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1119_里山ひよじ村の作業記録220827+『杜人』上映会と講座の告知
[2022年08月31日(Wed)]
有機無農薬で有志で協力しながら稲作を中心にしている「里山ひよじ村」の個人的作業記録。
今回も前回同様、自走式草刈り機を使って、入り口にある「里山ひよじ村」の看板とポストがあるところからメインの田んぼがあって、ログハウスのあるところまでの数百メートルあるアプローチ道路の両脇の草刈りをひたすら行いました。
順調に行っているときはいいのですが、まだ慣れていないため、斜面などでずり落ちそうになったりするときのコントロールで失敗するときがあって、無理な力がはいるので、あとで気づかないうちでにできた軽い擦り傷や、筋肉痛があったりします。
なお、里山ひよじ村の有志で、11月19日(土)に『杜人〜環境再生医 矢野智徳挑戦』というドキュメンタリー映画の自主上映会と、翌日の20日(日)に矢野さんの考えにそって中国地方で活動している団体による環境再生講座(1日)を里山ひよじ村で開催予定です。詳しくはまた後日。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:41 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
56『イントロダクション』2022サロンシネマにて31
[2022年08月30日(Tue)]
『イントロダクション』 (監督・脚本・撮影・編集・音楽:ホン・サンス、出演:シン・ソクホ、パク・ミソ、キム・ヨンホ、イェ・ジウォン、ソ・ヨンファ、キム・ミニ、チョ・ユニ、ハ・ソングク、66分、2020年、韓国映画)
2022年、映画鑑賞56作品目にして、劇場での鑑賞31作品目。
東洋医学による医院の院長として働く父、その元を離れた母、そしてその二人と折り合いがあわず、恋人とも煮えからない関係で、自分の身の処し方もままならない若い男性。
恋人がドイツに留学することになると、ついあてもなく追いかけてドイツに会いに行ったりしてしまうものの・・・。
行間がとてもあって、想像力は膨らむばかり(でもそんなに悪い感じはしない)。
これから何かが始まるイントロダクション。にほんブログ村にほんブログ村
1118_みやた農園から分けてもらった玉蜀黍(トウモロコシ)ができはじめた220827
[2022年08月29日(Mon)]
周防大島のみやた農園から3種のタネ(玉蜀黍、大豆、南瓜(カボチャ))を分けてもらって育てています。
一番成長の早い玉蜀黍ができてきました。
甘くなくて、早めに収穫したほうがいいという事前の説明だったので、早めに。
輪切りにしてオーブントースターで焼いて食べてみました。
確かに、素朴な美味しさ。甘味は少ないけど、ご飯(穀物)的に考えると味わいがある。
ちなみに、南瓜のほうも順調に育っていて、一番大きくなっているのは茎とのつなぎ目がコルク状になる兆し。
あと2週間くらいで収穫できるのではないかと思います。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 19:58 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
55『私、あなた、彼、彼女』2022横川シネマにて30
[2022年08月29日(Mon)]
『私、あなた、彼、彼女』 (監督・脚本:シャンタル・アケルマン、出演:シャンタル・アケルマン、クレール・ワティオン、ニエル・アレストリュプ、86分、1974年、ベルギー・フランス映画)
2022年、映画鑑賞55作品目にして、劇場での鑑賞30作品目。
アパートの一室で、何日もひとり過ごす主人公の女性の時間を断片的に切りとる。部屋の模様替え、手紙を書く、袋の砂糖をスプーンですくって食べる、裸になる。
部屋を出ると、ヒッチハイクでトラックを拾い、知り合いの女性のアパートで愛し合う。
