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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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NHKドラマ「恋せぬふたり」が面白い

[2022年01月31日(Mon)]
2022年1月10日から始まって、全8回、毎週月曜22:45〜23:15で放送されているドラマ。

2201恋せぬふたり.jpg

単純に言うと他人に恋愛感情や性的欲求を感じないというマイノリティである、アロマンティック・アセクシャリティ(アロマンティック=他人に恋愛感情を感じないセクシャリティ、アセクシャリティ=他者対して主に性的欲求を感じないセクシャリティ)の二人が出会い、恋愛なしの家族をつくってみようと一緒に暮らし始めることによって起こるいろいろが描かれています(恋愛に関心がないからと言って、他人に関心がないとか一人でいたいとは限らない)。

男性のほうは、その以前から自分のそういうセクシャリティについて自認があり、そのことをブログに書いたりしている。女性は彼の書いたブログとたまたま見つけて共感して徐々に自分のセクシャリティに気づいていく中で、彼と出会う。

誰もが恋愛し、性的関係を持つことが当たり前だという世間一般の圧が、知らず知らずに自分の思いを押し殺し、自分が変であると思い込むようになる息苦しさ。そういうことを全く受け入れられない人や、ある程度の知識はあるけど、こうあらねばとマニュアル的に対応しようとする人、どう対応していいかわからない人などが丁寧に描かれていて、それがこれからお互いにどう変化していくのか楽しみです。

こういうことって、だいたい白か黒ではなくてグレーで、しかも変化しうるものだと思います。恋愛一つとっても、その人の気持ちの中に占める割合や強さが違うだろうし、それがまた他者との関係性の中や自分自身の中でも変わってくるかもしれないし、変わらないかもしれない。そういう多様性をお互いに認め合って、それぞれの違いを生かしあう気楽で楽しい世の中になってほしいとあらためて思わせる。

NHKのあり方についていろいろ疑問を感じることもあるのですが、こういう攻めたドラマはNHKならではと感じていて、頑張ってほしいです。

放送後1週間以内なら(最近盛んに宣伝している)NHKプラスでタダで見れるし、それを過ぎてもNHKオンデマンドで購入することができます。

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『人類はできそこないである 失敗の進化史』

[2022年01月31日(Mon)]
『人類はできそこないである 失敗の進化史』
(斎藤成也著、2021年、SB新書)

2201人類はできそこないである.JPG

目次のなかに、私がかねてから気にしているヒトの体毛がほとんどないことについての項目があったので一応読んでおかないと、と思って入手(ヒトに寄生する虱(シラミ)の遺伝子解析により、体毛がなくなった時期について推測できることが書いてある程度で、特に新しい知見はありませんでした)。

国立遺伝子研究所をはじめ、数か所の大学の教授を務める著者は、生物の変化は進化も退化も起こっていて、人間もその例外ではないのに、「人間が一番優れた生物」だと勘違いしている人(欧米の研究者の大多数も?)が多いことに問題を感じていて、あえてこういうタイトルにして、常識をひっくり返したいようです。

しかし、すべての現存している生物は、それぞれ現段階での最新アップデート形態であるということのほうがどちらかというと常識なのでは、と生物に関する概説本などが結構好きな私としては、感じています。

それはそうと、著者は進化のほとんどは偶然の産物(中立進化)で、人類700万年の歴史をその方向で概観しています。起こった多くのことはたまたまで、生き残るのに支障がなければ大丈夫だったし、むしろ生存競争に敗れて、「負け犬」として逃れて大きな移動をしたのだと。

著者の言う常識を壊したいがために偶然性を強調することよって、結果として、もたらされている進化に関する様々な興味深いことがあやふやに感じられるような気がする。


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7『ボクたちはみんな大人になれなかった』2022ネットフリックスにて

[2022年01月30日(Sun)]
『ボクたちはみんな大人になれなかった』
(監督:森義仁、出演:森山未來、伊藤沙莉、東出昌大、SUMIRE、篠原篤、平岳大、片山萌美、高嶋政伸、ラサール石井、大島優子、萩原聖人、124分、2021年、日本映画)

2111ボクたちはみんな大人になれなかった.JPG

2022年、映画鑑賞7作品目。

テレビの字幕やタイトルを、限られた時間内にこなしてはひたすら収める下請け会社に勤めて20年の青年にとって、一番のかけがえのない記憶となっている(普通であることを嫌っていた)ある女性との日々を、現在から少しずつ振り返って、その時々に付き合っていた女性や同期で入社した友人とのやりとりなどをその時々のファッションなどとともに描く、ノスタルジーあふれる作品。


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1012_待てばロマネスコも脇芽がでてくるのか?

