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NPO法人 地域の未来・志援センター
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奥矢作森林塾

〜地域の困り事、みんなで解決しよまいか!人口減少の先進地が教える課題への立ち向かい方〜




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 地域の困り事を敏感に察知し、解決策を講じていく。そんな姿勢はまるで役場のよう。それでいてその行動は民間企業のように俊敏。行政と民間企業のいいとこどりを体現しているNPOがここにはありました。



  • 団体種別任意団体

  • 会員数約32人

  • 活動エリア恵那市串原・上矢作町

  • 活動拠点奥矢作レクリエーションセンター

  • 年間予算約3,000万円

  • [2015年03月13日(Fri)]

    NPOが人口減少を食い止めた!


     NPO法人奥矢作森林塾があるのは岐阜県恵那市の最南端。眼前に矢作川を望む恵那市串原地区(旧串原村)で、廃校となった校舎を改修した奥矢作レクリエーションセンターを事務所として活動しています。
     串原地区は平成16(2004)年に恵那市と合併しましたが、それ以前から国の過疎地域指定を受けており、昭和25年の人口2,646人をピークに長らく人口は減少、平成25年4月時点の人口は819人となりました。しかし、平成17年以降では初めて増加に転じました。理事長の大島さんにお話を伺うと、人口増の舞台裏には奥矢作森林塾の活動が大きく絡んでいることが分かりました。

    日本一の放置林


    恵南(東海)豪雨による甚大な被害
     奥矢作森林塾が設立されたのは平成18年のこと。前年に市の消防職を定年退職した大島さんが、約30名の同士を集め発足しました。大島さんを会の発足に向かわせたのは、2000年に発生した恵南(東海)豪雨による災害被害の甚大さ。集中豪雨によって山が崩れ、35,000㎥の杉や檜が奥矢作湖に流れ込みました。奥矢作湖は写真のように土石とともに木であふれかえりました。
     大島さんは当時串原を案内した他所から来た人たちに「ここは日本一の放置林だ」ということをよく言われていたと言います。大島さんは、放置された人工林が十分に根をはれず、結果として豪雨被害を大きくしたことに気づくとともに、山林の再生を行うべく団体を立ち上げようと考えたのでした。


    新たな課題とニーズ


    古民家リフォーム塾
     設立当初の奥矢作森林塾の重点事業は山林再生。チェーンソーの講習や山の健康診断を実施し、会員たちが山を守るために必要なスキルを学ぶことから始まりました。そんな折、地域に「空き家」が増えていることが地域の問題として浮上します。平成19年に行った調査では、串原地区と隣の上矢作地区に合わせて159戸の空き家があることが判明。この空き家を地域資源として、山間部への移住を希望する都市部の住民に古民家の改築技術を教える「古民家リフォーム塾」を事業化します。このリフォーム塾で現在までに約11戸の空き家をリフォームし、塾生の中から56名もの移住者が誕生したそうです。その背景には家を探してあげるなどの資源の仲介の他に、地域のルールを教えることや、近隣住民との飲み会を開いてあげるといった、移住者と地域住民双方の受入れ準備を整えていることが大きいと感じました。

    地域の課題は地域の資源になる


     これから奥矢作森林塾が力を入れようと考えているのは地域の森林の利活用事業。日本一の放置林と呼ばれた地域の森林が活躍できる環境を創り出そうと、地域の行政や林業家と連携して間伐を進め、そこから出る間伐材を地域の温浴施設で薪燃料として利用してもらうべく、関係各所と調整を行っています。従来は重油を燃料に温泉を温めていたのを、地域産の薪に燃料を変換するエネルギーの地産地消の取り組みです。
     奥矢作森林塾の活動を聞いていると、空き家や森林といった地域の課題であったはずのものが、地域の魅力的な資源に生まれ変わっていく物語を聞いているように感じます。地域の課題を知り、それが資源に変わっていく。そんな物語が日本各地で創作されていくことが地域の活性化なのかもしれないなと感じた、今回のNPO訪問でした。


    奥矢作森林塾の主な活動


    1. 移住定住促進事業
     ● 古民家リフォーム塾
     ● 里山体験イベントの企画運営 など
    2. 森林保全活動
    3. 指定管理業務
     ● 奥矢作レクリエーションセンター
     ● 串原体験道場「創手味亭(つくってみてい)」
     ● 串原郷土館「郷之驛(さとのえき)」
    4. 宿泊施設運営
     ● 田舎暮らし体験館「結の炭家(ゆいのすみか)」
     ● 待機移住施設(旧駐在所)「希望の家(きぼうのいえ)」

    →団体HPへ




    大島のひとりごと


    串原は信号もコンビニもない田舎だけど「心暖かい人々とおいしい空気おいしい水」があるよね。