言葉少なに、時間は過ぎていく。 にほんブログ村にほんブログ村
『大地の五億年』
[2022年08月28日(Sun)]
『大地の五億年』 (藤井一至著、2022(原著は2015)年、ヤマケイ文庫)
スコップを持って世界各国を巡る地道な研究をもとにした、5億年に及ぶ壮大な土の歴史についての本です。
地球には土があるが、月にはないと言われる。
土とは、岩石の風化によって生まれた砂や粘土に腐った動植物遺体が混ざったものと定義され、46憶年と言われる地球の歴史において土ができたのは、生物が陸上に進出して5億年前からなのだそうである。
最初に地表を覆ったのはコケや地衣類が、岩石からミネラル分を吸収するために、光合成で作った糖分から有機酸を作って岩石を溶かすことによって、岩石の風化が進んだという。
次に現れたシダ類の後、3憶年前に現れた裸子植物は、それまでの植物の主構造を成すセルロースに加えて、より複雑なリグニンという物質を作って、より物理的にも、虫たちからの食害からも強くなったが、それを分解する微生物の進化が間に合わなかったため、当時の植物が大量に残り、石炭になったというのは、別の本で読んだことがあったけど、興味深い。現在も石炭はどこかで作り続けられているのだろうかと、石炭のことを知った当時疑問に思ったものだが、現在は、微生物の進化によってより効率的に植物の遺体は分解されるので、よほど条件が良くないと石炭は作られていかないらしい(閑話休題)。
そういった地球規模の土の成り立ちを解説してくれると同時に、日本という地質的に、また気象的に特殊な場所の土事情にも紙面を割いてくれています。
太平洋プレート、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレートという4つのプレートがせめぎあう地域にあるため、小さな島に3000メートル級の山脈が形成され、さらに周辺を流れる海流と気流によって多くの雨と、火山活動による火山灰がミネラル分を供給してくれるという好条件が重なっているために奇跡の森の国になっているのだと言われると、なるほどと思ってしまう。
そして、さらに、ヒトが行う農業による土の変化を、いろんな国の側面から説明してくれていて、趣味ではたけをしている身としては興味が尽きない。
昔の日本の田んぼでは、水田と泥鰌(ドジョウ)などの養殖を組み合わせて炭水化物(コメ)とタンパク質(魚)「水田漁撈」と呼ばれるものも行われていたという話も面白かった。当時は泥鰌の排泄物や糞尿堆肥などによって窒素分が多かったのでコメにもタンパク質が多く含まれ、栄養価は高かったけど必ずしも美味しいものではなかったというおまけつきだったらしいけど。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 19:52 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
1117_今年の西瓜(スイカ)は一味違う?
[2022年08月28日(Sun)]
以前(もう20年以上前?)は大玉の西瓜を作っていました。大きい実が成るのはうれしいのですが、いかんせん冷蔵庫に入らないので最近はもっぱら小玉西瓜にしています。
今回は、まあまあ順調に美味しいのが数個取れて、いつものように一気に終わったなと思っていたら、なぜかここにきてまた少し元気を取り戻してきています(天候の具合か?)。
よく見ると、新しい実が付いている。カラス除けのネットからはみ出しているつるは下に戻してやりました。
数日後には、それらしくなってきています。
熟すまで持ちこたえるのか見守っていこうと思います(順調に育ったとしても食べられるのは9月下旬)。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:17 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
54『アルピニスト』2022サロンシネマにて29
[2022年08月27日(Sat)]
