台風15号被災地域の現状把握のためのアンケート調査中間報告 [2020年10月19日(Mon)]
昨年9月の台風被災から、1年あまり。
被害の大きかった館山市の中で、比較的高齢化率が低く 地域自治組織の活動が活発な「船形地区、那古地区」の住民の 皆さまへのアンケートを実施しました。 コロナ禍の中、当初想定した「戸別訪問」は難しく、「体操教室」 や「交流サロン」のご参加の皆さまへのアンケートと 館山市ケアマネジャー連絡協議会の協力によるアンケートを実施 しています。より多くの皆さまの声を拾えればとアンケートは継続 していますが、現時点での「中間報告」を公開させていただきます。 概要です。 世帯人数が2人以下の世帯が76%と多くなっている。 高齢独居の割合が35%と高いこととあわせて、高齢な親と子ども二人暮らしと いった回答も目立ち、10年後、20年後の地域状況が不安視される。 家屋の被害を受けた人が62名、67%と多くなっている。そのうち屋根の損壊が19名、 カビ被害が3名となっている。風向きによって雨漏りがするといった回答もあり、件数は少ないがカビ被害も課題となっていることがうかがえる。 損壊した家屋等について、修繕済みとの回答が72%、修繕予定が22%となっている。被災から1年近く経っても、2割を超える世帯が修繕できていない状況がうかがえる。また、修繕しないとの回答の理由には、資金の問題と業者の手配があげられている。 回答結果から今後に向けて 今回、館山市社会福祉協議会等の協力を得てアンケートを実施したエリアは、館山市においては、台風の被害が比較的小さく、高齢化率が低く、自助、共助の力が高いとされている。 アンケート回答内容からも、台風による家屋の損壊があっても、 現在の暮らしへの満足度は高く、家に住み続けたいという意向がうかがえる。 一方で、高齢化が進む中、10年後、20年後の暮らしへの不安もうかがえ、災害への対応力の弱さも感じ取れる。 支援情報の取得方法について、回覧板や行政の配布物をあげる人が多く、発災時、その後の支援情報の伝達方法について、想定しておくことが必要と思われる。 今後必要な支援として、情報提供と相談対応が大切と考える。平常時の相談対応と合わせ、被災後の生活についての相談対応を誰が担うのか、仕組みづくりが急がれる。 全文はこちらで ![]() |
Posted by
NPOクラブ
at 17:00