、独自の農法を築くことにつながったといいます。早々にサラリーマンを辞め、地元で生きていこうと決めた時、当時当たり前であった農業のやり方を見直してみようと思ったそうです。なぜなら、農薬や肥料をまくこと、水やりや土づくりなどのあらゆる工程が全て人間の都合……自然と向き合う農業では、それは合理的ではない!と小倉さんは考え、改めて自分の暮らす自然環境をつぶさに観察することから始めたそうです。いかに作物が成長しやすいよう、効率よく水やりをするか? いかに受粉の成功率を上げるか?etc.…そこで暮らす虫や野鳥、植物の特性を頭に叩き込み、自然の力に沿うように農を営むという、小倉さんならではの自然循環農法を築き上げていったのです。


    今後の百姓学校に、乞うご期待!



    大豆の畝づくり
     
    山下さんが小倉さんを尊敬する理由、それは『自ら生きる力』を持つ力強さのようです。自分の食べるものは自分でつくり、道具をつくり、家も自分で建て…という、生産力に満ち溢れた姿が素晴らしいと感じているそうです。
    「消費一辺倒の生活は便利ですが、人と人との関係性を薄めてしまいがちです。そんな生活に疑問を抱く人に、百姓学校という場を通じて、生産する生活の心地よさが伝わっていくとよいと思っています」と語る山下さん。そんなふうに考えている彼に対し、小倉さんは自分の技能を惜しげもなく、ひとつ残らずもっていけ!とおっしゃっています。小倉さん独自の自然循環農法は、無理せず、誰にでもできる農業を目指し、編み出されたものです。機会があれば、皆さんもぜひ、瑞浪の百姓学校へ足をお運びください。体験学習も随時、受け付けています(^^♪






    ウィークエンド百姓学校の主な活動


    1.研修生受け入れ
    ● 月4回(日曜日)の自然循環農法指導
    2.農作物の販売
    3.企業等団体への自然体験フィールドの提

    ★ウィークエンド百姓学校に興味を持ってくれた方
     下記までお気軽に連絡を!
      <山下携帯 090−4214−9146>
      
    →団体HPへ




    小倉さんからひと言



    創立者・小倉さん
    地球の生物はすべて食べ物が必要で、特に人間は毎日3食以上が必要です。これを支える仕事が農業ですが、コメ作りには八十八の仕事が有ると言われているように、昔から農業は大変な仕事であると思われており、この意識が現代において多くの方に農業が敬遠されることにつながっているように思います。
    百姓学校ではこれを見直し、誰にでもできる農業を考えることを目的として、これまで畑や田んぼに関わることのなかった人達が寄り合って農作業をしています。暮らしの中に農がある、そんな暮らしに興味のある方はどうぞ百姓学校をのぞきに来てください。