『アルピニスト』 (監督:ピーター・モーティマー、ニック・ローゼン、出演:マーク・アンドレ・ルクレール、ブレット・ハリントン、アレックス・オノルド、93分、2021年、アメリカドキュメンタリー映画)
2022年、映画鑑賞54作品目にして、劇場での鑑賞29作品目。
SNSで発信することもなく、携帯も持ち歩かないため、一部の登山家の間でしか知られていなかった若き登山家マーク・アンドレ・ルクレールさんを知った監督が彼のドキュメンタリー映画を撮ることをオファー。
彼は、命綱なし、単独でそれまで誰も成し遂げなかった過酷な断崖絶壁を次々と制覇していた。
登山家でもある監督は、間近から、そしてドローンを使ってその様子を迫力ある映像で写し取る。合間には彼や彼の恋人、伝説のクライマーなどのインタビューを交え、人となりにも迫る。
一通りの映像を撮り終えて編集作業に取り掛かっていた時、さらなるニュースが入ってくる。
人はなぜ山に登るのか?そのシンプルな謎にも触れるような作品。 にほんブログ村にほんブログ村
アイルランドと北欧音楽の夕べに行ってきた220819
[2022年08月26日(Fri)]
2022年8月19日に、ヒマールで開催された「アイルランドと北欧音楽の夕べ」。
コンサート開始前のステージの様子。ヴァイオリンとビオラ(ともに、アイルランド音楽で使うときはフィドルと呼ぶそうです)とアイリッシュハープ(34弦あるのが一般的で、現在ではアイルランドでも伝統的な楽器という感じで、演奏される機会は少ないとのこと)。
アイルランド音楽も北欧音楽もそんなに親しみがあるわけではなく、アイルランド音楽はダンスに使われるようなノリのいいリズムというイメージくらい。
それでも、小さな会場で間近に聴けるのを楽しみに参加。
アイルランドや北欧に行ったり住んでいたことのあるお二人の楽しいお話とともに堪能することができました。
やはり、生の演奏はいいですね。 にほんブログ村にほんブログ村
1116_里山ひよじ村やまちなかのはたけの記録220820
[2022年08月25日(Thu)]
里山ひよじ村での個人的な作業記録。今回は、自走式草刈り機を使って、畔(あぜ)や通路の草刈りを行いました。
まだ、私は扱いに十分慣れていないので、斜面を刈るときはずり落としそうになってしまったりします。
ついでに、その日の午後に行った、お手伝いしている錦帯橋近くの古民家の中庭のはたけ。
メインで育てている綿の支柱立てが残っていたので、篠竹を持って行ってやっていたら、急に激しい雨が降り始めたので、もう少し残っていたのですが撤退。
こちらのミニトマトは順調に実っています。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 19:17 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
53『わたしは最悪。』2022サロンシネマにて28
[2022年08月25日(Thu)]
『わたしは最悪。』 (監督:ヨアキム・トリアー、出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム、128分、2021年、ノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク映画)
2022年、映画鑑賞53作品目にして、劇場での鑑賞28作品目。
主人公は、医学部に進むが、体ではなくて心に興味があるのだと思いはじめ、心理学の道へと転身する、という冒頭シーンが暗示するように、その時々の自分の思い正直に従おうと模索しつつ、何かと自分に自信が持てないまま、今は本屋の店員として過ごしている。
十数歳年上の恋人は、グラフィックノベル(ストーリー性の高い漫画?)作家として成功を収めており、新作のパーティで居場所がない彼女は、先に帰る途中、たまたま開催されていたパーティに紛れ込んで、ある男性と意気投合する。
新しい恋に乗り換えて、本当の?自分らしい人生がはじまるのか?
