市民・NPOの現場の課題をとりまとめ、政策提言する全国ネットワークの市民キャビネットは、3月1日の第1回に続いて、「農薬から農業と環境を考える」シリーズ・シンポジウム第2回を開催します。
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「農薬から農業と環境を考える」シリーズ 第2回

科学・技術の発達により、農業は飛躍的進歩を遂げ、71億人を超えてなお増え続けている人類の食糧を賄っています。この中で、農薬は、その効用が大きい反面、負の側面は憂慮すべき事態になっています。
日本では基幹的農業従事者の平均年齢が66.2歳(平成24年)と高齢化の進行がいっそう深刻化しており、農業現場では、農薬散布の労力負担軽減に大きく資する農薬が広く使用されています。
近年、養蜂と、食糧生産の現場で受粉に貢献している(農作物の約7割)ミツバチの蜂群崩壊症候群という大量死が世界的に発生して大きな問題になりました。
昨年12月、EUはネオニコチノイド系農薬のハチ誘因作物や穀物種子処理等の使用規制を開始しました( 2年間の暫定使用禁止)。
一方、環境全体に視野を広げると、トンボ等の昆虫や鳥類が激減してきており、この主要因も農薬との研究報告が出ています。
市民・NPOの現場の課題をとりまとめ政策提言する全国ネットワークの市民キャビネットにとって、とりわけ農山漁村と都市・地域のカテゴリを担当する農都地域部会にとり、これは重要課題であり、さまざまな立場から論じ、共に議論していこうと考えています。