CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
プロフィール

ちば市民活動・市民事業サポートクラブ(NPOクラブ)さんの画像
<< 2020年02月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
カテゴリアーカイブ
最新記事
ちばNPO情報館バナー_20150623.png
リンク集
https://blog.canpan.info/npo-club1/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/npo-club1/index2_0.xml
福祉作業所ものづくり応援プロジェクト 父の樹会見学に行ってきました! [2016年08月02日(Tue)]
「福祉作業所ものづくり応援プロジェクト」
「おおぞら園」販路拡大のヒミツに迫る! <父の樹会・3事業所見学ツアー>報告

 
日時:2016年7月15日(金)13:30〜16:00
参加者:22名


 開所から6か月という短期間で販路を拡大し、売り上げを伸ばしている「おおぞら園」のヒミツに迫ろうと企画した今回の見学ツアー。定員を上回る応募があり、先方のご厚意で2組に分かれての見学となりました。3事業所それぞれの見学の後、おおぞら園管理者の小柴友幸さんのお話を伺いました。
 
まずは、各作業所の見学の際に伺ったお話から。

○父の樹園見学(パン・焼き菓子)

・商品の製造・販売について

 パンは材料の調合から自分たちで行い、分割・成形は手で行う手作り。レシピも、修行してきた職員が考えている。利用者45名のうち1/3の15名がパン作業に従事。
 製造個数は1日に30〜50種類を150〜200個。単価100〜180円。何個かを組み合わせた600円のセットパンという販売もしている。製造個数を調節したり、何か所かへ販売に行ったりして、月〜金曜日の当日中に売り切るようにしている。手作りのよさを認めてもらいたいので、翌日に持ち越して値下げをするということは、しないようにしている。
販売場所は、当園直売所、区役所(花見川区、稲毛区)、大学、高校、専門学校、企業など。

父の樹園店舗.jpg


・作業について

 生地の分割、発酵まで前日に作業しておき、昼食前に販売できるようにしている。 
「生地を丸める」「具をのせる」は比較的やりやすい作業である一方、「計量」「餡を入れて成型する」作業は難度が上がる。同じ作業の繰り返しではなく、様々な作業に慣れてもらうなかで利用者の方が得意なことをしてもらうようにしている。障害の重さに関わらず「やりたい」というご本人の意志にあった作業を出来るだけ任せるようにしている。「利用者の方が活躍できる場を見つけていくのが、職員の仕事だ」とも。

父の樹園.jpg


○あけぼの園見学(チップス・チップスワッフル)

・商品の製造・販売について

 フルーツや野菜の色や形を生かしたチップスを乾燥し、焼いて仕上げたもの。単価 250円。
フルーツチップスは、50℃〜55℃で3日間乾燥させ、野菜チップスは、塩ゆでにしてから乾燥させ、オイルを吹きかけて仕上げ焼きするなど、様々な工夫は、色や味にこだわり試行錯誤を重ねた結果。市販品は油で揚げたものが多いが、素材の味が伝わるノンフライ製品にし、リピーターになって頂けるものを目指している。
 新商品、チップスワッフルは、現在、注文後2か月待ちの状況で好評。フルーツチップスをメープルシロップで薄いワッフル生地に貼り付けてから、仕上げ焼きしたもの。フルーツチップスの色形のよさを生かした製品となっている。

あけぼの園チップスワッフル.jpg


・作業について 
 スライサーによるスライス、チップス台に乗せる、オーブンに並べる、袋詰めなどに作業を分けている。スライサーやワッフル型などの道具の選定には、いろいろ試し、時間をかけて探したおかげで、作業がしやすくなり、ほかにはない商品をつくることができた。

あけぼの園.jpg


○おおぞら園見学(ブールドネージュ)

・商品の製造・販売について

  アーモンド入りの生地を小さくまるく焼きあげ、粉糖をまぶした洋菓子。
製造は、最大で1日に8個入り200袋。1袋300円。4種のフレーバーにプラスして季節限定品を出している。スイーツアートクリエイターの協力のもと開発し、無添加で安心して食べてもらえ、飽きの来ない味となるようにした。ギフトとしてユーザーが広がっていくよう、パッケージにもこだわっている。新商品のフィナンシェも作り始めた。
 販売は、自主販売会のほか、千葉・佐倉市内の店舗、福祉ショップでの委託販売、地域や他団体のイベント参加、インターネット販売など。幕張メッセでの3日間のイベント出店では盛況だったが、目標を掲げて通常より大量に事前に作ったのは、大変だった。

