| |
|
|
3人展「A/B」を観てきた230224
[2023年02月28日(Tue)]
広島市の十日市町にあるヲルガン座のあるビルの4階にある貸しスペース「廃墟ギャラリー」で若手のアーティスト3人による展示があったので行ってみました。
ポストカードに書いてあるように、短い戯曲から着想を得て、3人の異なった手法で、ひとつの物語からさらに各々が展開していくという展示。
夜に行くと、真っ暗な中、ろうそくで展示を見るという趣向になっていて、
AとBの会話で繰り広げられる戯曲を、それぞれの会話だけに分けて展示してあり、おのおのの心情風景だけが読み取れるようになっています。
トレーシングペーパーに描いたドローイングを何枚か重ねた小品が添えてあったり、
具象絵画であったり。
そして、屋上で実際に、下にぐるりと置かれた縄で仕切られた空間で繰り広げられる戯曲のパフォーマンス(ここではじめて2者の会話が縄を隔てて交わされる)。
戯曲終了後に明かりをつけた下での写真作品。
若々しい作品に触れるのも刺激を受けます。 にほんブログ村にほんブログ村
15『エンパイア・オブ・ライト』2023八丁座にて13
[2023年02月27日(Mon)]
『エンパイア・オブ・ライト』 (監督:サム・メンデス、出演:オリヴィエ・コールマン、マイケル・ウォード、トビー・ジョーンズ、コリン・ファース、115分、2022年、イギリス・アメリカ映画)
2023年、映画鑑賞15作品目にして、劇場での鑑賞13作品目。
1980年代のイギリスの海岸沿いにある古い映画館が舞台。
不況によって失業率が上昇し、人種差別の暴動も発生する社会不安の中、それぞれの悩みや事情を抱えて映画館で働く人々。
特別なヒーローやヒロインはいないが、ささやかに、時に強くつながりあって、暮らしていく姿が温かい。にほんブログ村にほんブログ村
岩国徴古館企画展「本を読む―近世岩国の人々と読書―」230219〜0416
[2023年02月27日(Mon)]
2023年2月19日(日)〜4月16日(日)9時〜17時 岩国徴古館にて 入場無料(月曜休館、祝日の場合は次の日の平日休館)
江戸時代に特に普及したと言われる書籍。岩国でも例外ではなかったようで、多くの書籍が残されています。
本を受容する人々、本を取りまく技術、学習手段としての読書、個人的読書の目的、読み継がれる文学、などのテーマにそった展示が行われています。
担当学芸員による展示解説など関連イベントもあります。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 03:41 | 30歴史 | この記事のURL | コメント(0) |
1183_なぜかブロッコリーの一部の花芽が腐り始めています
[2023年02月26日(Sun)]
寒さに強いので、虫たちのつきにくい冬を越す形で育てているブロッコリー。
脇芽が出てきて、今まさに収穫最盛期ですが、メインの花芽を残しているカブの中に、花芽の一部が枯れているものを発見。
写真ではわかりにくいものの、少し暗くなっているところが、腐ってジュクジュクになっています。このままだと全体が腐りそうなので、収穫して、腐った部分を除いて食べました。
あまりこういうのを見たことないのですけど、何の加減なのでしょう。
普通は、朝霜で表面が凍っても大丈夫なのに。
あくまで、極一部ですので問題はないのですが。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 06:53 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
14『すずめの戸締まり』2023サロンシネマにて12
[2023年02月25日(Sat)]
『すずめの戸締まり』 (原作・脚本・監督:新海誠、声の出演:原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、花瀬香菜、松本白鸚、121分、2022年、日本アニメーション映画)
2023年、映画鑑賞14作品目にして、劇場での鑑賞12作品目。
九州の田舎町に住む高校2年生の主人公は、ある日、廃墟で扉を探すイケメン青年とすれ違う。
