名古屋都市センター
もっと活用しよう!名古屋のまちづくり活動拠点![]() 金山南にそびえる高層ビルにある「名古屋都市センター」。それだけではピンと来ない方も、ボストン美術館の入っているビルと言えばおわかりいただけるのではないでしょうか? 平成11年にできたこのビルの11F〜14Fが当施設です。 11Fにある「まちづくり広場」の常設展示では、いにしえの熱田の宮の形成から、戦後復興の時代〜現在まで続く名古屋のまちづくりについて紹介されています。12Fの「まちづくりライブラリー」は、全国的に見ても誇れる“まちづくり”関連図書が充実した専門図書館。エコタウン構想や持続可能なまちづくり、再生可能エネルギーによる世界中の地域自治事例などを扱った図書が満載で、もっと多くの人に知ってほしい施設です。 名古屋のレジリエンスを高める研究・つながりづくりに着手今回、我々が訪問したのは、都市センターの“まちづくり”に関する取り組みを伺いたいとの理由から。この日対応してくださった調査課長・常包氏によると、都市センターが力を入れている調査研究は、@南海トラフ巨大地震などを想定した減災まちづくり、A都心の魅力向上等に関する研究、B地域住民主体のまちづくり、についてです。 近年、クローズアップされている減災まちづくりに関しては、名古屋大学減災連携研究センターとの共同事業として「減災まちづくり情報システム(ISDM:Information System for Disaster Mitigation)」の構築を進めています。このシステムは、地理情報システム(GIS)を活用し、減災関連情報を1つの地図上に集約するものです(下記イメージ図参照)。将来的には、市民が自分の地域で減災・防災活動に役立てられるものを目指しており、現在は試作版の端末を使って、まち歩きやワークショップなどの試行が行われています。その他、被災後の復興まちづくりを前もって検討する「事前復興」の議論も、産官学民が集う研究会の場で行われています。 「減災まちづくり情報システム」の概要と活用の様子![]() ![]() また、都市センターの設備や展示はとてもスタイリッシュ。従来から建築・アート系の人々が集う拠点であり、環境問題系の市民活動とは少し異なる層が集う場であると感じました。しかし、3.11の大震災、そして福島の経験を経て、これまであまり接点がなかった“まちづくり”系と環境・エコ系の活動が、『持続可能で安心・安全』という共通テーマを見出し連携を始めています。地域に根ざした人と人との信頼関係を取り戻すため、都市センターの取り組みも、これまでのどちらかというとハード面のまちづくりからソフト面へと向かっており、地域コミュニティの再生、または、セーフティネットづくりにシフトしているとのお話でした。 ぜひ行ってみて!「未来茶輪(ミライカフェ)」![]() “まちづくり”“地域コミュニティの再生”といっても、まずは、顔の見える関係づくりから……当団体の活動指針とも重なりますが、都市センターにおいても、まずはその出会いの場を創出しよう!と月1回の「まちづくりサロン」や、ユニークなイベントを開催しています。 訪問した後日、その中のひとつ、何か新しいコト・モノを求める人々の出会いを創出する「未来茶輪(ミライカフェ)」に行ってきました。 参加者は、まちづくりや減災・防災に関心のある方、建築・都市設計に携わっている方など多様なメンバー。常包課長をはじめ、都市センターのスタッフも大勢参加して、フランクで楽しい集いでした。毎月1回の開催で、持ち寄りOK(アルコールも可)というのも嬉しいですね!(平日午後6時30分〜8時:日程はその都度変わります。都市センターにお問い合わせください。電話052-678-2214、ホームページ→http://www.nui.or.jp/machi/26/26saron1.pdf)。毎回、何らかの話題が用意されていますが、これはあくまで会話を盛り上げるための呼び水のよう。5〜6人ぐらいで1つのテーブルを囲んで自由に意見交換を行い、どのテーブルもかなり盛り上がって時間が足りないくらいでした。自分とは異なる分野の方、違った角度から物事を見ている人々との出会いはなかなか刺激的です!ご興味のある方、ぜひ参加されてみてはいかがでしょう? 「名古屋都市センター」の多様な活動1. まちづくりに関する調査・研究 課長・常包(つねかね)さんから一言名古屋都市センターを多くの方に知っていただき、まちづくりに取組まれている様々な立場の みなさんのお役に立てるように頑張ってまいりたいと思っております。 11階の「まちづくり広場」からは見晴らしもよく、12階の「まちづくりライブラリー」では多くの図書、地図を揃えて、みなさまをお待ちしております。是非、一度お立ち寄りください。
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