[2022年01月29日(Sat)]
去年の秋からはじめて育てているロマネスコ。

カリフラワーと同じで、脇芽がでないのが特徴のよう。葉っぱがとても大きくなるのに、なんだか効率が悪い。

ただ、メインの芽をとってしまえば、そのままではタネを作ることができないので、脇芽がでて、花芽もつけるようになるはずなので、しばらく待って、脇芽がでてくるのか様子をみてみようかと収穫後の株を残してみました。

220122ロマネスコ収穫後01.JPG

220122ロマネスコ収穫後02.JPG

また、花芽がどんな成長をするのかも観察したいので、収穫しない株もキープしています。


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『どうせ社会は変えられないなんて誰が言った? ベーシックサービスという革命』

[2022年01月28日(Fri)]
『どうせ社会は変えられないなんて誰が言った? ベーシックサービスという革命』
(井手英策著、2021年、小学館)

2112どうせ社会は変えられない.JPG

政治にもともと関心がなかったという経済学者である著者は、貧しかった自分の家庭環境も振り返りながら、貧しい家に生まれたというだけで大学や病院に行けないことや、障がいがあるだけでいろんなことをあきらめないといけない、または女性というだけで出産などを理由に仕事をあきらめないといけないといった社会の理不尽に対して、たまたま政党の政策に取り入れてもらうことになったものの、政争の中で中途半端な形でかかわることができなくなってしまった苦い経験など個人的な体験や思いを語りながら、お金(ベーシックインカム)ではなく、医療や介護、教育といったサービスを、所得制限をつけずにすべての人に提供しようという「ベーシックサービス」と、どうしても収入が低い人のための「品位ある命の保障」(現金給付)の必要性について力説しています。

私自身は、必要なサービスを必要な人に提供するというベーシックサービスという考え方を、ベーシックインカムとごっちゃにしていた部分があったので、とても参考になりました。ただ、この本ではあまり細かいことは書かれていないので何とも言えませんが、主な財源を消費税に求めているところがちょっと首をかしげてしまいました。格差が広がっているといわれる最近の情勢の中で、誰でもが同じように負担しないといけないのはそれこそ理不尽なことではないかと思うからです。

この本では最後に、そういった安心をもたらす基礎的な施策を行ったうえでも取り残される問題、人が人らしく生きていくための仕組みとして、人間の福祉を高めるために人びとや様々な構造に働きかけ、身近を革命する人としてのソーシャルワーカーに注目しています。

2年前くらいに『ソーシャルワーカー ―「身近」を革命する人たち』(井出英策・柏木一惠・加藤忠相・中島康晴著、2019年、ちくま新書)という本を読んで興味深かったのを思い出しました。井出さんがこの本の著者一人になっていたのでした。


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1011_プランターに植えた人参(ニンジン)の現況220122

[2022年01月27日(Thu)]
9月30日に、試しにプランターにタネ蒔きをしてみた人参。

そんなに大きなプランターではないので、やはり成長が遅いみたいです。

220122ニンジン01.JPG

一つ抜いてみると、こんな感じ。

220122ニンジン02.JPG

ちなみに、普通は9月にはたけにタネ蒔きをするものの、芽出しがうまくいかなくて、11月に入ってタネ蒔きしてみたところ、芽はでたものの、寒さで成長がとても遅い。

220122ニンジン04.JPG

まだこんな状況なので、むしろ、無事冬を越すことができたら、3月に春蒔きする人参との競争になるのではないかという感じになるかもしれません。

220122ニンジン05.JPG

さらにちなみに書くと、9月にはたけにタネ蒔きしたものは、ぼちぼち収穫して利用しています。

220122ニンジン03.JPG

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6『街の上で』2022ネットフリックスにて

[2022年01月26日(Wed)]
『街の上で』
(監督:今泉力哉、出演:若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、成田凌、130分、2020年、日本映画)

2105街の上で.JPG

2022年、映画鑑賞6作品目。

下北沢の古着屋で働く若者。彼女の誕生日に、他に付き合っている人がいることがわかって口論になり、ふられてしまうのだが、未練が残っている。

そんなことがありながらも、近所の行きつけの古本屋の女の子とのやり取りがあったり、店番中の本を読んでいる姿を買われて急に美大の卒業制作の自主映画の出演依頼をされたり、自主映画製作チームの女の子と意気投合してしまったり、とりとめもない日常が流れていく。

そのささやかな様子が、なんともいとおしい。


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1010_ロマネスコ・ブロッコリー・芽キャベツを10リットル程度の鉢植えをしてみると220122

[2022年01月25日(Tue)]
8月中旬から、はじめて育てているロマネスコをはじめとして、菜の花系で外観が似ていいる3種の野菜を育てています。

余った苗は、人にあげたりしたのですが、それでも余った苗を、10リットルくらい土が入るプラスチックの鉢に10月下旬に植えてみました。

いつも思うのは、根の張り具合は野菜によって違うと思われるものの、はたけに定植するとたいがいは目に見えてぐんぐん大きくのを実感しているので、どれくらい土があればいいのかというのは気になっているからです。

この3種は根が広がりそうなので、できるだけ大きな鉢をと思ったものの、あまり大きいと土を用意するのも場所も大変なので、10リットルくらいの土が入るものでどれくらい大きくなるのか試してみよういうわけです。

鉢植えして3か月弱の状況がこんな感じです。

220122ロマ・ブロ・芽鉢植え01.JPG

はたけに定植した時期が9月11日頃でそれよりも遅いのもあるとは言え、10リットルくらいではあまり大きくなれないようです。

ブロッコリーやロマネスコの花芽はまだまだですし、芽キャベツの側芽もようやく形が見え始めた程度です。

220122ロマ・ブロ・芽鉢植え02.JPG

ちなみに、ブロッコリーが一株だけ育苗ポットのままのが残ってましたので大きさを比較してみるとこんな感じ。

220122ロマ・ブロ・芽鉢植え03.JPG

220122ロマ・ブロ・芽鉢植え04.JPG

生きてはいるものの、根が伸ばせないと大きくなることができないのがよくわかります。はたけに植えたものは葉っぱもずいぶん大きくなって、脇芽の収穫をぼちぼち行っています。

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『なぜ 人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント』

[2022年01月24日(Mon)]
『なぜ 人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント』
(斎藤環・佐藤優著、2022年、中公新書ラクレ)

2201なぜ人に会うのはつらいのか.JPG

かたや「ひきこもり」の治療・支援・啓発などを行う精神科医、かたや外務官の仕事にかかわることで嫌疑をかけられ起訴され、失職して作家として活躍する人。私としては意外な取り合わせの対談と思ったのですが、対談本を出すのは2冊目のよう。

コロナ禍でなかなか会いたい人にも直接会うことができにくい状況の中、あえてこのタイトル。

今後に向けて、コロナ禍で考えさせられたことについて「中央公論」に5回にわたって掲載されたものを加筆・修正したもの。

副題にあるとおり、各章の最後に合計38のヒントを箇条書きにしてあり、2人の対談の中身の重さと、そのスタイルの軽さがちょっとちぐはぐな感じもしましたが、編集者の伝えたい気持ちの表れとして、それもありかと思わせる。

これまで、いかに「ひきこもり」の人たちを社会に出すかということが言われていたのに、コロナは多くの人を「ひきこもり」状態にさせることになった。そのことによって、これまで「ひきこもり」であった人にはそれほど影響がなかったと思われる一方で、多くの人が「ひきこもり」のつらさを実感した面もあり、また、特に家庭内のケアを引き受けさせられがちな女性の負担が増え、女性の自殺者が増加した問題などもおこっている。その中で、自殺の希少地帯というのがあって、そこでは、人々のつながりが薄いわけではないのに、多様性を認め合い、悩み事などは抱え込まずに気軽に外に出すというコミュニティの特質があるということがわかっているそう。

一方で、人に会わなくていいのならそのほうが楽だという人も一定数いて、直接会うことの(多かれ少なかれお互いに影響を及ぼしあう部分が大きいという意味での)暴力性が浮き彫りになった面もあるので、コロナが収まったときに、一気に元に戻すのではなくて、内容や個性に合わせて、リアルとリモートをうまく使いこなしていけるようにすることも大切なのだとも。

長期化するコロナ禍の状況のもと、心の安定を保つことが難しくなる中で、同時に脳と心の関連性などの問題はほとんど解明されていないにもかかわらずエセ科学としての脳科学がもてはやされるようになっていて、安易な優性思想に陥りやすい危険性に関する言及もあります。

第一次世界大戦のころ猛威を振るったスペイン風邪の記憶もかなり風化していしまっていることを考えると、今回のコロナ禍も忘れ去られてしまう可能性がある。今後も別の形でパンデミックが起こることが考えられるので、記念日を作るなど記憶に残す工夫を考えていくべきとの指摘なども興味深い。

コロナ禍以前から増え続けている学校における不登校児童生徒の増加は、コロナ禍によってあたらめて「逃げられないことの息苦しさ」をはっきりさせたので、(本人が意識する市内は別にして)「目の前にある社会システムに従うのは困難だ。だから私は下りる」という思想を持つことが、誰でもに起こりうることだと広く受け入れて、そういう人も一定数存在する社会運営を考えていく必要性など、いろいろと面白い点を指摘してくれています。


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1009_寒さと紫の色素の関係

[2022年01月23日(Sun)]
これまでも部分的に書いていますが、寒くなると紫色が強くなる野菜というのが結構あります。

目立つのは苣(チシャ)寒さでみるみる紫色が濃くなります。

220115チシャの紫.JPG

この時期の葱(ネギ)の根本には、紫色の部分ができたりします。

220119ネギの根元の紫.JPG

また、この時期の小松菜の根元の芯のところに出てくる新芽も紫色だったりします。

220119コマツナの新芽の紫.JPG

ブロッコリーの花芽も、スーパーに売られているような緑色ではなくて、紫かかった色になってきます。

220122ブロッコリー脇芽.JPG

紫色の色素というと、紫外線の害を防ぐという役割があるといわれていますが、寒さのストレス(寒さのストレスがどれほどなのかよくわかりませんけど)を和らげる何らかの役割もあるのではないかという気がして、いろいろ考えてしまいます。


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『ケアの倫理とエンパワメント』

[2022年01月22日(Sat)]
『ケアの倫理とエンパワメント』
(小川公代著、2021年、講談社)

2201ケアの倫理とエンパワメント.JPG

最近、本やネットなどでよく見かけるようになった<ケア>という考え方。

個が「自立/自立する」ことを重んじる価値観が多数派を占める現代にあって、「依存する」「関係性をむすぶ」というケアの価値観がまだまだ少数派であるし、ケアの担い手が女性や社会的弱者による私的領域に押し込めらて来たために、表に出てきにくかったといわれている中、何かを達成するとか、何かを探求して結論に至ることのできる力である「ケイパビリティ」に対して、相手の気持ちや感情に寄り添いながらも、分かった気にならない「宙づり」の状態でいられる能力である「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念を提示した、ロマン主義時代の詩人 ジョン・キーツを手始めに、近現代の文学作品を引用しながら、ケアの考え方がはぐくまれてきた歴史を紐解いています。

ただ、特に最近文学作品を読むことがあまりなくなってしまった私には、ちょっとわかりにくかったです。それと、タイトルに入っているエンパワメントという言葉も、本の内容との関連がいまいちしっくりこなかったのは、たぶん、私の理解力のなさからでしょう。

気にはなっているけど読んだことのない小説家 平野啓一郎さんの本が結構取り上げられていて、読んでみたくなりました。

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5『37セカンズ』2022ネットフリックスにて

[2022年01月21日(Fri)]
『37セカンズ』
(脚本・監督:HIKARI、出演:佳山明、神野三鈴、渡辺真起子、熊篠慶彦、萩原みのり、宇野祥平、芋生悠、渋川清彦、奥野瑛太、石橋静香、尾美としのり、板谷由香、115分、2019年、日本映画)

2002_37Seconds.JPG

2022年、映画鑑賞5作品目。

出産時に37秒息をしていなかったために、脳性麻痺になり、車椅子生活をしている主人公の女性は、友人の漫画家のゴーストライターをしていて、家に帰れば、娘のことが気になってついつい過保護に世話をしてくれる母親との関係を疎ましく思っている。

鬱屈とした日々、何とか自活したい女性は、秘密裏に想像を膨らませて作品を作り、エロ漫画雑誌に原稿を持ち込むが、女性編集長に経験不足でリアリティがないと門前払い。

そこから、一進一退で外へ踏み出す主人公の挑戦が、思わぬ展開でおもわず物語に引き込まれていきました。

普段あまり表に出ることのない、市井の人々の気取らないフラットな温かさが描かれている。


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1008_蕪(カブ)の変化

[2022年01月20日(Thu)]
知り合いからもらった在来種の蕪と小松菜(コマツナ)、大根(ダイコン)を数年タネの自家採種しては育てています。

菜の花系は、いろんな種類のものがあるので、徐々に交配して変化しているようです。

220115カブの変化.JPG

特に目立つのは、蕪です。手に持っている3本はすべて蕪なのですけど、小松菜に近づきつつあるような。

ちなみに、ここ何年も育てていない青梗菜(チンゲンサイ)に近い株も混じっていました。


220115青梗菜?.JPG

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4『いとみち』2022レンタルにて

[2022年01月19日(Wed)]
『いとみち』
(監督・脚本:横浜聡子、出演:駒井蓮、豊川悦司、黒川芽衣、橋田真悠、中島歩、古坂大魔王、ジョナゴールド、宇野祥平、西川洋子、116分、2021年、日本映画)

2105いとみち.JPG

2022年、映画鑑賞4作品目。

「いちみち」とは、津軽三味線を弾く人の左の人差し指の先端や爪に、弦の摩擦にによってできるくぼみのことだそう。

主人公は、コミュニケーションが苦手な女子高生。青森のローカル色満載の、ほっこり系のドラマ。

津軽三味線の名手の祖母、民俗学者の父との3人暮らし。母親を早くに亡くし、友達もあまりいない主人公が、意を決してまち場にある「津軽メイド珈琲店」でのバイトをはじめ、さまざまな人とのかかわりの中で徐々に心開かれていく。


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今年も味噌をつくってみた220116

[2022年01月18日(Tue)]
昨年、独立研究者の森田真生さんが毎週配信している「生命ラジオ」でのオンライン企画がきっかけで初めて味噌づくりを行ってみて、思いのほかおいしい味噌ができて楽しかったので、今年もやってみました。

本当は広島あたりにでかけて、こだわりの材料を物色したかったのですが、コロナの蔓延で自粛して、近所のスーパーをめぐって材料を集めました。

麹は3種類あったので全種類使用。

220116今年も味噌づくり01.JPG

塩は、去年も使ったゲランドの塩と、花藻塩。

220116今年も味噌づくり02.JPG

大豆は北海道産のものと滋賀県産のもの。

圧力釜で20分ゆがくと、マッシャーで簡単につぶれるくらい柔らかくなりますので皮付きのままつぶして、

220116今年も味噌づくり03.JPG

事前に麹と塩を混ぜておいたものを入れてまぜ、できるだけ空気が入らないように、(閉じる前に軽くアルコール消毒をして)シール付きビニール袋に詰めて台所のシンクの下に積んで納めました。

220116今年も味噌づくり04.JPG

生地の柔らかさを調整するために大豆をゆがいた汁を取っておいたのですが、思ったより固めだったので、もっとゆがき汁を取っておくべきでした。なので、一部コーヒーを入れるために沸騰させて残っていた冷めた水を加えて固さを調整してみました。どうなるか結果は半年後にわかります。

いずれにしても、楽しみです。

220116今年も味噌づくり05.JPG

ちなみに、1年前に作った味噌は半年前から使い始めたのですが、一部1年熟成させようと台所のシンクの下に置きっぱなしにしておいたのですが、こんな感じになって、なかなかコクと味わいがおいしい気がします(これからは冷蔵庫に入れて使うために容器に移しました)。


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『遊郭と日本人』

[2022年01月17日(Mon)]
『遊郭と日本人』
(田中優子著、2021年、講談社現代新書)

2112遊郭と日本人.JPG

江戸文化の研究者である著者が、もともと遊郭の遊女は家族の借金の形として厳重な監視下に置かれて働かさせていたということを主な理由に「遊郭は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることのできない場所であり制度である」ということを前提に、人気アニメ『鬼滅の刃』の第二期の舞台が遊郭になったこともきっかけとして、あらためて遊郭がどういうものであったかについての全体像を概観できるようにと書いた本。

確かに、私も何となくのイメージしかなかったので、1585年から1958年までの373年間にわたって続いたと言われる「遊郭」について、江戸時代に全国25か所以上あったもののなかからその代表事例として吉原遊郭を主に取り上げ、その誕生から、歌舞伎など芸能との関わり、まちのつくり、文化としての「色道」についてや、年中行事、明治期にある事件がもとで西洋からの圧力によって形が変わったものの、続いたことなど、基本的に知っておいていいようなことを取り上げてくれているように感じました。

最終章で、遊郭について、伝統芸能の観点から、文化や性のエネルギーは、時に制御不能で時の為政者にとってやっかいなものであるため、それを封じ込める意味もあったような点にも触れてはいますが、あまり暗部については書かれていません。

現代的な男女平等や家族の在り方などの観点を取り入れて、あらためて、年中行事や芸能文化が日常生活の中に取り戻す意味でも、そういった文化の大きな担い手だった遊郭の歴史を踏まえるべきだと著者は考えているようです。

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1007_玉葱(タマネギ)植えて最初の草取り220115

[2022年01月16日(Sun)]
10月下旬に薩摩芋(サツマイモ)の収穫を終えて施肥と耕起をして、畝づくりを行い、11月中旬から下旬にかけて苗を植えた玉葱。

2か月ほったらかしだったので、そろそろ様子見がてら1回目の草取りを行うことに。

220115タマネギばたけ01.JPG

順調に育ってきている感じです。遠目で見ると、まだ草も生えてなさそうで、

220115タマネギばたけ02.JPG

実際ほとんど生えていない部分もありますが、よく見るとちらほら玉葱の根元に生えていて、中には繁茂しているところも。

220115タマネギばたけ03.JPG

この時期は、草の成長も遅いので、まだ大丈夫ですが、繁茂しているところをメインに、大雑把に2時間ばかり草取りをしておきました。

マルチをしているので、生えてくるのは根元だけだから何もしなくても大丈夫かというとそうでもなくて、かつて数株ほど実際まったく草取りをしないということをしてみたら、草に負けて大きくなりませんでした。


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3『シリアにて』2022レンタルにて

[2022年01月15日(Sat)]
『シリアにて』
(監督:フィリップ・ヴァン・レウ、出演:ヒアム・アッバス、ディアマンド・アブ・アブード、ジュリエット・ナウィス、モーセン・アッバス、モスタファ・アルカール、アリッサル・カガデュ、ニナル・ハラビ、ムハマッド・ジハド・セレイク、86分、2017年、ベルギー・フランス・レバノン映画)

2101シリアにて.JPG

2022年、映画鑑賞3作品目。

内戦によって銃声や爆撃音のやまないシリアの首都ダマスカス。

3人の子どもがいる主人公は、自分のマンションをシェルターとして、隣人の若夫婦と赤ちゃんを受け入れている。水や電気も時折止まり、食料も十分ではないが、狙撃される危険のある緊迫感の中、水汲み以外は外に出ることもままならない。

そんな状況の中(だからこそ)、めぼしいものを求めて強盗も横行しており、入り口には厳重なカギと閂(かんぬき)がかけられているのだが・・・。

少し広めとはいえ、ほぼそのマンションの中で繰り広げられる緊張感漂う日常。


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冷凍していたミニトマトでスープスパ

[2022年01月14日(Fri)]
あてもなく冷凍しておいた、夏に取れ過ぎたミニトマト。

220111冷凍ミニトマトの活用01.JPG

さすがに活用しようと思って、単純にスープスパでも作ってみようかと思い立ちました。

大蒜(ニンニク)とこの間収穫した唐辛子(トウガラシ)を刻んでオリーブオイルで軽く炒めて香りや辛みを出し、解凍しておいたミニトマトをどっさり入れ、潰しながら煮込んんで、ハーブソルト、乾燥バジル、昆布だしで味を調えるだけ。ミニトマト果汁だけでスープになりました。

ビジュアル的にはあまりきれいではありませんが、心なしかミニトマトの甘みが増していて、なかなかおいしい。皮がもしゃもしゃして邪魔になるかもと思ったけど、私は気になりませんでした。

220111冷凍ミニトマトの活用02.JPG

コンテ(長期熟成のチーズ)の余りが少しあったので、添えて。


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1006_今時期の野蒜(ノビル)と韮(ニラ)

[2022年01月13日(Thu)]
去年の春に一か所に集めて植えてみた野蒜。

220108ノビル01.JPG

時々周りの草取りだけしていたら、だいぶ株が根元で分かれて増えています。春になったら収穫してみようかと思います。

220108ノビル02.JPG

さらに書くと、2、3年前に株分けして植え直したものの、あまり収穫しないままに世代交代だけしている韮。

220108ニラ01.JPG

かき分けて見ると、新しい芽が出てきています。もう少し元気になってきたら活用しないと。

220108ニラ02.JPG

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