直後に気になって青年の後を追って廃墟を訪れると、不思議な扉があり、あやうく大災害を招いてしまうところを何とか封じ込めることができたのだが、代々災いを招く扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”である青年は、小さな椅子に封じ込められてしまう。
そこから高校生と椅子にされた青年の、扉をめぐる旅がはじまる。
本作品の監督は、恋の切なさを扱うのがうまいなあと思いますが、今回の作品はそういう要素もありながらも、東日本大震災への鎮魂の意味合いがより強い。 にほんブログ村にほんブログ村
1182_人参(ニンジン)の新芽が出始めています
[2023年02月24日(Fri)]
9月初めにタネ蒔きをして、少しずつ収穫して利用している人参。
結構大きなものもできていて、寒さを耐えて、甘くおいしい。
メインの葉は、ロゼッタ状に倒れていますが、よく見ると新芽が出始めています。
そのうち、花芽ができて薹が立ってくると、硬くなって食べられなくなります。
でも、まだしばらくは大丈夫そう。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:04 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
『進化には生体膜が必要だった―膜がもたらした生物進化の奇跡―』
[2023年02月23日(Thu)]
『進化には生体膜が必要だった―膜がもたらした生物進化の奇跡―』 (佐藤健著、2018年、裳華房)
細胞の中で、それぞれの場所で必要なタンパク質を運ぶ物流システム(小胞輸送)を主に研究している著者が、まず、
「「脂質二重層」とよばれる生体膜の骨格となる構造が持つ特別な性質があったからこそ、この地球上に最初に現れた生物が、われわれヒトのような高度な知能をもつ生物にまで進化できた」という結論を提示したうえで、
その結論に至る、生体膜を中心とした細胞の不思議な仕組みについて、わかりやすく説明してくれています。
リン脂質という、水になじみやすい(親水性を持つ)部分と、水になじみにくい(疎水性を持つ)部分からできている分子が、疎水性の部分を内側に、親水性の部分を外側に列を作ってお互いに弱い力で結合しているのが「脂質二重層」と呼ばれる生体膜を構成している基本構造なのだそう。
それは、生物が生まれたときから、さまざまな生物が進化してきた今に至るまで変わっていなくて、そのやわらかく、簡単に形を変えることができ、にもかかわらず水は通すが、イオンは通さないという特徴を持っているがゆえに、細胞内にほかの細胞を受け入れたり、膜がくびれて細胞の中に膜で囲われた構造を作ることができたりと、膜を活用して行われる様々な細胞の活動(タンパク質や酵素を作ったり、エネルギーを作り出したり)をさらにうまく活用できるように変化できたことがわかって、本当にうまくできたもんだなあと感心します。
一言加えておくと、著者の研究もいわゆる基礎研究の範疇の中に入り、特に理科系の研究者が一見何の役に立つのかわからない基礎研究の大切さをこういった本の中で訴える場面がよくみられるのは、役に立つ研究や、目的のはっきりした研究がもてはやされ、はては時の為政者のご機嫌を伺うような研究者を重用しようとする傾向が感じられる中、基礎研究にあてられる研究費が削られつつあるという背に腹を変えられない危機感もあるのでしょう。気になるところです。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 07:28 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
13『はだかのゆめ』2023横川シネマにて11
[2023年02月22日(Wed)]
『はだかのゆめ』 (監督・脚本:甫木元空、出演:青木柚、唯野美歩子、前野健太、甫木元尊英、59分、2022年、日本映画)
2023年、映画鑑賞13作品目にして、劇場での鑑賞11作品目。
増水時に水没する沈下橋や、夜に篝火を焚く独特の川漁などが登場する四国の四万十川のちかくで暮らす家族。
誰が生きていて、だれが精霊なのかわからないような不思議な描かれ方で、親子や人と人の関係、生と死に触れるような作品。 にほんブログ村にほんブログ村
岩国徴古館郷土史研究会「岩国徴古館所蔵の朝鮮通信使関係資料」230219
[2023年02月22日(Wed)]
久々に参加した岩国徴古館主催の郷土史研究会(月一回開催)。
