11月24日遺伝子組換え問題 第3回シンポジウムの報告 [2016年12月04日(Sun)]
NPO法人農都会議 食・農・環境グループは、11月24日(木)夕、「遺伝子組換えシリーズ・シンポジウム第3回 〜育種の視点から農業と環境を考える」を開催しました。
→イベント案内 今回は、3月の第1回、6月の第2回に続いて、GM(遺伝子組換え)食品・作物を取上げてのシンポジウムの3回目です。 首都圏に初雪という11月には珍しい天候で交通が乱れましたが、会場の港区田町いきいきプラザに約30名の参加者が集まり、講演と質疑応答、議論が行われました。 |
第1部は、筑波大学生命環境系教授の大澤良氏により、「育種の視点から農業と環境を考える」のテーマで講演が行われました。 →大澤良氏のプレゼン資料(PDF) 大澤氏の講演は、育種の歴史的視点により、遺伝子組換えやゲノム編集のような新技術の現状、課題、将来について考察する内容で、(1)育種が食料生産に果たしてきた役割―育種技術史、(2)新しい育種技術―遺伝子組み換え、ゲノム編集の課題と将来、(3)遺伝子組み換え作物の環境への影響評価について―生物多様性保全の視点で、の順にお話をされました。 また、現在のゲノム編集技術は痕跡が残らない=遺伝子が残らない方法でありその結果できるものは遺伝子組換えではなくなっている、政策的意思決定に関して“相関”は“因果”ではなく科学的主張に惑わされないことも必要との説明もありました。 詳しくは、遺伝子組換えシリーズ・シンポジウム第3回報告をご覧ください。 第2部は、質疑応答と議論が行われました。 遺伝子組換えとゲノム編集の関係についての質問や意見、食の安全に関しての質問が多くあり、新技術の持続可能性や食糧自給率、流通業界の食の裏側についてなどの意見交換がありました。 今回も盛況なシンポジウムとなりました。GM作物・食品については、疑問点や課題が残されていることから、引き続きさまざまな視点で考えてみたいと思います。 講師並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。
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