がんの子どもを守る会では、毎年CCI(Childhood Cancer International・国際小児がんの会)/SIOP(International Society of Paediatric Oncology・国際小児腫瘍学会)の国際会議に小児がん経験者を派遣しております。2016年のCCI/SIOPは、10月18日から22日の日程でダブリン(アイルランド)にて開催されました。
派遣者からのレポートを順次アップしてまいります!(2回目/全4回)
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こんにちは。
小児がん経験者の会(東海地区)「WISH」リーダーで
全国小児がん経験者ネットワーク「シェイクハンズ!」の舛本です。
さて、第2回は、CCI/SIOPについてご報告いたします。
SIOPとCCIは同じ会場の中で同時開催しています。そのため、(親や経験者も)CCIのプログラムのほか、SIOP内の医療/看護プログラムとの合同セッションにも参加することができます。
SIOP会期中は発表中の写真撮影が禁止されているため、残念ながら写真はございませんが、小児がんに関する治療の状況や、心理社会的なサポート、晩期合併症と長期フォローアップについて、より専門的な話題がたくさん取り上げられていました。
すこし専門的な話題となるため、Survivor Meetingよりも少し難しい英語と内容でしたが、経験者だけでなく、医者、看護師、心理士、支援団体、保護者など、さまざまな立場から話題が提供され、非常に興味深いものばかりでした。
特に病名告知に関するパネルディスカッションは興味深く、世界各国の小児がん経験者や、保護者、医者、看護師、臨床心理士の立場から個人の経験と合わせて意見交換をおこなっていました。各国の異なる文化にも触れながら、それぞれの異なる立場から病名告知に関する意見が出されました。
CCIでは、参加者の交流を深めるため、懇親会が2回(Meet & GreetとGala Dinner)開催されます。
Meet & Greetは、軽食と飲み物だけの簡単な交流会ですが、今年の会場はTrinity CollegeのLong Roomで開かれました。
観光地としても有名な場所で、さまざまな国の小児がん経験者たちとお話しすることができました。


Gala Dinnerではアイルランド料理と有名なアーティストの音楽を楽しみながら、とても賑やかな交流会でした。
また、音楽を通した国際的な小児がんの啓発活動の「We are One」をGala Dinnerに参加した世界中の小児がん経験者たちと一緒に歌いました。
Survivors Meetingには参加できなかったほかの国の小児がん経験者や、小児がん支援団体の関係者とも交流でき、とても楽しい有意義な時間をすごすことができました。
さて、次回は、世界各国から集まった小児がん経験者との交流について紹介したいと思います。