9月5日「長寿菌がいのちを守る」シンポジウムの報告 [2017年09月07日(Thu)]
NPO法人農都会議 食・農・環境グループは、9月5日(火)夕、食と健康シリーズシンポジウム第2回「“長寿菌”がいのちを守る 〜大切な腸内環境コントロール」を開催しました。
→イベント案内 →報告レポート(PDF) 会場の港区神明いきいきプラザに40名の参加者が集まり、講演と質疑応答、議論が行われました。 |
第1部は、特定国立研究開発法人理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員の辨野義己(べんの よしみ)氏により「“長寿菌”がいのちを守る 〜大切な腸内環境コントロール〜」のテーマで、講演がありました。
辨野氏は、腸内細菌と健康の関係がわかってきたこと、腸内細菌の構成と機能のことなどについて、「腸年齢は老化する、年を取ると腸内細菌も変わる。偏った食事、筋力低下、ストレスなどが腸老化の原因。お通じが重要、食物繊維を多く摂り、出すことが健康の源。どんな食べ物を腸へ送り込むかで腸内細菌が決まる、排出技術を高めるには運動と野菜が決め手。便はどんな食べ物、運動をしたかで決まる。腸年齢と脳の衰えは関係があり、よく話す、よく歩く、よく眠る、夢を持つことで脳を活性化できる。ウンチを知ることが健康の第一歩。“健康”は夢を実現するための手段であり、ウンチをデザインする必要がある。長寿菌とはビフィズス菌や乳酸菌などの総称」などと詳しく説明されました。 また、動物園の獣医になるつもりが便を研究することになってしまった。増え続ける国民医療費をどう削減すべきか考え腸内細菌データベースを構築しているなどのお話もありました。 第2部は、質疑応答と議論が行われました。 会場から、「長寿菌が農業にどう活かせるか、農業に応用でき共通の効果が得られるのではないか」などのたくさんの意見がありました。 今回も盛況なシンポジウムとなり、食と健康ついての課題(野菜食と運動が良い腸内細菌を育む)を考える有意義な機会になったと思います。 講師並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。
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