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四日市ウミガメ保存会

〜四日市を美しい大自然で有名にしたい!〜




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四日市市の吉崎海岸で、毎月第一日曜日の早朝に清掃活動を行っている「四日市ウミガメ保存会」。四日市をきれいにするには愛知・岐阜・三重の連携が大事!と広域活動にも取り組んでいます。



  • 団体種別任意団体

  • ボラスタッフ数約100人

  • 活動エリア四日市市吉崎海岸

  • 活動拠点四日市市

  • 年間予算約10万円

  • [2014年09月05日(Fri)]

    コンビナートの街にアカウミガメを呼び戻そう!


    農園で採れた夏野菜や果物がいっぱい!
    この日伺ったのは、浜辺ではなく、なぜか畑のある建物の一角。中に入るとメロンやキュウリがたくさん並べられています。ウミガメなのに「どうして野菜?」と思いきや、代表の森さんは、吉崎海岸の清掃活動を始めるのとほぼ同時に農家に転向、無農薬の野菜づくりに励むお百姓さんなのでした。
    「四日市ウミガメ保存会」が清掃活動を行っている吉崎海岸は、沿岸地域のほとんどがコンビナート地帯となる四日市にあって、奇跡的に残った砂浜です。2003年頃まではアカウミガメが産卵に来たそうですが、森さんたちが活動を始めた2009年には、不法投棄と漂着ゴミが散乱する誰も見向きもしない浜になっていました。



    清掃活動の出発点―奇跡の富双緑地公園の不法投棄ゴミ撤去活動


    良くも悪くも四日市はコンビナートの街
    「四日市ウミガメ保存会」を立ち上げる1年程前のこと。四日市港にある公園の一つ、富双緑地公園は、不法投棄のゴミ、トラックの運転手たちが捨てるコンビニゴミの山などであふれかえっていました。それを見かねた森さんたちが、有志を募って清掃を始めたのが活動のきっかけです。
    当初公園は、上記のゴミ以外に心無い飲食業者が捨てた食べ残しが悪臭を放ち、引っ越しで捨てられた家具までがゴロゴロする惨憺たる有様。この大量のゴミをなくすことなど誰もが不可能だと思っていました。
    そうした中、毎回集まるボランティアの数も増え続け、森さんたちは黙々とゴミを片づけていきました。はじめは懐疑的に見ていた人々も、そうした献身的な働きに心を打たれ、賛同する人が現れ始めました。まずは地元自治会の人々が協力してくれるようになり、自治会の声掛けにより、それまで冷たかった各方面が協力してくれるようになったのです。こうして市民(有志)と地域の力、さらに行政の力が合わさったとき、淀んだ水が一気に流れるかのように、好循環が生まれていきました。
    悪戦苦闘を始めて約1年……誰もが無理と思っていた富双緑地のゴミは見事になくなったのです。



    四日市を愛するDNAはいずこから?


    漂着ゴミの多くは流木だそう…
    森さんは10代の頃、地域の青年団(←リンクはこちらから)に入り、地域活性化活動に携わりました。その中で、「四日市ぜんそく」「公害の町・四日市」の汚名を返上したい!と熱い思いを抱く先輩たちに薫陶を受け、≪LOVE四日市≫のDNAを受け継いだようです。40歳から突如目覚めたかのようなゴミ清掃活動ですが、実は青年団の活動にその原風景があるといいます。
    富双緑地公園のゴミが片付いた2008年の終盤頃、≪LOVE四日市≫のDNAを本格的に目覚めさせる、楠地区(吉崎海岸)ゴミ清掃のオファーが舞い込みます。
    12月、森さんたちは、早速「四日市ウミガメ保存会」を立ち上げ、2009年1月4日から吉崎海岸の清掃活動を開始しました。その過程で出会った「生ごみリサイクル思考の会」の川島さん(当団体の会員さんです)(←リンクはこちらから)から、助成金申請のアドバイスを受け、リコーやデンソー、セブン-イレブン記念財団などの助成制度に申請。それらのほとんどが採択され、活動資金を潤沢に得て、吉崎海岸の活動は一気に加速していきます。



    学んで動いて、気づきがある。そしてまた学ぶ!