何気ない日常に潜む違和感と不安に対するこの映画の寄り添い方が、なにか気にかかるというか、妙にくせになりそう。 にほんブログ村にほんブログ村
『社会を科学的に見るとはどういうことか 統計学の誕生と発展の歴史をたどる』
[2022年08月24日(Wed)]
『社会を科学的に見るとはどういうことか 統計学の誕生と発展の歴史をたどる』 (竹田かずき著、2022年、グラフ哲学舎)
私の所属している仮説実験授業研究会には独自の文化と呼べるようなものがいくつかあって、その一つに「ガリ本」文化というものがあります。
これは自分で書いた論文や資料、授業記録、気に入った講演記録などを、100部単位の少部数で自費出版したもので、始まった当初はガリ版刷り(と言ってもわからない人も多いでしょう。全面がやすりのようになった金属の板の上で蝋引きの原紙に鉄筆で字を手で書いてその部分からインクが染みだすようにして、それを原版にして1枚1枚インクを付けたローラーで紙に写した簡易印刷のことで、のちにその原版を印刷機のローラーに巻き付けてたくさん印刷できるようになったり、ボールペン原紙というものができて、普通の下敷きに敷いてボールペンで原版が書けるようになったりしました)で印刷して作っていたので「ガリ本」と呼ばれるようになったものです。
もちろん今では、パソコンで原稿を作り、それを原稿として簡易印刷で印刷して製本だけ印刷業者にお願いしたり、データを原稿にして印刷業者に発注して作ったりします。
この本も、今年久々に参加した仮説実験授業研究会 夏の全国合宿研究会で数多く出展されていた中から入手したものです。
これがなかなか興味深い。
二部+関連論文という構成で、第一部では、黒死病(ペスト)がたびたび流行して多くの死者が出た1600年代の英国ロンドンで、『死亡明細表』という毎週亡くなった人の死因とその数を掲載したものが発行されるようになり、その数を利用して分析をしたジョン・グラントという人が、のちに「統計学の父」と呼ばれるようになったことから紐解いて、統計学の歴史について、しばしば挟まれる問題を考えながら読み進むことで統計や統計学の概要について知ることができます。近代科学と統計学のかかわりというのが、ちょっと意外で面白い。
二部では、授業書案〈社会にも法則はあるか〉という統計やグラフを使って、問題を考えながらテーマについてのイメージを身に着けることができる授業プランについての意図や解説、出来上がるまでのあゆみなど詳しく書かれています。
関連論文には、この本に通底している原子論(すべてのものが原子でできているという考え方で、ギリシャ時代に生まれ、近代科学に大きな影響を与えてている)についてや、日本の統計教育に大きな功績を残し、今も続く『日本国勢図会』を発行した矢野恒太さんに関する論文が掲載されています。
ガリ本とは言え、構成や独自のグラフ、イラストや引用・参考文献を明示しているなど、完成度の高いものです。
竹田かずきさんの活動については、「グラフ哲学舎」で検索すると、そのホームページの名前の通りグラフを活用した研究レポートなどいろいろ見ることができます。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 19:19 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
1115_芋づるの季節がやってきた
[2022年08月24日(Wed)]
どんどん芋づるが伸びてきて、芋づるを食べる季節がやってきました。
伸びすぎたつるは、畦(うね)とは別の場所で根付いて、栄養が分散してしまうので、つるの根を切る意味でひっくり返してもとの畦に返してやると同時に、
伸びすぎたつるを適当に切って、
葉茎だけ葉ごと取り分け、
バケツに生けておいて、
水を吸って元気になったところでビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。
茎の部分を食べるのですが、私は単純に朝の温野菜サラダの一品として加えることが多いです。時にはおひたしにしたり、きんぴら風にしたり。
お手軽で美味しい。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:51 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
ウクライナ支援チャリティーコンサート220910
[2022年08月23日(Tue)]
2022年9月10日(土)14時〜15時半 岩国国際観光ホテル4階ロイヤルホール 入場料:3000円 演奏:石井啓一郎(ヴァイオリン)、石井啓子(ピアノ)
長年東京を拠点に活躍していた石井夫婦が、啓子さんゆかりの古民家を改装した宏樹庵(岩国市黒磯町)を拠点とするようになってはや10年以上になるでしょうか。
ゴールデンウィーク行うミュージックキャンプや、全国でのコンサート活動など様々な音楽活動を行う中、今回はウクライナ支援のチャリティーコンサートを行います。