ブールドネージュ.jpg


・作業について
 利用者は現在15名(定員20名)。職員(正職員4人+パート4人)。障害の重い方が多いので、動線確保のため、作業室を広く、ゆったりとることを優先している。
作業は、材料をふるう、丸める、並べる、オーブンに入れる、粉糖をまぶす、袋詰めなど。袋にシリカゲルを入れる、仕上げの粉糖をふるなど、さらに仕事を細分化することで、それぞれにあった仕事を見つけ、利用者の方の達成感が得られるようにしている。
 手のひらで生地をうまく丸められない場合に、計量カップに生地を入れて遠心力で丸めるという方法をとっている。利用者に合った方法を見つけられたのは、利用者の方とじっくり向きあえる時間が、人数の少なかった開所当初にあったからこそだった。

おおぞら園作業.jpg



最後に・・・
○おおぞら園管理者・小柴友幸さんのお話「販路拡大のヒミツに迫る」を伺っての感想を。


 「ご自身の事業所の商品に自信をもっていますか?」  
そんな問いかけで始まったお話は、ブールドネージュの開発から販売に至るまでの経過を、丁寧にお話しくださいました。
「おいしい!」と、喜んでもらえるような「焼き菓子」をまごころ込めて作り、地域の人たちに愛される活動を行っていきたい、そして喜ばれることで、働く仲間が「やりがい」を感じて自立への心をはぐくんでいってほしい。そういう信念に支えられた活動だったからこそ、ゼロからのスタートを、新商品の開発や新たな人との出会いへと導いていった・・・そんな印象を受けました。
 福祉への善意の気持ちからではなく、「おいしい」から買って頂ける商品にして、1軒のお店として地域の方に認めてもらい、顔の見えるいい関係を築き、障害者の本当の自立につなげていきたいという強い思いを貫きながら、「良いものを、必要な人に、喜ばれる形で届ける」というビジネスとしての努力を続けてこられたことが、結果として独自の商品を生み出し、短期間での販路拡大につながったのではと感じました。
 ビジネスの視点を忘れない一方で、「効率」だけに重きをおかず、作業所として利用者の方にじっくりと向き合うことで、それぞれの人に合った作業や方法を見つけながら進んでこられた過程を話してくださいました。その結果、達成感が得られると自信につながり、作業意欲が上がってきている様子をお聞きし、ビジネスと作業所の両面をおろそかにしないことで、結果はだんだんについてくるのだと感じました。
 最後に、「小さな焼き菓子屋おおぞら」のブランド力をアップして、将来的には、利用者さんの工賃アップへとつなげていきたいと、今後の取り組みも語ってくださいました。同業の方々の参考になればと、どんな質問にも詳しく答えてくださり、そんなところまで話して下さるの?!とこちらが思うほど、熱心に話してくださった小柴さんや父の樹会の方々に、感謝すると同時に、共に頑張っていきましょうというエールもいただけたようで、実りの多い見学会となりました。

○参加者のアンケート回答から
・まさに私たちがやっている事と合致していたので、とても勉強になった。聞く話全てが興味 あるものだった。販路拡大のために、自分たちがしてきたことが良かったのか、それともこれから改善すべきなのか、とても参考になった。近々、販路拡大、頑張ります。

・自信をもって出せる商品を作っているという自負、チャンスをキャッチする人と人とのつながりの大切さが印象に残った。

・商品をつくる時、自分たち主体で行うのではなく、お客様側の立場で考え、そのニーズにできる限り応えるよう考えているのが素晴らしい。

・日頃同じような気持ちを持っていても、なかなか踏み出せない状況だったが、今日お話を聞き、心が動きました!販路拡大、頑張ります!

講演会.jpg

Posted by NPOクラブ at 15:51
この記事のURL
https://blog.canpan.info/npo-club1/archive/299
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント