チェコ製ピアノ「ノヴィー」。静かに眠っていた「ノヴィー」を再生させるのに、どれだけ多くの人たちが、惜しみない協力の手をさしのべていただいたことでしょうか。
すべてを語りつくすことができません。その一部を、お伝えいたします。
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2月4日市から無償譲渡されたピアノは、中国ピアノ運送の手で、田野医院からアートピアノ社へ。2016年2月18日まで、1年2カ月をかけて、井土さんの技で再生されていくことになりました。この頃から、山陰中央新報社の岩井彩佳君の取材が始まりました。
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2月先ずは、組織を立ち上げないといけない。実行委員長は、前松江市教育長の福島律子さんが引き受けていただきました。いつも笑顔で、困ったことがあっても動じない。そく判断。ぼくたちスタッフにとっては、心強い実行委員長でしたね。
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3月13日チェコ大使館
チェコのKoch&Korselt社で作られたピアノ。だったら、チェコ大使館へ。チェコセンター長の高嶺エヴァさんとの出会い。快く引き受けていただきました。この訪問まで、そしてそれからも、総務省、外務省の陰ながらの協力があって実現しました。
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4月5日山陰中央新報に「よみがえれ華麗な響き」。岩井君の記事が紙面を飾りました。報道の力を知りました。報道の皆さんも、委員の一人と思い、同じく情報を共有することに心がけました。テーマが良かったのでしょう、各社の記者の方の協力を得ました。
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4月20日第1回の実行委員会の開催です。この時の委員は16人。副実行委員長は、プロジェクトゆうあいの三輪利春さんに引き受けていただきました。「ピアノ再生」という、できるかできないか判らないプロジェクト。理屈じゃなくて、みんなの夢だったのでしょうね。
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5月23日ピアノを所有しておられた田野医院の田野俊平さんとの出会い。俊平さんは鹿島病院のお医者さん。旧ピアノも一旦は持ち運ぼうとされたけど運びきれなかったとのこと。どこから田野家にやってきたのか、ピアノの経路を調べていただけることになりました。
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6月12日トマーシュ・ドゥブ大使との記念撮影
トマーシュ・ドゥブ大使にお会いできました。気さくな大使に感激。大使がピアノの名付け親に!「ノヴィー・シヴィエト」チェコの偉大な作曲家・ドヴォルザークの「新世界」からの命名。略して「ノヴィー」。物語に、新たな元気が吹き込まれました。
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6月12日この日に、もう一つの出会い。チェコで有名なイラストレーター、イジ―・ヴォトルバさんの作品展が、ギャラリーで開催中。エヴァさんの知人で、いつでも紹介すると。2つ返事でお願いする。その作品展は、「ピアノの本」の表紙の作品だったから。
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6月16日第1回ノヴィー見学会を開催。「ノヴィー」が再生されていく過程をみんなで楽しもう。黒いピアノ「ノヴィー」。実は、琥珀色だったということが判明。全員、以前の琥珀色にしよう!再生まで13回の見学会を開催。いつも楽しい集いでした。
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6月17日小泉凡さんに、「ノヴィー」の弾きはじめをお願いする。明るく、楽しい弾きはじめにしたかったから。もう一つ、イジ―・ヴォトルバさんにお願いした作品に、小泉八雲さんと登場していただくことを。凡さんは、どちらも快諾!
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8月13日中山敬子さんがノヴィーのパーツと対面した様子
ここまでも、いろんなことをメールで相談してきたピアニスト・中山敬子さんがドイツから帰国。敬子さんは、古いピアノを再生させることに熱心な人。バラバラにされた「ノヴィー」のパーツとご対面。もちろん、再生記念コンサート参加もOK!
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8月17日続いて、東京から、シンガー・ソング・ライターの伊藤誠さんも「ノヴィー」とご対面。一時、命をなくす危険もあった大病からよみがえり、命の大切さを歌い続ける彼。「ノヴィーのうた」の創作をお願いする。再生の歩みは、一歩一歩、確実に進んでいきます。
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12月22日松江のCATV「まーぶる」のスタッフがアートピアノ社を訪問。「ノヴィー」の活動をカメラで追ってドキュメンタリー番組を制作したいとの申し出。この日から、ディレクターの伊藤雄一さんの密着取材が始まる。テレビ、新聞スタッフの皆さんに感謝。