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ひろしま哲学カフェ(オンライン)、8月のテーマは「言わなくてもよいことを言ってしまうのはなぜ?」200815 受付終了
[2020年07月31日(Fri)]
2020年8月15日(土)14時〜16時 テーマ「言わなくてもよいことを言ってしまうのはなぜ?」 参加費:1000円(リアルで開催していた店舗の応援付き、学生は400円) 定員:12人 申し込み:事前申し込みが必要です。「ひろしま哲学カフェ」のフェイスブックからメールで申し込み後、受付と支払方法についての返信があります。
コロナ禍の影響によりオンラインで再開した「ひろしま哲学カフェ」。リアルに顔を突き合わせて話し合うのとは一味も二味も違いますが、これはこれで面白さがあります。
敷居が低いという意味では、参加しやすいかもしれません。
哲学カフェというのがどういうものかというお試しにもいいかも。
追記:気づくのが遅く、すでに定員になって受付終了になっていました。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:11 | 14社会変革 | この記事のURL | コメント(0) |
72『レディ・マエストロ』2020レンタルにて
[2020年07月30日(Thu)]
『レディ・マエストロ』 (監督:マリア・ペーテルス、出演:クリスタン・デ・ブラーン、ベンジャミン・ウェインライト、スコット・ターナー・スコフィールド、アネット・マレァブ、レイモンド・ティリ、ゾーマス・F・サージェント、137分、2018年、オランダ映画)
2020年、映画鑑賞72作品目。
1900年代初頭、まだ女性指揮者がほとんどいなかったころにさまざまな壁に突き当たりながらも夢を実現した実在の女性を主人公にした物語。
貧しく、必ずしも恵まれた家庭環境ではなかったながら、幼いころから音楽への情熱を持ち続け、女性が指揮者になることに対する偏見にさらされても(だからこそ)、時に強烈な個性を発揮して乗り越えてゆく姿が頼もしい。
中身はもちろん女性の指揮者のパイオニアに焦点を当てたものですが、原題は、「指揮者」と、あえて女性であることを強調していなかったと考えられるのに、邦題は、わかりやすいように配慮したためか、主人公が女性であることを強調するために「レディ」を入れたところが、ちょっと残念。例えば、今時女流〇〇という言い方はすでにかなり減ってきているし、なくなってほしいものだと思うのです。にほんブログ村にほんブログ村
762_玉蜀黍(トウモロコシ)の雄蕊の魅力の謎
[2020年07月29日(Wed)]
玉蜀黍は、雄花と雌花が別に咲く雌雄異花で、しかも花の形が全く別でなかなか変わっています。まっすぐ伸びた幹のてっぺんに薄(ススキ)のような雄花がまず咲き(咲きという言い方が適切かどうか別にして)というか雄蕊が出てきて、そのあとおもむろに幹の途中に髭のような雌蕊が出てきます。
雄蕊からは大量の花粉がちょっとした振動や風によって下に落ちていき、それが髭状の雌蕊につくと受粉されるという仕組みです。雄花と雌花が別に咲くのは、他の個体の花粉と雌蕊が受粉して遺伝子を多様にしようとする工夫のようです。
やっかいなのは、雄蕊の花粉が虫たちにとってとても魅力的(においが良くおいしい?)なようで、いろんな虫が集まって来て、中でもアワノメイガという蛾の一種が卵を産んでしまうと、幼虫が幹の髄を食べながら実まで食べてしまって食べられなくなってしまうことです。
無農薬でこの食害を防ぐには、雄花を摘みとってしまう方法しかありません(全体に虫除けネットをかけてしまうという大掛かりな方法以外)。でも、ただ取り去るだけだと、受粉できなくて実らないので、花粉が飛び始めたところで、摘んで、雌蕊が出ている個体に振りかけて受粉してやります。この方法の弱点は、雄蕊の花粉の量自体は結構あって、何株分も受粉できるものの、家庭菜園で10本とか20本とかしか育てていないと、雄花が咲く時期に毎日気を付けて見ていないといけないし、気を付けていても雄花と雌花のタイミングの問題で十分受粉ができないことがあり、歯抜けのような実になってしまうのです(髭一本一本が1個1個の実につながっていて、受粉しないと実ができない)。
というようなことはこれまでも書いてはいます。しかし、これって考えると不思議です。玉蜀黍は典型的な風媒花と言って、単純に風で花粉が下に落ちて受粉するのですから、雄花に虫が寄ってくるような魅力的な花粉にする必要はない、というか、逆にアワメイガに食害されて実がダメになってしまうことでしかないからです。
雌蕊の方には蜜など虫にとって魅力的なものなさそうで、実際にあの髭に虫が来ているのを見たことがないので、なおさらです。風でうまく受粉できなかった場合のバックアップとして虫にも受粉してもらう体勢になっていないのですから。
かつては、虫媒花だった名残りなのでしょうか?謎です。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:36 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
ビッグイシューという雑誌―趣味を口外しておくことの効用
[2020年07月28日(Tue)]
「ビッグイシュー」という雑誌は、ホームレスの人たちの自立を直接的に支援するための雑誌で、現在は隔週発行で、路上販売してもらい、販売価格450円のうち、230円が販売者の収入になる仕組みになっていて、都会の駅前などで販売する人を見かけることができるようです。
