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福祉作業所ものづくり応援セミナー(北川雄史さん講演会)を開催しました [2014年09月03日(Wed)]
8月29日、福祉作業所ものづくり応援セミナーを開催しました。
もともとは7月11日に予定していたセミナーでしたが、大型台風の影響によりやむなく延期。県内各地から申し込みがあり、申し込んだ全員が参加してくださいました。
講師は、『社会をたのしくする障害者メディア コトノネ』9号でも紹介された岐阜県・いぶき福祉会の北川雄史さん。招き猫マドレーヌ「ねこの約束」や草木染め「百々染(ももぞめ)」など、重度障害のある人たちがつくり出す商品にはそれぞれに物語があります。短い時間でしたが、快い刺激を受ける内容の講演でした。
DSCN4666.JPG


タイトル:「『その人の存在価値がここにきちんとある』ことを伝えるモノづくり」
講師:北川雄史さん(社会福祉法人いぶき福祉会 第二いぶき施設長)
日時:2014年8月29日(金)9:30〜11:30
場所:千葉市生涯学習センター特別会議室
参加者:27名

<講演メモ>
・いぶき福祉会1995年〜 現在利用者140名・職員100名
・2006年→ゆったりやれた時代からの転換、このままではつぶされる
 職員は守られているのに障害者はどうなる? 同じ船に乗っているはず
 目的はみんなが幸せになること
・第二いぶき(生活介護 定員60人) 区分5・6が80%(平均5.6)
 給与平均1万円 「年金と合わせて10万円」を目安としている
 年間1500万の売り上げ
・「ウチの作業所、重度なんで」言い訳をやめよう 利用者のせいにするのをやめよう
利用者の人生全体を支えていく→「かけがえのない存在」(あいつがいなきゃ・オレがいなくちゃ)にしていくこと
・地域であたりまえに暮らすための4つの条件=人、金、法(権利保障)、家(居場所)
 本人が暮らせるだけの収入を保障していくこと
・ものづくり=利用者の所得保障の手段、人のつながりを築く手段、自己実現と社会的役割を果たす手段、社会的発信(=「縁紡ぎ」)の手段
・ブランディング「ねこの約束」→福祉・マドレーヌ・ネコという3つのチャンネル
そのどこかで引っかかる
夕刊の記事埋めに使える記事を狙う(いい記事なら夜の12時に世界へ発信される)
・百々染(ももぞめ)→1日に5枚程度しか作れない=1日5人が共感してくれればいい
「コトづくり」彼らの姿、風景を撮って発信→このコトに共感してくれる人たちに届けばいい=違うマーケットをつくる
・ジャム「りすのほっぺ」→50gのビン 130種類「売切御免」
地元の有機野菜・規格外野菜など顔が見える関係の中で「○○さんちの○○ジャム」をつくる→自慢してくれて、伝えてくれる
・その人の人生、これから先30年40年を支えるのは売り上げじゃない、人のつながり
僕たちの売り、価値を使ってもらおう
・大量生産できないものをつくる、金額を自分たちで決める=作り手・伝え手・売り手が一体
・根っこは命、生きること どう生きるか? 命の現場で、できることをやりたい
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<参加者アンケートから>
・やりたいことは、誰もが安心して豊かに暮らせる地域づくり。介護ではなく福祉=人生を支えるということ。考え方に共感しました。
・“利用者が誇りを持てる仕事を”という言葉が印象に残りました。そのような仕事を提供できているだろうか…もう一度考え直したいと思いました。
・社会、地域とのつながりというキーワードを大事にしたいと思いました。具体的な商品作りの背景が必要だと共感できました。
・“福祉”を仕事にすることの基本的な立ち位置や考え方を改めて気づかせていただきました。
・地域とのかかわりと言うが、どうしても事業所内のことで気持ちがいっぱいになってしまう。つながる、伝える意識を持たないと。
Posted by misuzu at 15:43
この記事のURL
https://blog.canpan.info/npo-club1/archive/263
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