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2023年10月07日

第29回ノヴィーコンサート 伊藤 誠 〜いのちを歌う〜in おおだに with 山陰フィル弦楽五重奏 レポート

第29回ノヴィーコンサート
伊藤 誠 〜いのちを歌う〜in おおだに with 山陰フィル弦楽五重奏
2023年10月1日(日)
場所:旧大谷小学校アリーナ

【出演】
伊藤 誠(Vo)
勝部万里子(Pf)
安齋有紀(Vn)
安達祐樹(Vn)
勝部喜代志(Va)
和田守晃三(Vc)
三原洋乃(Cb)
 日速の森合唱隊

第29回のノヴィーコンサートは「伊藤 誠 〜いのちを歌う〜in おおだに with 山陰フィル弦楽五重奏」と題しまして、ノヴィーとは縁の深い伊藤誠さんをお迎えし、山陰フィル弦楽五重奏と今回のために結成された日速の森合唱隊によるコンサートです。
 伊藤誠さんは松江出身のシンガーソングライターで関東圏を中心に島根県内でもコンサート活動をされています。17年前に急性心筋梗塞で「999死に一生」(医師)を経験し、以降は「いのちを大切に」のメッセージを込めた曲を作曲、演奏されています。その為、廃棄寸前から再生されたノヴィーを重ね、ノヴィーのテーマソングである「ノヴィー〜新しいいのちへ〜を作詞、作曲してくださいました。
 コンサートの第1部は「withノヴィー&ソロ・ヴァイオリン」と題して、“君の風になろう”“神様の贈りもの”“京・小雨・三年坂”を勝部万里子さんのピアノと安齋有紀さんのヴァイオリンを中心に演奏されました。最初の曲は“君の風になろう”はビジネス番組である賢者の選択のテーマソングで、爽やかな風のような素敵なエールソングでスタートしました。次に演奏された“神様の贈りもの”ですが、急性心筋梗塞で一命をとりとめた後の入院生活で誕生した曲とのこと!入院生活の中で曲のイメージがあふれてきているときに、最初に完成した曲なのだそうです。 藤誠さんの楽曲は特に歌詞が素敵で心に響きます。その語りかけるような歌声と美しいメロディーが歌詞の魅力をより引き立てていま。死の淵から戻るという、ある意味貴重な「体験」がきっと曲中にも影響を与えているのではないでしょうか。
 次に演奏された“継ぎ人”は玉湯温泉にある長楽園の150周年記念として作成された楽曲です。歴史とそれを紡いでいく継ぐ人への思いを感じる素敵な曲でした。ここで日速の森合唱隊も登場し会場に美しいハーモニーが生まれました。
第1部最後の曲、“茜色の来客”は山陰フィル弦楽五重奏が加わっての演奏で、着想を得たという心の病を持つ人と、それを支える人と人との関わりの大切さを歌う曲でした。

 休憩を挟んで第2部はwithノヴィー&山陰フィル弦楽五重奏と題して、出演者が全員そろっての演奏となりました。“松江セレナーデ”は宍道湖に沈みゆく夕日の様から故郷への想いを歌った曲です。伊藤さん曰く、この夕日を表現するために曲を作り始めたと語られるほど、きっと関わりの深い曲なのだと思います。
 “天空の森”ではピアノに変わり、古楽器であるスピネットで演奏されました。チェンバロと発音の仕組みが同じ楽器で、軽やかな音が曲に合っていて、天から降り注ぐようなメロディーと歌声が素敵でした。その次に演奏された“あなたの愛がとめどなく降りそそぐ”は伊藤さんが卒業した同志社大学の創立150周年記念事業で作成された曲です。長楽園も150周年の曲を作成されているので、150という数字に縁があるのでしょうか!?
 最後はノヴィーのテーマソングである“ノヴィー〜新しいいのちへ〜”を日速の森合唱隊と合流し、全員で演奏されました。私事ですが、この曲を聴いていると、ピアノの修理に携わっている自身の心の持ちどころを思い出させてくれるような気がします。名曲です♪アンコールは“さくら”を演奏し、会場からも口ずさむ声が聞こえながらコンサートは終演しました。
 伊藤さんの美しい曲と歌詞、優しく語り借るような歌声とその人柄が素敵なコンサートでした。これからもノヴィーとは深く関わっていっていただくアーティストですので、今後もどうぞよろしくお願いします。

記事:ノヴィー委員会 井土

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posted by 井土 at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 報告
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