今回のテーマは朝鮮通信使。最初に、室町時代から始まって、豊臣秀吉による出兵で関係が崩れて途絶えていたものが徳川家康の平和外交によって復活して、江戸時代を通じて12回行われたという概要を説明してくれたのは、よく知らない私にとっては助かりました。
そして、瀬戸内海海路のうち岩国近くでは、上関に寄港することになり、第一回目のときに萩本藩の毛利の殿様が体調不良のため、岩国の吉川氏に接待を任せたため、それ以降も吉川氏が担当することになったとのこと(依頼文が残っていて、その変節も紹介)。
そのため、上関は本藩領で、岩国の領地ではなかったので岩国ではそれほど有名ではないものの、受け入れの資料などがたくさん残っているということで、文化交流や料理、段取りについてなど関連文書に元にした話で興味深く聞くことができました。
ちなみに、次回は2月19日から始まっている岩国徴古館企画展「本を読む」に合わせて、「近世岩国の人々と読書」というテーマで、2023年3月19日(日)10時〜11時半、サンライフ岩国で開催されます(3月3日より申込)。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:34 | 30歴史 | この記事のURL | コメント(0) |
1181_小松菜(コマツナ)の薹(とう)立ち230219
[2023年02月21日(Tue)]
まだまだ寒い日が続いていますが、2月も下旬になってくると、春の兆しが。
10月20日頃に種まきして、少しずつ収穫して食べている小松菜。気づくと、長くはっきり薹が立ってきてきている(花芽の茎が伸びてくる)ものも。
薹が立ってきても花が咲き切らないうちは、菜花として食べることができます。
ぱっと見わからないけど、よく見ると花芽が付いて、薹が立ち始めているものもちらほら。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:30 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
いろやの猫いろいろ展〜230226
[2023年02月20日(Mon)]
2023年2月3日(金)〜26日(日) 11時〜17時(水曜定休) いろやギャラリー(岩国市横山2-4-17)にて
年に一度開催されている猫に関するいろいろ展、絵画、点描、陶芸、ガラス作品、張り子、ハンコなどなど、ほんとにいろいろ。猫好きに限らず楽しめるはず。
会期残りわずかです。 にほんブログ村にほんブログ村
シンフォニア・フェスタ230321
[2023年02月19日(Sun)]
2023年3月21日(火・祝)10時〜16時 シンフォニア岩国にて
コロナ禍で開催できていなかった、シンフォニア岩国(山口県民文化ホールいわくに)全館を使った交流イベント。
ジャズライブ、アニメ映画『SING/シング・ネクストステージ』の上映、各種ワークショップやお菓子釣りコーナーなど親子で楽しめる行事がたくさんです。にほんブログ村にほんブログ村
ダブルベリージャムを作ってみた230211
[2023年02月18日(Sat)]
知り合いから自分ちのハウスで採れた美味しい苺(イチゴ)をたくさんもらったので、最近気に入っているブルーベリーを使ったジャムにしてみました。
ブルーベリーは、苺の半分弱の量で、蜂蜜とキビ砂糖をあわせてブルーベリーと同じくらいの量。そして、瀬戸内産の檸檬(レモン)を絞って。
少し強めの中火で炊くと、あっという間に果汁が染み出てきて、ブルーベリーと苺の香りが部屋に立ち込めます。
焦がさないように気を付けながら、50分くらいでできあがり。
翌朝、ライ麦入りの食パンにクリームチーズとともにつけて食べるととても美味しい。
ただ、去年リンゴと合わせてみたときも感じたのですが、改めて思ったのは、ブルーベリーの影響力の強さ。香りも色素も、重量で苺の半分弱なのに。
これから作るときは、さらに減らしてみて、ベストバランスを追求してみたい。
ブルーベリーがたくさん手に入るときには、ブルーベリーだけで作るのが最高に美味しいのですが。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:58 | 17料理・食 | この記事のURL | コメント(0) |
