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MSマルシェ「中村明珍のこみゅにてぃわ」第7回【ゲスト:養鶏家・小林大亮さん(うみとそらのたまご舎】210523
[2021年05月31日(Mon)]
面白い本の出版や企画を行っているミシマ社が行っている配信イベント。いろいろ楽しそうな企画をしていて、とても全部を見ることはできないのですが、今回は、以前から知り合いではあるものの、なかなか詳しい話を聞けていない小林さんがゲストということで見てみました。
小林さんは周防大島で「平飼い養鶏」をもう15年も営んでいるんですね。鶏舎の隣の草が生えているところに2人が直接座ってゆるくおしゃべりをしている様子が映し出されて、それだけでほっこり。
養鶏についてとか、生産物の売り方とか、自然観や清潔観とか、いろいろ考えて選んで暮らしている。そしてその選んだ道が私にとってはとても共感できるもので興味深かった。
挙げればきりがないので、1点だけ書くと、
大量生産して市場に出回っている卵は、消毒をしているのだけど、小林さんは生まれたままの卵を販売しているのだといいます。それは、本来、卵が産まれるときには、細菌などが入らないように粘膜の層でおおわれてでてくるからで、それをわざわざ消毒で取り除いてしまうと、逆に細菌が侵入しやすくなってしまうからだのだそうです。しかし、それを可能にするには、鶏たちにちゃんと運動させて健康な食事もしてもらい、腸の蠕動運動が順調に働くような状態にしたうえで、生まれた卵が汚れないような工夫もするなどできることはちゃんとやっているからこそ言えることなのだということを納得できるように話をしてくれます。
その場の風とか匂いとか直接的なものは想像するしかないのですが(そしてそれは、それまでどれだけ意識的に経験を積み重ねてきたかというのともかかわってくるので一概には言えない)、リモートも悪くないなあと思った体験でした。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:30 | 14社会変革 | この記事のURL | コメント(0) |
871_モロッコ豆のツルの伸び方
[2021年05月30日(Sun)]
ツルありのモロッコ豆と豌豆を育てていますが、千鳥(ジグザグ)でタネ蒔きをしたので、ツルを絡みつかせるためのネットが遠くになっている株もあります。
でも大丈夫。
ちゃんと伸びて、(目には見えない速さで)ゆっくりツルの頭を回転させ、ネットに触れたら巻き付きます。
賢い。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 21:00 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
『躁鬱大学 気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません』
[2021年05月30日(Sun)]
『躁鬱大学 気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません』 (坂口恭平著、2021年、新潮社)
躁鬱病(今は一般に双極性障害と言われるが、著者はこのほうがしっくりくるとしてこちらの言葉を使っている)であることを公言している坂口さんが、自身が、気分の波に悩まされたときに出会った神田橋條治さんという精神科医の語録「神田橋語録」によって救われたことから、その語録を手掛かりに仮想の「躁鬱大学」というものを立ち上げ、躁鬱病を抱える人たちのための具体的な処方箋を15の講義を展開してくという形の本。
最初の3つのタイトルを書いてみると、
その1 躁鬱病が治らないのは体質だから その2 心が柔らかい躁鬱人のための返事の術 その3 「居心地悪いなぁ」と感じたらすぐ立ち去る
私は軽度の躁鬱病であるという自覚(何とか社会生活を中断しなくても済むけど、落ち込んでいるときは自分としては結構深刻だった。ただし、ここ数年は加齢で気分の変化がにぶったためかあまり激しい落ち込みはなくなった)があり、結構うなずくことの多い内容です。
具体的に一つだけ書くと、
坂口さんは、「いのっちの電話」と称して、死にたくなったらいつでも電話してと自らの携帯電話番号を公開するということを10年も行っていて、毎日のようにいろんな人からの電話を受けてわかったのは、自分も含めて「人は、人からどう見られているかだけを悩んでいる」と断言します。そして、それは要するに生理現象のようなものなので、それを吐き出す場所や仕組み(具体的な例の一つが「いのっちの電話」)さえ整備されれば、自殺はなくなると。
私はこの年になって、経験(いろんな人との関わりなど)と加齢によってやり過ごせるようになってきたような気がしますが、この本が、もっと前に発行されていて読んでいたら、もう少し早く楽になっていたかもと思います。
躁鬱人はあくまでマイノリティらしいけど、非躁鬱人であっても、こういう傾向がある人がいるということを知ることはお互いにとって大切だと思うので、おススメです。
というか、私もそうでしたが躁鬱症状があるということは、特に若い時期はまわりには言いにくく、ますます苦しくなってしまうということがあると思うので、こうやって、公言している人がそのことについて書いているのはいいなと思います。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:10 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
870_羊蹄(ギシギシ)のしぶとさ
[2021年05月29日(Sat)]
太い根が地中深くまで伸びて厄介な草の代表格である羊蹄。
根が残っても、そこから再生するみたいですし、今回たまたま発見したのは、草刈りをしていて、たぶん鎌で切った枝の一部だと思われるところから、しっかり、葉と根が出てきています。
恐るべき生命力。
こんな感じの草です。
大きくなったのは、スコップで深く掘り返すしかなくて、根絶やしにできていないので、はたけをつくる時期には、何か所にもわたってそういう作業が必要となります。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:21 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
38『斬、』2021レンタルにて
[2021年05月28日(Fri)]
『斬、』 (監督・脚本・撮影・編集・制作:塚本晋也、出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也、80分、2018年、日本映画)
2021年、映画鑑賞38作品目。
250年の太平が続いたあと、維新を迎えようとしていた幕末の田舎の村が舞台。
浪人である主人公の若者は、農作業を手伝いながら農家に居候をさせてもらっていたが、武士にあこがれる農家の若者と剣の練習をしながらいよいよ江戸や京都で活躍しようと心構えをしていた。
そこに同志を募りながらやはりまちで活躍しようとする剣の達人と思しき侍が村を通りかかるところから話は始まる。
ちょうど、いかにも人相の悪い盗賊団がむらの外れにやってきて、血気盛んな農家の若者とトラブルになってしまう。
大義のために、人をあやめることにためらいのない侍と、実際には人を斬ったことがなく、刃を人に向けることのできない主人公と彼を慕う農家の娘。
一筋縄ではいかない緊張感。にほんブログ村にほんブログ村
869_紫つくね芋の零余子(むかご)の芽生え
[2021年05月27日(Thu)]
紫つくね芋の零余子が特別大きなことは何度も書いています。大きなものになると数センチの径になったりします。
いったん普通のつくね芋と紫つくね芋は、ゴールデンウィークの終わりごろに植え付けはおわっているのですが、あまった零余子を玄関先に置いていたら、紫色の新芽がどんどん伸びてきています。
なかなか健気でかわいい。
もったいないので、梅雨の晴れ間に急いであらたに畝を立てて、いくらか植えました。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 18:53 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
【「Class Biz.」CREATINGミーティング】ブームだけで終わらない、テイクアウトのその先210520
[2021年05月27日(Thu)]
今年2月にオープンした、岩国しごと交流・創業スペース「Class Biz.」で開催されているイベント。今回は、コロナ禍で苦境に立たされている飲食店を支援するために、テイクアウトの宣伝やお店情報や通販情報を流す仕組みをインターネット上に作ったなどによる対談。
リアル会場でも10人限定で参加できる予定でしたが、広島でのコロナ感染の広がりを受けて、急遽オンライン配信のみとなりました。
個人的にはあまり外食をするほうではないのですが、やはりおいしい飲食店は存続してほしいと思っているので、そのためにいち早く立ち上がった人たちの思いや苦労談、今後取り組みたいことなどを聞くのはとても参考になりました。
最近全国的にも注目されてきているキッチンカーについて、西日本レベルで連絡協議会ができているらしく、参加者の一人がその役員になっているとのこと。そういった具体的な話も社会の動きとして知りたかったことなので、やはり、違う分野でも聞いてみるといろいろ考えるヒントになるなあと思った次第。
個人的には、いろんなところでも指摘されていることですが、一人飯が安心してできるお店の推奨とかあるといいのかなと思ったりします(外食は好きだけど、別にみんなと食べなくてもいいという人も一定数いるでしょうから)。
次回のイベントは、【「Class Biz.」ICTミーティング】You Tubeを活用したドガマーケティング成功の秘訣〜プロに聴く、明日から始められる動画運用〜 2021年6月24日(木)18時〜19時半 電話やホームページから予約できます。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:36 | 14社会変革 | この記事のURL | コメント(0) |
868_丸オクラの苗の工夫
[2021年05月26日(Wed)]
今年はいつもより早めに丸オクラを人肌発芽で育て始めたら、結構食害されてしまっていたので、その後バックアップとして室内の窓際で育苗を始めました。
オクラの苗は、なぜか双葉の段階であまり丈夫でないのに背が高くなってしまうのです。しかも窓際なので、太陽の光を求めてさらに細長くなってしまっているので、ビニールで被覆された曲がりやすい針金で支えてやることにしました。
適当長さに針金を切り、育苗ポットの底の大きさに合わせた輪を作り、
苗を土ごと取り出して、針金を仕込み、
苗をもとに戻して、針金の先を丸めて支えてやります。
他の苗だと一番育ちのいいのを残して間引いてやったりするのですが、オクラは、3本のままのほうが、栄養が分散して背が高くなりすぎないという説を信じて(実際そのようがいいような気がする)最近はそうしているのでこのまま植えることになります。
それにしても、ひ弱なまま背が高くなるというのは不思議です。いろいろな植物が周りに生えている中で、周りの植物を支えにしながらも、頭を抜け出してまずは双葉で太陽の光を受けて成長するという戦略をとっているのか、それとも、品種改良の結果として人に支えてもらうことを前提にしているのか?
オクラのタネは豆類を除けば、結構大きな部類に属すると思うので、タネ自体にあらかじめ栄養を持っているのは確かだと思います。
それはそうと、今回は、苗が育った段階で工夫をしてみたんのですけど、オクラの場合はこうなることはわかっているので、最初から針金を仕込んでおくべきでしょうね。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 20:03 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
岩国徴古館企画展「資料でふりかえる ふるさと歴史アラカルト」210516〜0704
[2021年05月26日(Wed)]
2021年5月16日(日)〜7月4日(日) 9時〜17時(月曜休館、月曜日が祝日の場合は次の平日) 入館無料
岩国徴古館の新しい企画展が始まりました。
「ふるさと歴史あらかると」とは、徴古館が岩国市の広報誌『広報いわくに』の中で、徴古館の資料を使いながら岩国の歴史を単発的に紹介しているコーナーです。
今回はその中からいくつかの内容を、実際の資料とともに展示しています。
地名にまつわるもの、人物に関するもの、風俗や出来事など、興味を持ちやすい内容になっていると思います。
ついでに書くと、岩国徴古館では貴重な文献を活字に起こした資料などさまざまな刊行物を発行していますが、この度、近年学芸員の人数が充実してきた徴古館では、第1号となる『岩国徴古館調査報告書』が発行されました。
各学芸員が、研究しているテーマについての資料発表のようなものになっています。
興味がある人は是非(1部500円)。
おまけ:岩国小学校の端にあるかつての岩国学校(1871(明治4)年開校)を昔から現在に至る教科書や民俗資料の展示施設として活用している岩国学校教育資料館では、岩国学校開校150年を記念して、ミニ展示を行っています(5月23日には、石盤や五つ玉そろばんなど使った昔の授業を体験してみようという企画も開催されたようです)。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:28 | 30歴史 | この記事のURL | コメント(0) |
867_南瓜(カボチャ)のはたけへの定植
[2021年05月25日(Tue)]
美味しさが気に入って、ここ数年は毎年作っているロロンという品種のラグビーボールのような形の南瓜の苗が育ってきたので、はたけに定植しました。
いつものように、穴を掘って、その中に水をたっぷり注ぎ、植えた後に、いつもより梅雨入りが早いので、雨で泥が跳ね返らないように、根元にまずバーク堆肥を敷き、その上に燻炭を軽く撒き、周りに刈った草をマルチとして敷いてやりました。
苗づくりの段階で、1匹だけ瓜葉虫がやってきて食害されたのですが、それを取り除くと、予想どおりそれからは来なかったので食害されることはありませんでした。
しかし、はたけに植えると、いつものように途端に瓜葉虫が群がって、集中攻撃を受け始めます。植えて1日後でもうこんな感じ。
捕まえて、つぶしてやろうと思うのですけど、瓜葉虫は人間が天敵であることを認識しているので近づくと飛び去ってしまいます。
しばらくは、やられてしまうでしょうけど、そのうち復活してくるはずです。ただ、今年はこの段階で梅雨入りしてしまい、日照が少ないので、光合成で再生するスピードと、食害されるスピードの勝負がうまくいくかどうか。
ちなみに定植3日後の状態はこういう感じ。真ん中の新芽は食べられていないのがわかります。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 19:54 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
37『その手に触れるまで』2021レンタルにて
[2021年05月25日(Tue)]
『その手に触れるまで』 (監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ、出演:イディル・ベン・アディ、オリビエ・ボノー、ミリエム・アケディウ、ビクトリア・ブルック、クレール・ホドソン、オスマン・ムーメン、84分、2019年、ベルギー・フランス合作映画)
2021年、映画鑑賞37作品目。
ベルギーに住む13歳の主人公の少年の家庭では、父親が出ていき、子育てに忙しい母親はストレスのはけ口をお酒に頼ったりしている部分もあるらしい。
そんな中、多感な思春期であることの影響もあってか、少年は過激なイスラム教原理主義に傾倒して、宗教にも配慮しながら子どもたちに接しているように見える女性教師を、排除すべき対象として殺害することを計画する。
アラビアをルーツとする子どもたちに、歌によって親しみやすく、民族のアイデンティティとしてのアラビア語を、課外授業で教えるベルギーの教師と保護者や子どもたちとの話し合いのシーンもあって、そこでは、コーランの預言者の言葉によってこそアラビア語を学ぶべきで、歌で学ぶのは不謹慎であるという意見がある一方で、アラビア語を知っているとビジネス的にも有利になるので、歌で教えることもいいのでは、という意見もあり、保護者にもいろいろな考えがあることもわかり、ベルギーでの異文化に対する地道な取り組みとその難しさもうかがえる。
結局少年は、少年院に収監されることとなり、信仰自体は否定されずに日々の生活を送り、農場での更生作業にも参加したりするのだが・・・。
異文化への理解をどう進めればいいのかという問題がメインではあるものの、世界に違和感を持つ若者との共存という問題も同時に描かれているので、より身近に考えされられる映画。にほんブログ村にほんブログ村
866_手伝っているまちなかのはたけの手入れ
[2021年05月24日(Mon)]
今年から1か所加わって、2カ所になったお手伝いしているまちなかのはたけ。
ミニトマトの脇芽の芽欠きや、成長した部分を支柱に結び付ける作業、マルチ代わりにバーク堆肥を根元にまく、などの手入れを行いました。
去年からのほうは、順調に育っています。
綿の芽も大きくなっていますね。
もう一方のほうは、植えただけだったので、この間の雨による泥はねで、土に近いほうがくたびれている感があるので、マルチ兼泥はね防止で、バーク堆肥を根元にまきました。
後日、綿のタネを蒔く予定なのですけど、試しに1カ所だけ蒔いたみたいで、発芽していました。
そして、例年より早く梅雨入りしたので、次の週にミニトマトの屋根を付けました。
まずは、今年から手伝いはじめたはたけ。
あとは、洗濯ばさみで固定するだけになったので、他の人に任せました。
そして、去年から手伝っているはたけ。
ミニトマトに屋根を付けて、
去年から残しておいた壁に向かって伸びるように設置した支柱と網をそのまま残しておいたので、今年は枝に負担がかからないようにミニ南瓜(カボチャ)の苗を植えました。本当は、もう1、2枚本葉が出たほうがいいと思いますが、こちらのはたけはしばらく野菜を育てていなかったので、去年同様、瓜葉虫(ウリハムシ)が気づくのが遅いのではないかと予想して植えることができるチャンスに植えることにしたのです。
パクチーをのタネを蒔いたという話を聞いていたので確認してみたら、芽が出ていました。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:32 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
『皮膚の秘密 最大の臓器が、身体と心の内を映し出す』
[2021年05月23日(Sun)]
『皮膚の秘密 最大の臓器が、身体と心の内を映し出す』 (ヤエル・アドラー著、2021年(原著は2016年)、ソシム)
私は個人的に、ヒトがほとんど体毛がないことにずっと関心を持っていて、2017年12月15日に、『「ヒトはなぜ体毛がほとんどないのか?」という疑問に関して考えていること(中間報告)』という記事で、少しまとめて書いてみました。
そういうこともあって、皮膚に関する面白そうな本があると、ついつい手にしてしまいます。
この本は、ちょっとこれまで読んだ皮膚関連本としては変わっていて、実際に日々皮膚のトラブルに悩む多くの患者を診ている皮膚科の開業医としての豊かな経験と、医師であることにこだわらない皮膚に関する幅広い知識に裏付けられた歯に衣着せぬとても実務的な内容になっています。その包み隠さない物言いが、結果としてとてもユーモアを感じてなかなか楽しい。
改めて皮膚科医というのは、人間の表面すべてが対象というとても守備範囲の広いお医者さんなんだなあと感心もさせられます。
著者があとがきに書いているのですが、この本で啓発したいことはシンプルです。皮膚は自分で自分をケアする力があるのだから、皮膚に良いことをしようと思えば、水虫などの感染を防ぐためにサウナではスリッパを履く、石鹸の使用を最小限にとどめる、バランスの取れた食事を摂る、不健康なものを避け、恋愛を楽しむ、ということをするだけでいいといいます。一方で、皮膚を傷つける、日焼けサロンや刺青は絶対にやらないほうがいいと。そして、美容のためのボツリヌス毒素やヒアルロン酸の注射は、一定の効果があり、副作用も少ないので、ほどほどになら、と反対の立場は取っていないようです。
詳しくは、読んでいただくとして、私は美容というものにあまり関心がないため、「ボトックス注射」というものについて全く知らなかったので、そのことについて少し書いて、著者のユーモアあふれる文章を引用してこの本の紹介を終えたいと思います。
ボツリヌス菌から分泌される猛毒を十分に希釈して注射をすると、その部分の筋肉への神経伝達物質が届かなくなるため、顔に注射をすれば表情筋が動かなくなり、結果としてしわができなくなるというもので、注射後数日後から数か月にわたって効果が続くのだそうです(効果がなくなればまた注射をすればいいらしいけど、つづけるとだんだん筋肉が退化していくとも。一方でこの注射は、筋肉の痙攣をやわらげたり、表情筋が動かないようにすることによって精神の起伏をやわらげるといった実際に病気の治療にも有効なのだそう)。
著者の病院に、日焼けのダメージなどを治療するためにやってきた素敵な洋服を身に着けた女マネージャーがあまりに不機嫌そうなので、確認してみたら、顔全体にボトックス注射をしているとのこと。それで、表情筋が動かないだけで、自分の説明が悪かったわけではないと納得し、無事彼女にも満足してもらえるような治療を終えた後の話です。
「私は嬉しくて、つい最後に冗談を言ってしまい、女マネージャーは笑い転げました。爆笑する彼女を目の当たりにした私は、フルフェイス麻酔の笑いとはこういうものかと、感動すら覚えました。大きな口が開き、まずはククッ、そのあとにワハハという笑い声が飛び出し、身体は大きく波打ちます、ここまでは普通の人と変わらないのですが、唯一その場面にそぐわないのが、彼女のノリで固めたような、硬直した顔でした。笑いジワも出なければ、鼻の穴が広がったり頬が膨らんだり、眉毛が上下に動くこともありません。私は他人が心から笑っている姿を見るのが好きです。自分の患者ならなおさらです。女マネージャーの反応に対しても、他の患者に対してと同じような親近感を覚えてもいいはずでした。しかしどこか奇妙で、気持ちの悪い距離が二人の間にはありました。私にはどうしてもそれを埋めることができませんでした。」にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:53 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
36『蜜蜂と遠雷』2021レンタルにて
[2021年05月22日(Sat)]
『蜜蜂と遠雷』 (監督:石川慶、出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、臼田あさ美、ブルゾンちえみ、福島リラ、眞島秀和、片桐はいり、光石研、平田満、119分、2019年、日本映画)
2021年、映画鑑賞36作品目。
天才ピアニストと言われながらある事情で7年も舞台に姿を現さなかった人、音楽の世界でのいわゆる王道を歩む人、親の事情で海外に行き、そこで著名な音楽家に見いだされた破天荒な天才ピアニスト、サラリーマンをしながら生活のかなから生まれる音楽を表現したいと年齢制限ぎりぎりで挑戦する人。
国際的なピアノコンクールの予選、本選が進む中、それぞれの思い、葛藤、また、それぞれを支える環境や、審査員などとのかかわりなどが幾重にも織り込まれながら表現され、緊張感ある観ごたえがあり、音楽というものも(天賦の才というものがあるにしても)人間が生み出しているということを改めて感じさせる。にほんブログ村にほんブログ村
865_今季の人肌発芽は胡瓜(キュウリ)で終わり210515
[2021年05月21日(Fri)]
3月11日からはじめた今年の人肌発芽。
朝方の最低気温が、10度台後半になってきたので、発芽適温にしてやるという意味はなくなってきた(一粒ずつ発芽を確認して植えることができるというメリットはある)ので、胡瓜を最後にとりあえず終わりにすることにしました。
胡瓜はイボが多く、シャキッとした食べ応えの四葉(スーヨウ)系を例年そだてていて、その食味は気に入っているのですが、大きくなりすぎるのが弱点でした。
というもの、かれこれ2年以上漬け続けているぬか漬けのぬか床の琺瑯(ホウロウ)容器の長辺が二十数センチしかないので、丸のままつけることができないのです。
と思いながら探していたら、短系のタネがあったので今回はこれで育ててみようと思ったのです。
胡瓜は発芽が早いので、思っていた通り、1日で発芽して、育苗ポットに植えました。
約2か月、中のタネが発芽しつくしたか、発芽しないのが残ってもある程度日数が経過したら取り出して、机の上で様子を見ることにして、入れ替えていって、ミニトマト7種、長茄子(ナガナス)、ピーマン2種、丸オクラ、モロヘイヤ、南瓜(カボチャ)2種、小玉西瓜(コダマスイカ)、胡瓜を人肌発芽で育苗しました。
ちなみに、発芽を開始して1週間後の5月21日には、苗はしっかりした双葉になっています。
じかに育苗ポットにタネ蒔きして育てているのが、ルッコラ、パクチー、バジル、小葱(コネギ)、苣(チシャ)、パセリで、ある程度育ったら、人にあげていくのでどれくらいの数の苗を育てているのかわからないくらいです。
これからどんどん成長していくのが楽しみですけど、5月15日に梅雨入りしてしまったので、日照が不足して成長に支障がないか心配です。
おまけ:5月はじめにじかにはたけにタネを蒔いた玉蜀黍(トウモロコシ)とモロッコ豆、隠元豆(インゲンマメ)はこんな感じです。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 21:50 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
全粒粉ミューズリークッキーの新作を作ってみた(ココア味)
[2021年05月21日(Fri)]
気に入っているので毎年2、3回は作ってしまう全粒粉ミューズリークッキー(レシピなどは2017年3月20日の記事「ミューズリークッキーをつくってみた」や2011年12月24日の記事「全粒粉ミューズリークッキー その1 その2」参照)。
ちょっと変化を加えてみようかと思って、新作としてココアパウダー入りの全粒粉ミューズリーココアクッキーを作ってみました(ちなみに、材料は、全粒粉小麦粉、カラス麦粉、キビ砂糖、卵黄、バター、ミューズリー)。
と言っても、従来のレシピにココアパウダー20グラムを加えただけ(適量がわからなかったので、インターネットでココアクッキーのレシピを見て、これくらいかなと見当をつけた数量)。
これまでのも作ったので、色味の比較。
食べ比べてみて、どうもココアの味があまりしないような気がして、これはこのクッキー自体が全体的に雑味感が大きくてそれにココアが勝てないので、いっそプレーンのままのほうがいいのか、それともココアをもう少し入れたほうがいいのか、悩んでしまいました。
それでも、いつものように職場や知り合いに配ってみると、おおむね好評だし、ココアの味もしっかりするよ、という意見もあったりして、作りながら味見をするので味覚がちょっとおかしくなったのかなと思ったり、いろいろ考えるのが楽しい。
これまでも書きましたが、レーズンは丸のままだとオーブンで焼くときに膨らんでクッキーの形が崩れてしまうので、事前に刻んでおくひと手間がコツ。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:07 | 17料理・食 | この記事のURL | コメント(0) |
864_丸オクラの苗の本葉の色が薄い件
[2021年05月20日(Thu)]
オクラは寒さに弱いというイメージがあるので、遅めに育て始めるのですが、今年は人肌発芽で早めに育苗を始めました。
背の高めの双葉の状態がしばらく続いて、本葉が出始めたものの、どうも、色味が薄い。
衣装ケースの中で育苗しているので、日照が足りないのでしょうか?
ほかの苗は色味に問題はないのですけど、とりあえず、はたけに定植してみることにしました(210515)。
倒れやすいので、いつものように、毎年使いまわしている緑のビニールで被覆された鉄線で支えてやっています(普通の苗は、枝が丈夫なので綿の下着をハサミで切ったもので支柱に結び付けるのですが、最初枝のひ弱なオクラはこうして支えてやります)。
うまく育ってくれるといいのですが、オクラは最初に虫食いでやられてしまうこともあるので、バックアップで苗を育てつつあります。
定植数日後、今のところ元気に育ってくれていて、本葉の色味もよくなってきています。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:47 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
累計ページビュー(PV)が500万を超えました
[2021年05月19日(Wed)]
2019年12月15日に、累計記事数が約3000になり、累計ページビューが約400万になったことを書きました。
約1年半後の今日、2021年5月19日で、500万ページビューを超えました。
これまでは、1年から2年単位でほぼ毎日書くときと、まったく書かない時の大きな波があったのですが、加齢によって波が平準化されてしまったためか、ここ4年半くらいはほぼ書き続けています。また、休むこともあるかと思いますけど、引き続きよろしくお願いします。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 20:43 | 16雑感 | この記事のURL | コメント(0) |
863_ピーマンの葉を食害する小さな虫発見
[2021年05月19日(Wed)]
今年あまりうまくいかないピーマンと茄子(ナス)の苗作り。
いつもの蛞蝓(ナメクジ)の食害とはちょっと違うので、少しずつ食害される原因がよくわからないなあと思いながら、様子をみていると、小さな蛞蝓もたまに見つかるのですが、ピーマンの葉を裏返した時、見たことのない虫を見つけました。
油虫(アブラムシ)よりもちょっとだけ大きな感じですが、甲虫(こうちゅう)の一種のようです。
ちなみに、プランターや大皿のような鉢に植えているルッコラに青虫が付き始めました。
ルッコラもアブラナ科の野菜に特徴的な4枚の花弁からできたいわゆる十字花で、アブラナ科なので、青虫がきてもおかしくないのですが、私はあまり青虫が付くことを見たことはありません。
葉が密集しているので、青虫の存在に気付きにくいうちに大分被害を受けています。
しかし、青虫も安泰なわけではなくて、天敵の蜘蛛(クモ)に食べられているのを発見してしまいました。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:02 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
35『冬時間のパリ』2021レンタルにて
[2021年05月18日(Tue)]
『冬時間のパリ』 (監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス、出演:ジュリエット・ビノシュ、ギョーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュ、クリスタ・テレ、パスカル・グレゴリー、107分、2018年、フランス映画)
2021年、映画鑑賞35作品目。
タイトルと、チラシのビジュアルでほっこりした印象なのですが、原題はDoubles Vies(直訳すれば、二重の生活)ということで、不倫が大きなテーマとして出てくるお話。
かといって、どろどろしているわけではなくて、むしろクールだったり、あらためて元の関係の意味を見出したり、若干ほっこりとした面もある。
デジタル化の進む複雑な現在の出版事情(グーグルが進めている書籍のデジタル化の話もちらっと出てくる)の中にあって意外と本を守ろうとする人と、昔ながらの個人的な不倫などに関する私小説を書いてしまう小説家の対比があったり、とにかく早口のおしゃべりな人たちがたくさん出てきて話が進んで行ったり、なかなか面白い作品ではある。にほんブログ村にほんブログ村
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