詳しくは、チラシを。 にほんブログ村にほんブログ村
1114_紫つくね芋の零余子(むかご)をたくさん植えてみた
[2022年08月22日(Mon)]
紫つくね芋の零余子がたくさん余っていたので、追加で耕してつくった畦(うね)に、両端にモロヘイヤとバジルの苗を植えて、真ん中に結構な密度で零余子を植えました。
しばらくしたら、新芽がうじゃうじゃ。
さらに数日後。
遅く植えて、しかも密に植えているのでどれくらい大きくなるのかわかりませんが、これも実験。秋が楽しみです。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 19:13 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
52『長崎の郵便配達』2022八丁座にて27
[2022年08月22日(Mon)]
『長崎の郵便配達』 (監督・撮影:川瀬美香、出演:イザベル・タウンゼント、谷口稜曄、ピーター・タウンゼント、97分、2021年、日本映画)
2022年、映画鑑賞52作品目にして、劇場での鑑賞27作品目。
空にあこがれ、時代の流れで第二次世界大戦時、英空軍パイロットの英雄となったピーター・タウンゼントさんは、戦後イギリス王室に仕え、エリザベス女王の妹との結婚が周囲の反対で破談になり、『ローマの休日』のモデルとなったともいわれる。その後世界を回ってジャーナリストとなり、当時郵便配達人として長崎の被爆者となった、谷口稜曄(すみてる)さんの体験を本にする。
ピーターさんの娘で女優のイザベル・タウンゼントさんは、この映画の監督がピーターさんの足跡を追ってを来たことをきっかけに、谷口さんと父親との交流をたどる日本への旅を、家族とともに行うことになる。
見つかった当時のインタビューテープの音声を聞きながら、坂道の多い長崎のまちを歩くイザベルさんの姿。様々な視点で、忘れてはならない長崎でのできごとを語り継いでいくことの大切さを感じさせる作品。にほんブログ村にほんブログ村
『直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録』
[2022年08月21日(Sun)]
『直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録』 (秋元雄史著、2018年、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
東京藝大美術学部絵画科を卒業して、作家として制作を続けながらアートライターとして活動していた時、偶然新聞の求人広告を目にして1991年に福武書店(現ベネッセコーポレーション)に入社。
以来、15年にわたって、岡山県と香川県の間の瀬戸内海に浮かぶ直島を「現代アートの島」として、また、「一生に一度は訪れたい場所」に変えていったアートディレクターが、
「瀬戸内の自然とベネッセハウスとアート作品の対比によって風景の魅力を際立たせた、島の南側エリアでの屋外展『Out of Bounds』。直島の歴史を内にもつ本村エリアで人々の暮らしの豊かさを再発見した「家プロジェクト」。そしてもう一度、島の南側に戻り、瀬戸内の海景が眼前に広がる塩田の跡地で、人間と自然とが織り成す哲学世界を、モネの『睡蓮』とデ・マリアとタレルの現代アート、そして安藤さんの建築によってつくりだしてきた「地中美術館」。」
といった展示会やプロジェクト、建築を、福武社長とのやりとり、社内での葛藤、アーティストや建築家、キュレーターとのかかわり、地元の人たちとのつながりなどによって繰り広げていった様を、その後、金沢21世紀美術館の館長として10年間を過ごした時を経て、思い起こして記録にとどめた作品。
知らない現代アート作家もいろいろ出てくるのですが、その筆力で一気に読ませます。
2010年からトリエンナーレ形式(3年に一度)で行われている瀬戸内海の島々を舞台にした瀬戸内国際芸術祭(今年は第5回目)の前史とも読めるのではないかと思います(私は瀬戸内海に住みながらまだ行ったことがないのですが)。
最後のあたりで、福武さんは直島での成功を他の島にも広げていこうと思っていて、「本当に普遍的なものとは、何度でも繰り返し実現できるものだ」と考えているようだと秋元さんは感じ、秋元さんは15年間の経験からの想いから「いや、独自性こそが普遍的なのです」と答えて、袂を分かつことになるのですが、それは、この本を読んでみて、立場の違いで同じようなことを言っているようにも感じました。
それはそうと、アート作品のことを熱を込めて語っているのに、この本の中には写真が一つもない。特に現代アートにおいては、空間全体が作品とも言える場合も多いので、写真に撮ることは難しいし、変な断片情報を与えるのを嫌ったのかもしれない、という面もあるのかもしれませんが、単純に想像力を掻き立てられて、直島に行ってみたいとますます思うようになりました。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 16:30 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