その存在は何かで知って、面白い取り組みだなあと思っていたものの、もう30年以上も前に都会暮らしをしなくなっているので、なかなか身近ではなかったのです。
しかし、最近たまたたまビックイシューの編集にかかわっている人と知り合いになり、いつものように、自分がはたけが趣味であることや、最近は人肌発芽で自分の体温でタネの発芽をさせて育苗していることなどを話したことがあったことを覚えていてくれて、タネの特集をしている号があるからとその号を送ってくれました。
ちょうど、種苗法などについて私なりに関心を持って調べているところなので、とてもタイムリーでありがたい。
早速読んでみると、何人かのことが取り上げられていて、それぞれ面白い。特に、タネ好きが高じて、15歳で伝統野菜のタネを流通させる事業を起こしてしまった現在高校生の男の子の話が楽しすぎる。本も書いているみたいなので、買ってみようかと思います。
お米など主要穀物のタネについての法律である種子法に関する特集記事のある号もついでに送ってくれてこちらも読ませてもらいました。特集記事のほかにも、インタビュー記事などもあり、ビッグイシュー自体、なかなか面白い雑誌だなあと、あらためて感じました。
都会では、販売者から直接購入してその人を直接支援することができますが、田舎に住んでいても、定期購読がついてくる応援会員制度や、サポーター制度など、雑誌の編集・販売のほかにもホームレスの人の支援や、問題解決のためのネットワークづくり、ボランティア活動と市民参加など様々な事業を行っているビッグイシュー日本版を支援することもできます。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:07 | 14社会変革 | この記事のURL | コメント(0) |
761_綿の花 その2(和綿と洋綿)
[2020年07月27日(Mon)]
5月からお手伝いをしている古民家の庭のはたけ。
真ん中に、和綿と洋綿が一畝ずつ植えてあって、前回行ったとき和綿の花が咲いてて紹介しました。
今回行ったら、洋綿の花も咲いていましたので、比較してみましょう。
これが和綿の花。同じアオイ科のオクラの花によく似ています。
そして、こちらが洋綿の花。
和綿と洋綿の違いというのは何なんだろうかと思って、ちょっと調べてみました。
というのも、例えば、西洋南瓜(せいようカボチャ)と日本南瓜(にほんカボチャ)の場合、南瓜自体は南米が原産地なのですが、品種改良されて行って日本に入ってきた時期の違いで早い時期に入ってきた品種を日本南瓜と呼び、後になっては入ってきた品種を西洋南瓜と呼び分けているだけのようなのです。
綿の場合は、和綿はインドが原産、洋綿はアメリカ大陸が原産で、別種らしいのです(だから同じところに植えても交雑しない)。まあ、綿を紡いだりする人にとっては、原産地についてはどちらでもいい話だと思いますが、ちょっと気になります。綿は野菜ではありませんけど、野菜の場合は、だいたい一地域に特定されるような気がするので、私たちの生活に密着した作物で原産地が2つあるというのは面白い。
実用面での特徴としては、洋綿の方が繊維が長いらしいです。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:09 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
71『海よりもまだ深く』2020レンタルにて
[2020年07月26日(Sun)]
『海よりもまだ深く』 (監督:是枝裕和、出演:阿部寛、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、117分、2016年、日本映画)
2020年、映画鑑賞71作品目。
特別に大きなことが起こるわけでもない、しみじみ系のお話です。
主人公の男性は、一度だけ文学賞をとったことのある小説家ですが、小説家としてやっていけるわけでもなく、取材と称して探偵事務所で、若い社員と組んで浮気の証拠探しをしたりしています。
離婚して別れた奥さんと子どもに未練たらたらで、仕事柄もあり、元妻が新しい彼氏と会っている様子を盗み見したりしているのです。
描写がこまやかで、笑えたり、しんみりしたりするエピソードがたんたんと積み重ねられて、味わい深い作品になっています。にほんブログ村にほんブログ村
『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』
[2020年07月25日(Sat)]
『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』 (藤崎慎吾著、2019年、ブルーバックス)
大学で環境科学を学び、科学雑誌『ニュートン』の編集に10年携わり、その後作家として活躍している著者が、合成生物学者や宇宙生物学者たちの研究会に入ったりして取材を重ね、「生命とは何か」について迫りつつあることについて、わかりやすく解説しようとした本。
合成生物学とは、できるだけ人工的に細胞(生命)を作り上げてみようという研究のようで、原初どうやって細胞ができたかの仮説を立てながら、実際にできうる限りで、細胞膜などを作りながら、複雑なタンパク質などについては、すでにあるものを活用することによって試行錯誤を重ねながら細胞らしきものを作っている過程が書かれています。
読んでみた感想としては、とてもではないけど現状では生命とは言えそうにないと思えるのですが、シンプルなものでも、生きているような動きをしたり、細胞分裂っぽいことが起こったり、エネルギー代謝をしたりすることもあって、いろいろなものの要因の中には意外とシンプルなものがあったりすることもわかる可能性があり、基礎研究としては興味深い。
