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NPO法人 地域の未来・志援センター
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みの国民参加の森林づくりをすすめる会

〜富加らしい産業づくりのために〜




炭焼き

美濃の豊かな森と歴史・文化、農地を守りたい。それには、経済とのバランスを保つ暮らしぶりが大事です。都会の人と交流しながら、それを探っていきたいですね。



  • 団体種別任意団体・その他

  • 会員数約80人

  • 活動エリア岐阜県加茂郡富加町

  • 活動拠点富加町夕田・半布里の郷

  • 年間予算200〜300万円

  • [2014年04月10日(Thu)]

    始まりは「森林オーナー制度」


    会員の間伐技術は専門職譲りです
    「みの国民参加の森林づくりをすすめる会」のルーツは、平成5年に発足した「余暇利用の森林づくりの会」にあります。林業関係の仕事をしていた初代会長の浅野さんが定年後、地元・富加町へ戻ってみると、林業の後継者はなく、ふるさとの里山が荒れ果てているのに愕然としたそうです。
    そこで同志4人に呼びかけて、どうしたら里山を再生させられるだろうか?と知恵を寄せ合い、企画したのが『森林オーナー制度』です。地域の森林所有者から山を借り、入会金10万円・年会費2万2千5百円で150坪の森のオーナーになってもらおうというものです。都市住民にとっては、緑豊かな森を自分が自由に使えるというメリット、田舎にとっては、人手がなくて手がつけられない山の手入れを都会の人の力を借りて進められるメリット、両者が嬉しいWin-Winの関係づくりを狙ったのです。






    森を守りたいという“思い”はあるんだけど…


    企画の斬新さに加え、時は地球サミットの翌年、エコ意識が高まっていたことと、共同通信社が大々的に取り上げたことなどが重なり、この『森林オーナー制度』は募集開始後3日間、問い合わせ・申し込みの電話が鳴り止まないほどの大反響だったそうです。そんな状況で、入会金10万円にも関わらず、東京・大阪・名古屋などを中心に多数の応募があり、定員の30名はすぐに満員に。年会費の2万2千5百円は全て森の所有者へ支払うしくみで地元の調整もうまくいき、都会の人たちが足繁く通ってくれると楽しみに事業を開始……。
    ところが、せっかく10万円も払ったんだから、森の良さを十二分に満喫しなきゃもったいない!というのは企画側のちょっとした片思い。森のオーナーになったことに満足する人が多く、蓋を開けてみたら何時間もかけて通ってくる人はとても少なかったそうです。



    森林保全活動から里山の暮らしの継承へ


    しいたけ栽培
    制度が始まって数年が経ち、オーナーさんは変わらずおカネは規定どおり滞納なく収めてくれるけど、山にはちっとも来ない……そんな状況を打開すべく、浅野さんたちはイベントを行うことに力を注ぐようになりました。そうした中、山の手入れだけでなく、里山の暮らしが都会人には喜ばれることが認識されるようになり、地元の人々の中に里山ノウハウを提供してくれる人が増えていきました。「炭焼き」「きのこ栽培・採取」「米・野菜づくり」「竹林利用」「大豆栽培⇒豆腐・味噌作り」など年々多様なメニューが加わって、地域を巻き込んでの活動が少しずつ広がっていったのです。



    歴史・文化を活かして、きっと何かできる!


    竹林の整備
    あまり知られていませんが、富加町は、現存する最古の戸籍が残る歴史・文化の豊かな地。奈良の東大寺正倉院に保管されている「半布里(はにゅうり)戸籍」の地名は、まさに富加の中心地です。また、先土器時代の遺跡や古墳が残されており、いにしえより人々が里山の暮らしを営んできた地域なのです。そんな伝統ある暮らしぶりは、まさに持続可能な生き方です。富加ならではの暮らしを知る60代以上の人々が生きがいを持って楽しく暮らせるよう、そして、次の世代へそうした営みを伝え、現代の生活と融合させる土壌づくり・人づくりが、これからの「みの国民参加の森林づくりの会」の方向性です。

    「里山の民=多職の民」人間の総合力を回復


    現在、地域の未来・志援センターで話し合いをしているのが『多業』と呼ぶ“なりわい”の立て方です。お金だけに頼ると、どうしても会社で自分の人生の大部分を費やさなくてはならない…それでは自分もすり減り、地球環境も壊し続け、私たちの文明は持続不可能になるのではないか?……今日それは、多くの人の共通認識となっていることでしょう。しかし、お金に頼る以外の“生き方”が見えないからこそ、軌道修正したくてもやりようがない、というジレンマを私たちは抱えています。
    そうした中、「みの国民参加の森林づくりをすすめる会」の活動には、里山の暮らしに息づく“多職の民”の血が流れているのを感じます。お話にあった「卵は日給、豚は月給、米はボーナス、山は年金」という言葉のとおり、動物を飼い、野菜を作り、田んぼを耕し、森の手入れをし、秋には干し柿づくり、冬には漬物や手工芸品をつくる「里山 “多職の民”」の総合力を富加の人は失っていないことを感じます。現状では、現役世代がなかなか参加してくれないというどこにも共通のお悩みはありますが、富加の潜在能力はなかなかのもの! 古くて新しい富加ならではの暮らしが生み出されていくのはそう遠くはない……そのように感じる訪問となりました。



    「みの国民参加の森林づくりをすすめる会」の多様な活動


    1.緑の募金の拡大推進
    2.植林・間伐・里山保全・森林産業構築推進
    3.森林レクレーション
    4.都市住民との交流促進
    5.農林産物の販売の多角化促進
    6.地域づくり・人材育成

    →団体HPへ





    代表浅野さんより一言『夢老人(ゆめおいびと)のたわ言』


     森林を国民共通の財産として位置づけ、国民全体で森林づくりに取組むべきであるとして、昭和62年に閣議決定された第4次全国総合開発計画で森林づくりの重要性に触れ、国民参加の森林づくりが明確に打ち出された。国民一人ひとりがそれぞれの立場と可能な方法で森林づくりに参加すること、それが「国民参加の森林づくり」の基本である。森林づくりに必要な資金面での協力、あるいは山に入ってのボランタリーの活動と言ったように参加の方法は様々である。こうした運動を推進する側に求められているのは、それぞれの実情において一人ひとりの力が最大に活かされるようなシステムを築くことである。そのようなシステムは行政のバックアップなしに一朝一夕に出来るものではない。
     里山を主体にした森林の活性化を目指して20年、「みの国民参加の森林づくりをすすめる会」を組織してから17年が経過した。「石の上にも3年」のことわざもあるが、5倍以上の年月をかけてようやく灯がともり、小さな小さなモデルが出来上がりましたが、気がづけば齢80歳代の大台。後期高齢者は身動きが出来ず、組織の確立と後継者の養成に思いを馳せている今日この頃です。
     「地域の活性化とは、地域に存在する資源(農地、森林及び歴史的遺産等)を有効活用し、特産品の生産等による産業の振興を図り、明るく豊かな地域社会を形成する」と言われており、国や県の推進されている協働体制の確立が先決であり、その為には住民の意識の改革及び高揚、価値観の共有等の多くの課題を整理する為のリーダー、コーディネーターが確保され、「明るく住んで良かった半布里の郷づくり」が実感される日を楽しみにその日が到来するのを夢見ている。



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