4月7日いばらき塾 第2回 森里川フィールドワークの報告 [2018年05月06日(Sun)]
NPO法人農都会議 農都交流・地域支援G/バイオマスWGは、株式会社つくば林業と協働して、4月7日(土)、「いばらき塾 第2回 茨城を活かそう!森・里・川フィールドワーク 〜山と湖と里ビトの地域・環境教育と協働の場づくりに向けて」を開催しました。
→イベント案内 筑波山系を抱え阿武隈山地の南部を含む茨城県は、森林資源に恵まれ林業が盛んです。県内には複数の木質バイオマス発電所も立地しています。しかし、林業の担い手不足の感は否めず、未整備の森林・竹林や放置された里山の荒廃が問題となっています。いばらき塾は、森林・里山の整備と地域資源を活かしたまちづくりをめざしスタートしました。 第2回は、石岡市八郷のつくば林業・恋瀬オフィスを会場に開催しました。茨城県内外から30名近い参加者が集まりました。 |
第1部は、株式会社つくば林業 代表取締役、NPO法人農都会議理事の松浦晃氏から、 いばらき塾 第1回(2017年10月16日)の報告があり、「いばらき里山・バイオマス協議会」(仮称)設立の提案がありました。 参加者の多くから賛成の声があったため、まず会員を募り、用意した「いばらき里山・バイオマス協議会」の会則案について承認をいただき、協議会が設立されました。 →いばらき里山・バイオマス協議会 会則・細則 6/9修正版(PDF) 第2部は、基調講演と質疑が行われました。 はじめに、協議会の会長に選ばれた専修大学経済学部教授の原田博夫氏より、「茨城県南部の風土:課題と可能性」のテーマで講演がありました。 石岡市出身の原田氏は、豊饒の大地である常陸国(茨城県)の古代、中世、近世、近代から現代へ続く歴史・文化の背景と、圧倒的な筑波山のイメージのある現代について、熱心にお話しされました。 また、森里川海の連携として、霞ケ浦と観光業のイメージについて説明されました。 続いて、元国立森林総合研究所、博士(農学)の藤森隆郎氏より、「地域の自然を生かすことの意義〜持続可能な森林管理」のテーマで講演がありました。 藤森氏は、持続可能な森林管理の基本、木材生産は光の配分・選別・仕分けの技術、伐倒・集材・搬出などの生産技術、長期的な森づくりの考え方、長伐期施業の利点、経済林の姿は木材の表かで決まる、などのお話をされました。 一行は、石岡市下青柳のフラワーパークへ移動して昼食をとりました。 その後、フラワーパーク事務局長のの前沢洋一氏の案内で園内を見学しました。展望台からは、筑波山や加波山など筑波山系に囲まれた八郷地区が見渡せました。 当初は八郷周辺で、里山、森林・竹林・バイオマスなど地域資源を確認する視察を行う予定でしたが、あいにくの雨模様のため、足場の良いフラワーパークを里山視察の会場とした次第です。 今回のイベントは、茨城県県南農林事務所、土浦市、牛久市、石岡市、石岡市森林資源活用推進協議会、石岡市カーボンオフセット協議会、つくばね森林組合、NPO法人宍塚の自然と歴史の会、 株式会社カタログハウス・ソロー事業部、NPO法人蔵前バイオエネルギー、全国地域エネルギー推進協会のほか、地元の行政・団体等のご協力をいただき実施しました。 改めて、講師の皆様、ご参加の皆様、ご協力いただいた皆様に感謝いたします。
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