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「農薬から農業と環境を考える」フォーラムの報告 [2014年07月31日(Thu)]
 市民キャビネット農都地域部会は、7月26日(土)18時から、港区神明いきいきプラザ集会室で、「農薬から農業と環境を考える 〜農薬使用の現状を学び、未来を語る」フォーラムを開催しました。
 →「農薬から農業と環境を考える」フォーラムの概要(PDF)
 →イベント案内

農薬から農業と環境を考えるフォーラム

 「農薬から農業と環境を考える」シリーズ勉強会は、今回で3回目となり、いままでの議論の一区切りとして“フォーラム”としました。参加は52名でした。
 第1部の講演では、本山直樹氏(千葉大名誉教授)と水野玲子氏(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議理事)に講師をお願いし、第2部のパネルディスカッションでは、斗ケ沢秀俊氏(毎日新聞水と緑の地球環境本部本部長)がコーディネーターとなり、田坂興亜氏(元国際基督教大学教授)とイチゴ生産者の渡辺伸介氏に加わっていただきました。

農薬から農業と環境を考えるフォーラム

 本山氏は、単純生態系である農耕地での作物生産では、保護が必要であり、農薬の使用は、その保護の方法の一つに位置付けられるものであること、世界の人口増加の下での食料確保に農薬は大きく貢献してきたこと、農薬の安全性は、農薬登録の際に行う安全性に関する試験で確保されていることを強調されました。
 また、厚生労働省の残留農薬検査でも、346万の検査で417件しか基準値を超えておらず、残留農薬による食の安全の問題はないと報告されました。

農薬から農業と環境を考えるフォーラム

 水野氏は、EUがネオニコチノイド系農薬の3成分を一時使用中止にしたにもかかわらず、日本では依然としてネオニコチノイドのミツバチへの影響を調査中として使用を継続し、ミツバチに農薬がかからないようにするという対応にとどまっていること、ネオニコチノイドは哺乳動物に対する毒性が弱いとされてきたが、代謝物では哺乳動物に対する毒性が強くなることがわかってきたこと、昆虫の神経系に作用するネオニコチノイドが子供の脳・神経の発達に悪影響を与える可能性があるという研究も発表されていること等をあげ、日本でも早くネオニコチノイドを禁止すべきであると訴えました。

農薬から農業と環境を考えるフォーラム

 コーディネータの斗ケ沢氏は、短い時間だったにもかかわらず議論が行われるよう上手に進行していただきました。
 パネリストの田坂氏からは、タイ、ベトナム、フィリピン、中国などで稲の害虫であるウンカが大発生し大被害をもたらしていること、この原因がネオニコチノイドにウンカが耐性を持ち効かなくなってきたこと、またハチやクモなど天敵を駆逐したことにあることが報告されました。

農薬から農業と環境を考えるフォーラム

 渡辺氏からは、自らのイチゴ生産の管理スケジュールを示して、化学農薬と天敵を含む他の防除を併用していること、自らはネオニコチノイドは効かなくなってきたため使用をやめているが、イチゴ農家では普通に使っていること、イチゴ経営では売り上げが2、3割減ると所得がゼロになってしまうために病害虫の被害が出始めた場合に軽微な費用負担で所得を守るためには農薬を使わざるを得ないという生産現場の実態が報告されました。

農薬から農業と環境を考えるフォーラム

 質疑応答は活発でした。フロアから「農薬について両論が出されているが、どちらの意見も正しく、今後どうやっていくのかが問われている」などの意見が出され印象に残りました。

 アンケートに、「農薬の必要性(メリット)と害(デメリット)の両方の話しが聞けたことは大変よかった」、「先生方の講演は主張がわかりやすく良かった。農薬の問題は“All or Nothing”ではないと思う」、「農薬を肯定される専門の方の話しは今回初めて伺うことになりました。まさかの機会でした」、「ネオニコ開発に関与された参加者から貴重なお話をお聞きすることができました」など、多数の回答をいただきました。また、「この続きを何回もやって深めてほしい」、「毒性とEUに詳しい学者を呼んでもう1回やってほしい」などの注文もいただきました。

農薬から農業と環境を考えるフォーラム

 今回は、機材が万全ではなく講師や参加の皆様方に大変ご迷惑をおかけしました。
 「農薬から農業と環境を考える」シリーズ勉強会を3回開催し、私たちの暮らしの身近で大きな存在となっている農薬について、さまざまな側面から知ることができ、日本の農業や環境を考える貴重な機会になったと思います。
 講師の皆様並びにご参加の皆さま、誠にありがとうございました。

 →「農薬から農業と環境を考える」フォーラムの概要(PDF)
 →本山直樹氏のプレゼン資料(PDF)
 →パネルディスカッション抄(PDF)
 →参加者アンケート結果(PDF)

     *     *     *     *     *

農村ニュース フォーラムの模様を、農村ニュースでご紹介いただきました。(画像をクリックすると拡大します)

 農林水産省は、6月20日、蜜蜂被害事例調査の中間取りまとめをおこないました。「蜜蜂被害は、水稲の開花期に多く、水稲のカメムシ防除に使用した農薬(殺虫剤)を直接浴びたことが原因の可能性があると考えられるが、どの殺虫剤が蜜蜂の被害を生じさせやすいかの推定はできない」などとのことですが、原因究明と対策が十分とは思えません。政府の施策の有効性などについて今後も勉強を続け、必要な場合は提言の取りまとめを検討していきたいと思います。

 以下、参考資料です。
 →農林水産省 蜜蜂被害事例調査の中間取りまとめ及び今後の対策について
 →ネオニコチノイド系農薬に関する調査結果と日本生協連の考え方

 いままでの「農薬から農業・環境を考える」シリーズ勉強会の報告もお読みください。

 →5月24日「農薬から農業と環境を考える」シリーズ・シンポ第2回 報告
 →3月24日 園芸研究所フィールドワーク 報告
 →3月1日「農薬から農業と環境を考える」シリーズ・シンポ第1回 報告
Posted by NPO農都会議 at 23:56 | 食農環境G 勉強会 | この記事のURL | コメント(0)
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