51『JUNK HEAD』2022boidsound映画祭@サロンシネマにて26
[2022年08月21日(Sun)]
『JUNK HEAD』 (監督・原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽:堀貴秀、99分、2017年、日本映画)
2022年、映画鑑賞51作品目にして、劇場での鑑賞26作品目。
遺伝子操作によって長寿を獲得した人類は、その代償として生殖能力を失ってしまう。さらに環境汚染、ウイルスの感染によって世界の人口は激減。
人類滅亡を救うカギは、地底に広がる危険な生物あふれる混沌とした世界の中で、独自に進化をして、繁殖能力を得た人工生命〈マリガン〉にあると、未来を救うために志願した“主人公”の波乱に満ちた地底での冒険を描いた作品。
総コマ数約14万のストップモーションで作られた作品は、映画作りは独学のたった一人のクリエーターが作り始め、製作期間7年。
驚きのクオリティと、独特な世界観に思わず引き込まれる。
機材などを持ち込んで音にこだわった爆音映画祭とは違って、既存の音響機材の能力を最大限に生かした音響効果を目指した「boidsound」映画祭の一環として上映。 にほんブログ村にほんブログ村
1113_里山ひよじ村での作業記録220813
[2022年08月20日(Sat)]
有機無農薬で、共同作業で稲作を中心に行っている「里山ひよじ村」の個人的作業記録。
8月13日の午前中は、珍しく一人だったので、ログハウス前のメインの田んぼの畔の草刈りを行いました。
草刈り機を使ってもよかったのですが、最近知り合いが草刈り機でケガをした話を聞いたばかりだったし、(私の携帯の通じない場所なので)一人では助けも呼べないので、ちょっとビビってしまって、ひたすら手刈り。
水田の草もどんどん生えてきていますが、今回は見送りました。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 06:39 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
「わくわく科学クラブin愛宕山」で久々に講師をした220814
[2022年08月19日(Fri)]
お盆の日曜日、コロナ禍のため3年ぶりの開催となった、仮説実験授業を楽しむ会。
これまでは、昼食をはさんで朝昼たっぷり行っていたのですが、今回は新型コロナ感染症の感染リスクを避けるため、昼からの3時間のみ。
私自身は、何年かぶりに久々の講師として参加しました。
使った授業書は≪電子レンジと電磁波≫。対象は小学3・4年生以上。電子レンジの中にいろんなものを入れて実験を重ねていくうちに、徐々に電磁波がイメージできるようになるというもの。
他にも5講座行われ、定員(10人)いっぱいかキャンセル待ちになっていたのに、私の講座は難しそうな印象だったためか参加は4人。
内容も実際(3、4年生には)難しいところもあったため、そういうところは簡単に説明してスルーしながら、2回の休憩をはさんで、ちょっと過激な実験も含めて3時間みっちり楽しみました。
参加者の感想も、ほぼ好評で、仮説実験授業の面白さを私も含めて堪能できました。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:38 | 05仮説実験授業 | この記事のURL | コメント(0) |
1112_まちなかのはたけ220811・0813
[2022年08月18日(Thu)]
お手伝いしているまちなかのはたけ。
と言いながら、今回はほぼ合間の時間に、様子を見に行っただけ。
まずは、岩国駅前のはたけ。先週、(私は行けなかったのですが)親子などで集まって、草取りと支柱立てを行っていて、きれいになっていました(草はあえて根こそぎは取らないようにしてみているようです)。
端に植えてあるミニトマトなどの野菜も細々と育っています。
錦帯橋近くの家の中庭のはたけのほうは、南瓜(カボチャ)の状態が気になって様子見と、全体の水やりだけ。
無理矢理コンクリートブロックの壁に這わせているので、暑すぎるためか元気はありません。1個だけ実った実は、最初白かったのに、緑色っぽくなってきています。白皮南瓜のはずなのに、近くに別の南瓜があって蜂が別の花粉を運んできたのでしょうか?それとも、暑すぎて変色してきたのでしょうか? にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 03:58 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
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