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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『ポストコロナの生命哲学』

[2021年12月12日(Sun)]
『ポストコロナの生命哲学』
(福岡伸一・伊藤亜紗・藤原辰史著、2021年、集英社新書)

2111ポストコロナの生命哲学.JPG

例えば養老孟司さんが、脳と身体と言ったり、都会と田舎と言ったりしているテーマが、この本の中では、ロゴス(論理)とピュシス(自然)として取り上げられています。「自然(ピュシス)の歌を聴け」と。

かつての昆虫少年が長じて、蝶の美しさの根源を知ろうと分子生物学を学んだものの、機械的生命把握に疑問を持ち、生命の根源を「動的平衡」ととらえる福岡伸一さん。

生物学者を目指しながら、美学を学び、障がい者の身体性から生命の在り方を問い続ける伊藤亜紗さん。

生物が好きだったが、戦争と飢餓の根源を知りたくて現代史を学び、食べ物と人間の付き合いを歴史に学び続ける藤原辰史さん。

まず三者が、それぞれの立場からコロナが投げかけた問いを提示し、共通して読んでいた(映画版ではなくて)漫画版『ナウシカ』をとっかかりに鼎談を繰り広げるという作りで、
コロナがもたらした息苦しさもあるのだけど、同時に気づかせてくれたことが多いことについて語られていて興味深い。

藤原さんが、鼎談の中で利他という言葉が何度も出てきたけど、歴史の中で国家という大きな強い目的が存在する中で利他というと、すごく胡散臭いものになってしまっている、と、疑問を呈していて、そこは忘れてはならないところだと思いました。

手軽に読めるわりに示唆に富む本です。


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78『素晴らしき、きのこの世界』2021八丁座にて30

[2021年12月11日(Sat)]
『素晴らしき、きのこの世界』
(監督:ルイ・シュワルツバーグ、出演:ポール・スタメッツ、マイケル・ポーラン、ユージニア・ボーン、81分、2019年、アメリカドキュメンタリー映画)

2111素晴らしき、きのこの世界.JPG

2021年、映画鑑賞78作品目にして、劇場での鑑賞30作品目。

いろんなきのこが成長する姿を美しいタイムラプス(コマ送り)映像がふんだんに使われ、きのこ好きにはたまらないのですが、土中で菌糸を広げ、地球上で最大規模になることができる生物ともいわれているきのこの菌糸が木々の情報伝達機能も持っていて、栄養不足になっている苗を助ける一助になっていたり、一時ヒッピー文化とのからみで禁止されていた幻覚作用についての研究が再開されて、がん治療に活用されつつあることなど、きのこに関する新しい可能性についても言及されていて、きのこの多面性に触れることができる。


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究極の蜜柑(ミカン)ジャムを作ってみる

[2021年12月10日(Fri)]
ジャムづくりの話をこのところ何度かしています。

今期4回目のジャムづくりで、これまで気になっていたことを実行してみました。

何かというと、蜜柑ジャムを砂糖などを入れずに作ってみる、ということです。この時期になると大量に手に入る蜜柑の利用法としてジャムをつくったりしているわけですが、蜜柑果汁はサラサラなので、そのままでジャムにしようとするとかなり煮詰めることになり、結果として味が濃くなり、しかももともと酸味が強いので一般向けではないような気がします。そこでリンゴのすりおろしを加えることによってとろみと酸味と甘みの調和をある程度解決できたような気がします。

しかし、そもそも、蜜柑を絞った汁だけを煮詰めてジャムをつくるとどういうことになるのかということなのです。これまでなかなか勇気がなくてやってみたことがありません。

前置きが長くなってしまいました。

まず、1.5リットル、できるだけ果肉も入れた蜜柑果汁を用意。水分が飛びやすいようにフライパン様の面積の広い鍋で、焦げ付かない程度の中火で2時間くらい煮ると、5分の一くらいに濃縮されてようやくとろみがついてきました。

小さなジャム瓶1つにとりあえず入れ、残りには比較対象のため、キビ砂糖と蜂蜜を加えて、さらにちょっとだけ煮込みました。

211123究極のミカンジャム01.JPG

211123究極のミカンジャム02.JPG

右側が蜜柑のみで左側が砂糖と蜂蜜を加えたものです。

211123究極のミカンジャム03.JPG

砂糖と蜂蜜を加えると、粘度が増すだけでなく、透明感も増すことをあらためて発見。砂糖と蜂蜜を加えたほうは、硬くなりすぎました。

211123究極のミカンジャム04.JPG

味はというと、ともにかなり酸っぱいものの(蜜柑のみのものは若干苦みがあってこれもまた味わいとなっている)、個人的な好みでクリームチーズとともにパンに塗ると、とてもおいしい。

酸っぱいのが好きな向きには、問題ないのかもしれません。もちろん、もともとの蜜柑の熟度(糖度)にもよると思われますが。


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77『人と仕事』2021八丁座にて29

[2021年12月09日(Thu)]
『人と仕事』
(監督:森ガキ侑大、出演:有村架純、志尊淳、97分、2021年、日本ドキュメンタリー映画)

2112人と仕事.JPG

2021年、映画鑑賞77作品目にして、劇場での鑑賞29作品目。

2020年6月、俳優の有村架純さんと志尊淳さんが保育士の役として主演する映画の撮影が予定されていたが、コロナ禍で中止に追い込まれることとなり、監督を含めた3人で、保育士や介護士、農家、ホストなど風俗店関係者などの聞き取りや体験を行い、ドキュメンタリー映画を製作することとなって完成した作品。

コロナ禍の最中に直接的に人の生活を支える人たちの声を聴いて、人を演じる自分たちの仕事のことを考える人の声を聴いて、人と人のつながりを考えたり自分の仕事のことを考えたりすることになる映画。

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今年も焚き火シーズンはじまる211205

[2021年12月08日(Wed)]
例年12月から3月にかけて、知り合いの山をお借りして、地元の子どもたちを中心に呼びかけて(小学校にフライヤーを配布して)開催している焚き火遊び。

今年もそのシーズンがやってきました。

去年などは、コロナ禍で遊ぶ機会が減ったためか、かなり多くの参加者がありましたが、油断はできないところではありながら、今いったん落ち着いて当日はいろんな行事が重なったこともあってか若干少なめの参加(30人くらい)。

今回はちょっとヒヤッとすることが。というのも、遊び場にある桜の古木の根元部分にある穴にどうも雀蜂(スズメバチ)の巣があることを、参加者のお父さんがいち早く発見してくれたのです。

もう寒くなっているので活動の時期は終わりかけとは言え、とりあえず、参加者全員にそのことを周知するとともに、竹の杭を何本も作ってその桜の木のまわり数メートルは近づけないように囲い、様子を見ることにしました。そこから20メートルくらい離れたところに焚き火の場所があり、火をつけ始めた時には、数匹の雀蜂が飛び出してきましたが、巣の周りから離れる様子はなかったので、巣に近づいて刺激しない限りは大丈夫だと判断。事なきを得ました。こういうリスクをどこまで受け入れるかというのは、いつも迷います。最悪は行事を中止することも含めて考えながら、でも自然の中で遊ぶということは必ず何らかのリスクが伴うものなので、参加者と危機感を共有しながらいろいろな手立てを考えて進めていきます。

とはいえ、子どもたちはいつも通り、思い思いに遊んで、冬のひと時は過ぎていきました。

あまり記録写真を撮っていないので、何枚か。

毎年12月には竹の緑を背景にきれいな赤色を魅せてくれる紅葉(モミジ)。

211205冬の遊び場05.JPG

自分たちで育てた芋を使った焼き芋は定番で、マシュマロやソーセージなど思い思いのものを焼いて食べたり、バターと蜂蜜を使った焼きリンゴを作る人がいたり。

211205冬の遊び場01.JPG

211205冬の遊び場04.JPG

焚きつけに使う竹の中には切って置きっぱにしていた古いものは中に粘菌がいるのもあります。もっと鮮やかな黄色のものもあったのですが、写真を撮りそびれてしまいました。

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『東アジアが変える未来 世界の「行き詰まり」を打開する』

[2021年12月07日(Tue)]
『東アジアが変える未来 世界の「行き詰まり」を打開する』
(Voice編集部編、2021年、PHP新書)

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主に、2020年9月以降に月刊Voiceにインタビュー記事として掲載された複数の文章を加筆・訂正するなど再構成した本。

ともすれば政治的な対立が取りざたされる日本、韓国、中国、台湾でそれぞれ違った分野で活躍する人たちを、「東アジア」という言葉でくくり、変わりつつある世界の牽引役として描いています。

何かを支持したり反対することより、実際にある課題を国と市民とが協働してデジタル技術を活用しながら解決している台湾でデジタル担当政務委員として活躍するオードリ・タンさん。

中国で発電所でエンジニアとして働くかたわら、全世界で2900万分も売り上げている、全人類を襲う未曽有の危機をテーマとしたSF小説を書き上げた劉慈欣(りゅう・じきん)さん。

フランスで言論情報学を学んでいるとき韓流ブームを体感し、現在は韓国で韓流研究者の代表的存在となっているホン・ソクキョンさん。

大学在学中からインターネットビジネスに従事し、社会課題解決に関心の高い若者の存在を背景に、アジア型シリコンバレーのスタートアップ生態系の育成に取り組む孫泰蔵さん。

一見すると混沌としたジャングルのようでありながら、その実一つの畑に100や200種類の多様な植物を植えて、人の手が入るからこそ生物多様性が高まり、生産性も上がる「協生農法」の研究と実践を行う船橋真俊さん。

西洋近代思想の特徴である、「グローバリズム」「テクノイノベーション」「経済成長主義」が行き詰まりを迎えてきている今、日本の深層意識に目を向けるべきと訴える社会思想家の佐伯啓思さん。

それぞれ興味深いのですが、「協生農法」の船橋さんが特に関心があります。はたけや焚火遊びなど私が行っていることと直接関係してくることだからだと思います。以下、抜粋しておきます。

「人間が賢く振る舞うためには、生態系に対するリテラシーを高めるのが一番の早道。なぜなら人間は動物の中でも特異に脳を発達させた存在として、自己中心の部分最適を考えるのは得意である反面、生態系が驚くべき精巧さで実現している全体最適に関しては、様々な経験や努力を経て初めて獲得できるものだからです。」


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76『ビリー』2021横川シネマにて28

[2021年12月06日(Mon)]
『ビリー』
(脚本・監督:ジェームズ・エルスキン、98分、2019年、イギリス映画)

2111ビリー.JPG

2021年、映画鑑賞76作品目にして、劇場での鑑賞28作品目。

ビリー・ホリデーさんというと、ジャズボーカリストとして伝説的な存在で、私もその歌声に魅力を感じてCDなど持っているのですけど、その人となりや生涯などについてはほとんど知らなかったので、観てみることにした映画。

1960年代から10年くらい、ホリデーさんに共感して取材を重ね、謎の死を遂げた女性ジャーナリストが、本人だけでなく関係者にインタビュしたテープをメインに、舞台映像などもふんだんに用いてホリデーさんに迫る。

つらい話も多くなんとも評しようがないけど、彼女の人生の一面を知ることができたのはよかった。

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宏二郎 展「自然(じねん)の聲」を観てきた211204

[2021年12月05日(Sun)]
2021年12月4日から始まった宏二郎 展「自然(じねん)の聲」を初日に見に行ってきました。

元々は青を基調とした油絵がメインでしたが、岩国に移り住んできて3年、最近は和紙を土や藍で染めたり、雲母や胡粉を使った作品も増えてきて、自然の循環を深く感じさせます。流木や石に蝋燭を描いたイコン作品も。

211204宏二郎展「自然の聲」01.JPG

211204宏二郎展「自然の聲」02.JPG

211204宏二郎展「自然の聲」03.JPG

組木の技術を使い、あかり取りで自然光を取り入れ、土壁を展示壁に使った幸明館で鑑賞するのはさらに味わい深い。

会期中の土日には、刻一刻と闇が近づく夕刻、予約制で宏二郎さんを囲んで座談会も、予約制で開催されています。参加者によって変わる話が楽しめます。

211204宏二郎展「自然の聲」04.JPG

12月12日(日)まで(12月6日は休館)。


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997_つくね芋と紫つくね芋の収穫211127

[2021年12月05日(Sun)]
私の住んでいるところは海が近く、比較的温暖なのですが、ぐっと冷え込んだ11月28日の日曜日の朝には、霜が降りていました。

211128初霜02.JPG

211128初霜01.JPG

初霜でしょうか?

というわけで、まだ、地上部の葉は元気なのですけど、つくね芋の収穫をはじめました。これから、2、3回に分けて収穫していこうと思っています。

211128つくね芋・紫浮くね芋収穫01.JPG

211128つくね芋.JPG

まず最初の収穫はこんな感じで、今年はまずまずの出来のようです。

211128つくね芋・紫浮くね芋収穫02.JPG

上から、左側はたくさんできて来年の種芋にできる紫つくね芋の零余子(むかご)。右側は小さめで来年の種芋に使えそうなもの、そして下側の左が紫つくね芋、右側が普通のつくね芋です。

天日干しをして少し乾かしてから新聞紙で包んで段ボールに入れて保存します(薩摩芋(サツマイモ)と同じ要領)。


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蜜柑(ミカン)&林檎(リンゴ)ジャムの意外な美しさになぜかうれしくなってしまう

[2021年12月04日(Sat)]
今期3回目のジャムづくりについて。

前回と分量はほぼ同じ感じで、蜜柑果汁と林檎(王林という品種)をほぼ同量にして、前回はリンゴはすりおろさずに小さく切った(どうせトロトロになるのですりおろすまでもないかと思ったのです)ところを、今回は単純に全部すりおろしました。それで1時間くらい炊き込んで水分を飛ばしたところで、林檎(紅玉という品種)のいちょう切り的なものと緑のキウイフルーツをざく切りにしたものを加えてさらに30分くらい炊いてみました(きび砂糖と蜂蜜をあわせて蜜柑果汁の8割くらいの重さほど加えました)。

林檎はすりおろしたほうが、とろみがついて炊く時間が短縮でき、思った以上にきれいなオレンジ色に仕上がりました。

211120ミカンリンゴジャム01.JPG

211120ミカンリンゴジャム02.JPG

これまで私の作るジャムは、濃いめのキビ砂糖を使うこともあって茶色っぽくなるのを、当然としてあまり気にしたことはなかったのですけど、今回色が薄めのキビ砂糖を使ってしかも炊き込み時間が短いためか、明るい色に仕上がりました。そうなってみると、それはそれでなんだか気持ちも上がってうれしくなってしまうものですね。

不思議なものです。

味は酸っぱめではありますが、私にとってのジャムの一つの理想形かなと思います。


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996_草たちの新芽に囲まれたスナップ・絹莢豌豆(キヌサヤエンドウ)

[2021年12月03日(Fri)]
11月初旬に1か所に3粒ずつタネ蒔きしたスナップ豌豆と絹莢豌豆は無事みんな芽が出てきて順調です。

211127スナップ・スナップエンドウ01.JPG

211127スナップ・スナップエンドウ03.JPG

まわりに草たちの新芽が出始めてきたので、そろそろ取ってやって、草が生えるのを防ぐのと保温もかねて苗の周りを草でマルチングしてやろうと思っています。

なかなかこういう姿もきれいなのですけど。


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『戦後民主主義に僕から一票』

[2021年12月02日(Thu)]
『戦後民主主義に僕から一票』(内田樹著、2021年、SB新書)

2111戦後民主義い僕から一票.JPG

内田樹さんが、2012年以降に何らかの媒体に書いたもの(2017年あたりのものが多い)から、民主主義、憲法、教育をテーマに選び出し、今読み直しておかしくないように書き直したもの。

内田さんの文章は、ちょっと違った視点から書いているので、考えるヒントになるというか、考えの厚みが少し増すような気がして面白い。

この本の中で最初のほうに、超富裕層が課税を逃れのために海外に生活拠点を移すことについて書いてあって、ちょうど気になっていたところだったのでタイムリーでした。

ここのところ日本では貧富の格差が広がったと言われていて、そのためには高額所得者に課税すべきではないかという議論がある一方で、そうすると課税の少ない海外に行ってしまって結局税金が入ってこなくなるみたいな話があって、なんだかもやもやしてしまうなあと思っていました。

内田さんによると、四半世紀前までは「「日本列島で生活するという運命から逃れることできない」同胞をどうやって食わせるか」ということが経済政策を起案し実施した実践家の最優先課題だったのに、今では「愛国心の涵養」を力説しながら、「一円でもコストが安いところで操業するのが企業の常識であり、創業者が何国人であろうが、創業地がどこの国であろうが、そんなことは企業行動になんの関係もない」とグローバリズムを推奨して、しかも多くの人がそのことを受け入れてしまったために、このままでは「国民はただひたすら貧窮化し、人権を制限され、さまざまな自由を奪われるだけだ」と警鐘を鳴らしています。法的に間違っていなければよくて、倫理的にどうなのか、ということがあきらめられてしまっている?ということは、いろんな分野で見られることのように感じます。

そのほか、護憲派が弱々しいことについて、悪意ではないにせよ、多くの戦中派が戦争のことについて沈黙してそのまま墓場へ持っていったことに大きな理由があることや、最近国語教育の中で「論理的な思考」というものが取りざたされているが、それは契約書が読めることではなく、「断片的な情報を総合して、一つの仮説を立て、それを検証し、反証事例に出会ったら、それを説明できるよる包括的な仮説に書き換える…という漸進的なプロセス」のことであることなど、いろいろ興味深い。


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995_ロマネスコなどの生育状況211127

[2021年12月01日(Wed)]
ロマネスコと芽キャベツは8月15日に、ブロッコリーは9月1日に育苗ポットにタネ蒔きをして育て始めた菜の花系3種。

ロマネスコは、葉に囲まれていて(その葉をかき分けることもできず)花芽の状況はまだわかりませんが、

211127ロマネスコ.JPG

ブロッコリーは、葉っぱを少しかき分けると、花芽ができ始めているのがわかります。まだ、緑が薄い。

211127ブロッコリー花芽.JPG

そして、芽キャベツは、側芽がますます大きくなってそれらしくなってきました。

211127芽キャベツ1.JPG

211127芽キャベツ2.JPG

ちなみに、まだ暖かい時期には蝶の卵を毎日のようにせっせと取り除いていましたが、最近は朝晩が暗くて平日は実質出来ないのもあり放置しているので、ときどき大きな青虫を見かけて取り除きます。でももう卵を産むこともないし、青虫の成長も難しくなってきてそれほど問題でなくなるでしょう。

211114青虫02.JPG

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