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NPO法人 地域の未来・志援センター
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セカンドハーベスト名古屋

〜『くらしのセーフティネット」として「フードバンクの地産池消」を世の中のしくみに〜



2HN_6.jpg
地域で発生した《食品ロス》を地域の人の手により、地域の必要とする人へと届ける「まだ食べられるのに様々な理由で捨てられる運命の食品を、企業・個人から無償で提供してもらい、生活困窮者を支援している団体を通じて、必要とする人々に無償で配布しています。



  • 団体種別NPO法人

  • ボラ参加者数約10名

  • 活動エリア東海4県

  • 活動拠点名古屋市東区

  • 年間予算約1000万円


  • [2013年11月05日(Tue)]





    食べ物のつなぎ役“コーディネ―ト”に徹した活動


    ボランティアさんによる仕分け作業まだ、真夏のような暑さが続く9月末、私たちはセカンドハーベスト名古屋(以下、2HN)の拠点を訪問しました。
    その日はちょうど、企業から提供された食べ物の仕分けをボランティアさんたちが行っているところ。仕分け作業を見学しながら、事務局の山内さんより『フードバンク』とはいかなる活動か? 現時点での食糧取扱量、配布地域などについて説明を伺いました。
    その中で“なるほど!”と思った点は、食料配布を2HNが直接行うことはせず、あくまで生活困難者の支援団体それぞれにお任せするという点です。『フードバンク』の活動を広く世の中の《しくみ》にするには、自分たちだけではできない!社会に根付かせるには、さまざまな団体との連携が不可欠であり、行政・企業・住民への働きかけにも戦略が必要との認識を強く持つ、かなり成熟度の高い事業体であることがわかりました。





    「もったいない!」の思いを社会変革の力に


    ちょっとの傷でスーパーでは廃棄処分……とにかく、2HNを訪れての率直な感想は「もったいない!!!」
    「フードバンク」の活動を詳しく知らなくても、ここに集まってきた食品を見れば、現代社会の矛盾は一目瞭然です。写真のような野菜類、つくったばかりのお惣菜まで運ばれてきます。それらは効率優先の流通システムの中で大量廃棄が宿命になっている食品のごく一部……昨年1年間に2HNに寄せられた食料総数は622トンにものぼり、今年はさらに増え続けています。食品を提供する企業としても廃棄にコストがかかるので、輸送費込みで2HNへ運びこんでくれるケースが多く、むしろこの活動の課題は、食品集めよりも、食品を配るための配送コストの捻出にあるそうです――「もったいない!」は、世界共通語になるほどの求心力を持っています。それだけに多くの人を巻き込む力もあり、みんなと手を携えていけるのではないかと強く感じました。





    外国人から日本人へ。中期ビジョンも明確に


    11月よりフードバンク勉強会を開催現在2HNが力を入れているのは、リーマンショックの影響で貧困に陥った外国人労働者への支援です。東海地区には約34万人の外国人が住んでおり、その1〜3割が生活に困っているといわれています。まずはこの地区固有の問題である外国人労働者の貧困実態を知るために、主にブラジル人、フィリピン人、ペルー人の生活実態調査を実施中です。理事の本岡さんは、
    「これらの外国人は、日本の福祉の網に引っかからない人々。景気低迷のあおりをまともに受け、真っ先に悲惨な生活へと追いやられていく……まずは彼らを支援するセーフティネットをつくり、その次は日本人。今後、間違いなく、高齢者や障害者、若者を中心に生活困難者が増えていくでしょう。そうした人々への支援体制づくりを目指していきたいのです。」
    と語ってくれました。2HNではどなたも参加できる勉強会を実施しています。ぜひ参加してみてください。
    【お問い合わせ】→団体HPへ



    理事・本岡さんより一言


    NPO法人として活動を始めて、来年は6年目を迎えます。
    どこの社会にも弱者、社会全体で支えなければいけない人達が暮らしています。そういう人達を行政だけでなく一般市民も参加して支える仕組みが機能していることが健全な社会の証しと言えるでしょう。私達は、食の提供という役割に徹して、その支える活動に引き続き協力して行きます。