    最近繁殖しすぎの海浜植物ハマゴウ
    2009年4月、助成金申請をする中で、活動のブラッシュアップを感じた森さんたちは、アカウミガメが産卵できる環境について学ぼうと勉強会をスタートさせます。そして、翌5月には、産卵シーズンに入ったウミガメのパトロール活動を開始。この時には、清掃の参加者は100人を超えはじめ、その流れは5年を経た今も続いています。
    森さんたちの活動の特筆すべき点は、常に学びと実践を両輪としていくことです。ウミガメについて学び、次にはウミガメが産卵できる環境について学ぶ……そこで、浜辺の植生・生態系について学び、外来種による海浜環境破壊を知れば、その駆除も活動に取り入れていきます。
    こうして、『学び』→『行動』→『気づき』→…を積み重ねていくうちに、四日市ウミガメ保存会の活動は、伊勢湾の地形・潮流の特徴、そしてごみ発生のメカニズムを踏まえての、より根本的な課題解決の取り組みへと進化していきました。

    22世紀 奈佐の浜(答志島)プロジェクト開始!


    月一の早朝海岸清掃(毎月第1日曜日)
    2010年7月、吉崎海岸で7年ぶりにアカウミガメが産卵しました。地元の人も、あの吉崎海岸がこんなにきれいになるなんて!と驚くほどゴミが減ったのも束の間、大雨が降ったのち、海岸を訪れると、潮流に乗って漂着した大量のゴミが再び散乱していました。
    それを見た森さんは
    「砂浜に打ち上げられるゴミを拾うだけでは解決しない!砂浜の現状を伝え、伊勢湾を取り囲む地域のみんなにゴミを無くそうと呼びかけよう!」
    と、愛知、岐阜のシンポジウムなどに参加して、伊勢湾漂着ゴミの実状を訴えることにも力を注いでいきました。
    そうした活動が実り、伊勢湾流域圏の環境保全、再生をめざして、森、川、海の連携を促進する伊勢湾再生コミュニティネットが発足しました。2011年には、伊勢湾全体の漂着ゴミ約1万2000トンのうち、4分の1ほどが流れ着くという答志島のことが話題になり、2013年、東海3県「ごみと水を考える集い」に参加した環境26団体を中心に、答志島・奈佐の浜を清掃することが決まったのです。こうして、伊勢湾〜川〜山を守る人々のつながりによる『22世紀 奈佐の浜プロジェクト』(←リンクはこちらから)がスタートしました。このプロジェクトの目標は
    ●5年後に奈佐の浜の漂着ごみを3分の1減
    ●10年後に半減
    ●100年後にゼロにする
    という壮大なもの。この活動が脚光を浴び、すでに三重県のみならず他府県の集まりに引っ張りだこになっている森さんですが、あくまで自分のフィールドは四日市。ブレることなく地域に根を下ろし、愚直に実直にゴミ拾いを続けるその姿勢に、今回もまた、大感動のNPO訪問となったのでした。



    「四日市ウミガメ保存会」の多様な活動


    1. 吉崎海岸の清掃活動
    2. アカウミガメ・砂浜の調査
    3. 環境教育
    4. まちづくり活動

    →団体HPへ(かめ・かめ博物館)





    代表 森さんから一言



    7年前、九州の水俣の美しい自然を目の前にして、すごい衝撃を受けました。この時、僕が水俣を誤解しているように、たくさんの人が現在の四日市を誤解していることに気づきました。
    少しでも、美しくなった、故郷のことを伝えたいとはじめた清掃活動は5年半がたち、たくさんの人が毎月来てくれる、大清掃になりました。
    しかし、毎月毎月どれだけ多くの人が心をこめてゴミを拾っても、たった一度の嵐でまた、もとのゴミだらけの砂浜に戻ってしまうのです。伊勢湾の1万トンと言われる漂着ゴミは、流域の1000万人の人が少しだけ気をつけるだけで
    必ず無くなると信じています。
    ぜひみなさん、一緒に100年後漂着ごみのない美しい伊勢湾をつくりましょう。
    問い合わせ先 Tel. 090-5111-0297




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