『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第一番』上映とゲストトーク「ガイアシンフォニーと広島の繋がり」230325
[2023年02月17日(Fri)]
2023年3月25日(土)13時〜16時20分 広島県立美術館講堂にて 大人2000円、小人1000円(当日はそれぞれ500円増し)
『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』は、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士が唱えた、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」というガイア理論に触発され、様々な人を取り上げて映像化した作品群で、1992年に第一番が、そして、2021年に完結編となる第九番が完成していて、先日、同じ県立美術館講堂で第九番の上映会があり参加しました。
この映画、全国で自主上映されていて、私は、第四番目くらいまでみていて、久々に第九番を観たのですが、いろいろと考えさせられるテーマで、興味深い人が取り上げられていておススメです。
映画の上映後に、トークイベントもあります。
6月には、第五番の上映会も予定されているようです。にほんブログ村にほんブログ村
ちかくにいわくにマルシェ230219
[2023年02月16日(Thu)]
2023年2月19日(日)10時〜15時 岩国錦帯橋空港にて
軍民共用空港として開港した、岩国錦帯橋空港の開港10周年を記念したイベント。
昨年の10月にも開催された「ちかくにいわくにマルシェ」。岩国錦帯橋空港の空港ビルや南館の会議室を活用して、琉球國祭り太鼓や岩国の神楽のステージ、岩国の特産品の販売、体験イベントや展示などを楽しむことができます。にほんブログ村にほんブログ村
「第二回 里山ひよじ村 大地の再生講座 〜知りたい!山のこと、水源のこと」230226
[2023年02月15日(Wed)]
2023年2月26日(日)9時〜16時(8時45分集合) 里山ひよじ村(岩国市周東町樋余地)にて 講師:大地の再生師 参加費:3000円(昼の弁当を注文する場合は別途750円、2/19まで) 準備品:飲み物、作業服、作業用手袋、長靴、レインウェア、鋸鎌(稲刈り鎌)、移植ゴテ(シャベル)、剪定バサミ、剪定用ノコギリ、昼食時の敷物、注文しない場合は昼食 連絡先:090-3590−8113(あいら)
私も参加している、有志で協力しながら、無農薬で稲作を主に行っている「里山ひよじ村」では、昨春水不足にみまわれ、ちょうどであった映画『杜人(もりびと) 環境再生医 矢野智徳の挑戦』で描かれる考えのもと、“水や空気の通り道”をちょっとした工夫で再生されることで大地を再生される活動を全国で行っている「大地の再生師」を招いて昨年の11月20日に第一回目の「里山ひよじ村 大地の再生講座」を開催しました(その時に参加した感想やメモは、このブログの2022年11月27日の記事にも書いています)。
本格的な稲作の準備がはじまる3月を前に、第二回目の講座を開催することになりました。私は行事が重なっていて参加できないのですが、とても興味深く実践的な講座です。
関心のある人は誰でも参加できますので、是非。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:47 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
12『ケイコ 目を澄ませて』2023八丁座にて10
[2023年02月14日(Tue)]
『ケイコ 目を澄ませて』 (監督:三宅唱、出演:岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和、99分、2022年、日本映画)
2023年、映画鑑賞12作品目にして、劇場での鑑賞10作品目。
東京の下町にある長年続いているボクシングジムに通っている主人公。耳に障がいがあり、ゴングやトレーナーの指示も聞くことができない中、ホテルで働きながらまじめに練習をしてプロテストに合格して、かろうじて試合に勝ったりもしている。
そして、順風満帆なわけでもなく、彼女自身の心の中も、決して穏やかなわけではない。
そんな中、経営難からボクシングジムは閉鎖することになり・・・。 にほんブログ村にほんブログ村
