【報告】おおなみこなみで「市長出前講座」を開催しました2018年11月6日(火)18時より熊谷千葉市長の出前講座を開催し、遅い時間帯のなか、自治会の方、ケアマネージャーの方、民生委員の方をはじめ地域の方22名の参加がありました。
熊谷市長は挨拶をされたあと、子育て支援、高齢者支援、市民自治の推進の3つの視点から「千葉市のひとづくりの方向性」について、レジュメに添ってお話くださいました。
地域の方からは、終了時間いっぱいまで、質問や意見が活発に出されました。
質問内容の一部を紹介します。
●「高齢者に冷たいという評判についてどう思うか」
→薄く広くの従来の見えやすい支給を、本当に困っている介護・福祉の部分にまわせるよう、見直してきた。一律に支給していた敬老お祝い金や要介護者へのおむつの支給など目に見えやすい部分をなくしたため、そういった批判を受けやすいが、厳しい財政状況のなか、将来を見据えた中で行うべきことを見直してきた結果だと理解していただきたい。
●「子どもの教育について、英語教育の充実も大切だが、将来的なことを考えると理数教育も重要だと思われるが、どのようにお考えか?」
→プログラミング教育やAIに対応する教育は、外部の専門家を取り込んでいくべきだと考えている。教員の今の人材のまま、理数教育を進める体制に大きく変えるのは、リスキーだと感じている。
●「小規模保育所には園庭のない所もあったり、危険だと感じることがあったりするが、千葉市の認可基準はどのような状況なのか?」
→認可の際は、専門家も入れ、現場確認やヒアリングも行っている。また、巡回して水準を維持できるよう努めている。
保育所は、子どもが減っていくため、将来閉じる際に不都合が起こりにくいよう、大きな保育所のある近隣で小規模保育所の認可をするように配慮している。
●「災害時の自主防災組織として普段から備えるための講習はあるか?」
→災害現場に千葉市からひ職員も派遣しているので、現地で見てきた生の声を伝えること、また優良実施の地区を紹介するなどの情報提供の対応ができる。
地域包括ケアや自主防災組織といったこれから作り上げていく地域の体制に関して、地域の方々が関心をもち、問題意識を持っておられることが、質問からもよく伝わってきました。また、子どもたちの将来を心配しての質問も印象的でした。
自分たちの住む町をよくしていこうという地域の人々のポテンシャルは、とても高いことに改めて気づかされました。その気持ちをうまくまとめて、実際に活かせれば 地域の課題も良い方向に向かっていくはずと、これからの可能性を感じました。今回のような立場の違う地域の方々が、意見を交わし合う場を今後も重ね、自分たちで住みたい町にしていく そんな流れのきっかけに今日の講座がなれば嬉しく思います。
地域の方の思いを、どのようにまとめて、どう活かすか、地域が良い方向に向かっていくには、その手法次第だということを実感しました。