仮説実験授業研究会の岩国サークルで退職の会を開催してもらうことになりました230218
[2023年02月13日(Mon)]
教師でもないのに、仮説実験授業研究会という、とても楽しい授業を開発して実践している研究会の会員として30年以上になり、公民館などでたまに「わくわく科学クラブ」(子どもをメイン対象としながら、大人向けとか、全世代向けとかを時々)の講師をしたり、簡単なミニ授業プランを試作(ほとんどうまくいかない)してみたりしています。
(週4日勤務として継続する予定ですが)3月で定年を迎えることとなり、ありがたいことに地元の岩国仮説サークルで、退職の会を開催してもらうことになりました。
私の退職きっかけで、仮説実験授業研究会のなかで「社会の科学」の分野で活躍している2人の講師を招いてお話を聞こうという会なのですが、私も最後に1時間半ばかり話すことになっているので、これまでのことを振り返って、1年を1行にしてA3判片面で一覧できる年表を作ってみたり、これまで書いてきた文章などを整理したりして、話す内容を考えつつあります。
これが、なかなかいい機会になっています。
1時間半の講演が3本と、途中に「なんでも質問コーナー」を加えて、朝10時半から夕方17時半までの長丁場の会。
ちなみに、講演のタイトルは、 @「科学と民主主義はどのようにして社会の発展に貢献してきたか」 A「社会の科学における直感と科学の論理の対決とは何か」 B「私の生き方の原点」
最後のBが私で、@、Aがお二方。主催者が決めたタイトルとは言え、1時間半でしゃべれるような内容ではないのではと、若干引いてしまいそうですが、このタイトルでどこまで世界を広げてもらえるか楽しみでもあります。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:25 | 05仮説実験授業 | この記事のURL | コメント(0) |
「春の里山マルシェ」230321
[2023年02月12日(Sun)]
春が近づいてきました。
様々なイベントが開催される中。知り合いから紹介してもらったものを紹介。美味しいものや手作り作品など盛りだくさん。
2023年3月21日(火・祝)10時〜15時 周南市須金清流公園付近 錦川河原 駐車場 須金総合グラウンドほか 小雨決行
楽しそう。行ったことない場所だし、興味があります。 にほんブログ村にほんブログ村
『未来とは何か ―1秒先から宇宙の終わりまでを見通すビッグ・クエスチョン』
[2023年02月11日(Sat)]
『未来とは何か ―1秒先から宇宙の終わりまでを見通すビッグ・クエスチョン』 (デイビッド・クリスチャン著、2022年(原著も、2022年)、株式会社ニューズピックス)
著者は、宇宙誕生から現代までの歴史を一望する新しい「ビッグストーリー」を提唱している歴史学者なのだそうで、私は関連本を読んでいないのでよくはわからないのですが、著者によると、「過去をあらゆるスケールとさまざまな学術的観点から見つめ、いわば三角測量によって歴史をもっと深く理解することを目指」していて、その観点で、未来について考えてみたいということでこの本を書いたのだそう。
歴史上、人が未来についてどういうことを考えていたのかということについて、大きく分けて、(「川」のように流れていく)A系列時間と、(「地図」のようにあらかじめ存在しているが場所が変わっていく)B系列時間というアプローチ方法があるということからはじめて、そもそも生物は単細胞であったときから、自分の存続のために未来を予測することを習わしとしているということ、その中でも人類がことさら未来についての考えを発展させてきたこと、そして、人類の動向がいやおうなしに未来に影響を与えるようになってきている現状について、いろんな面で考察してくれています。
とくに、最初のほうの話は知らないこともあり、興味深かったのですが、後半になるにつれて、スケールは宇宙レベルに広がってくるものの、SFや最新研究などをつまみ食いしている感じで、さまざまな可能性を提示しているだけになっている感が否めない印象。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 07:13 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
|
|
|
|
|