最後のほうで、生命に関して、芸術や歴史などとのからみを含めて重層的な見方があることについて書いてありますが、それは従来からある「思い」と「事実」は、区別して考えればいいだけのような気がして、若干未整理のでは、と感じました。
昔から指摘されている、炭素ではなく、ケイ素を基本にした物質を基にした生物の存在や遺伝子が数あるアミノ酸の中から20種類だけを使った組み合わせからできているので、さらにアミノ酸の数を増やしたらどうなるのか、などについても少しずつ研究されていることも書かれています。
それはそうと、読みやすくなるようなレイアウト上の工夫を見つけてしまうと、思わずうれしくなってしまうのですが、この本も、注の見せ方に工夫があって面白い。具体例を挙げたほうがわかりやすいので見てもらうと、こういう感じ。
つまり、注がついているところの位置を示しながら、注書きの量に応じて高さや幅を変えたりしながらレイアウトしていて、とても読みやすい。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 06:41 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
760_第一回目の芋ばたけの草取り
[2020年07月24日(Fri)]
今年は、梅雨入りしてから長雨が続いて、草取りに行きにくかったということもありつつ、例年同様、芋づるを植えてから、1か月半くらいほったらかしだったので、草ぼうぼう状態。
ということで、連休の前の週に2列分だけ草取りを終えることができました。
もう4連休に入ってしまって、ここで終了させたいところですが、昨日もう一列できたのですが、今日も雨。
雨のやみ間があって、無事1回目の草取りが終了できるといいのですが。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 08:12 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
『草と棒展 草あそびと棒の織り』200724〜26
[2020年07月23日(Thu)]
2020年7月24日(金)〜26(日) 10時〜17時(最終日は16時まで) こものとうつわの小さなお店3321(玖珂駅前通り)にて
「あみもの&羊毛クラフト ひつじあそび」と「織りと羊毛の工房STUDIO WWWOOL」をそれぞれ主宰する「編み」と「織り」の2人展。
「草と棒展」って、あまりに味気ない直接的な名前ですが、裏の白い葉っぱが特徴の苧麻(カラムシ)の繊維を使った織りのアクセサリーづくりやグアテマラの棒織りのワークショップなどの体験もあり、お話も楽しい2人世界を堪能できます。
わざわざ遠出しなくても、近場で楽しみましょう。 にほんブログ村にほんブログ村
70『子どもたちをよろしく』2020横川シネマにて16
[2020年07月23日(Thu)]
『子どもたちをよろしく』 (監督:隅田靖、出演:鎌滝えり、杉田雷麟、椿三期、斉藤陽一郎、ぎぃ子、速水今日子、金丸竜也、105分、2019年、日本映画)
2020年、映画鑑賞70作品目にして、劇場での鑑賞16作品目。
最近の子どもたちをとりまく、いじめ、家庭内暴力、親のギャンブルやアルコール依存などの闇の部分について、リアルな描写を目指して制作された映画。
そこに、安易な救いの手を入れなかったのは、子どもたちの環境をより多くの人に自分のことと考えてかかわってほしいと考えてほしいからだとも、この映画の企画にあたった元文部官僚で広島県の教育長でもあった寺脇研さんは語っていました。
そうやって聞くとなるほどと思える部分もあるのですが、観ていてなかなかつらいものがあります。 にほんブログ村にほんブログ村
759_蕪(カブ)と小松菜(コマツナ)の復活
[2020年07月22日(Wed)]
大きめの育苗ポットに、暖かくなってからの菜っ葉の成長具合を観察してみようと、蕪と小松菜のタネを蒔いたら、あっという間に虫に食われて丸坊主になってしまったことを書きました。
その後、そのまま水やりを続けていたら、なんと、葉っぱが復活してきました。
食べる葉っぱがなくなって、虫たちがあきらめるのを待っていたのでしょう。なかなかしぶとい。
ついでに書いておくと、本葉がでなくなったけど、しばらくして本葉が復活して実も成りはじめた個体があった一方、本葉が出ないままで、苦労している個体があることを書いた中玉トマトは、葉っぱが出ることができないままもう枯れそうです。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:43 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
69『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』2020八丁座にて15
[2020年07月21日(Tue)]
『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』 (監督:ウディ・アレン、出演:ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ、リーヴ・シュレイバー、92分、2019年、アメリカ映画)
2020年、映画鑑賞69作品目にして、劇場での鑑賞15作品目。
私は結構ウディ・アレンの作品が好きで、何作品も見ていますが、この作品は、彼がかつて養女に性的虐待をしたとの疑惑が再燃(いまだにはっきりしたことはわかっていないようで、本当であればちゃんとした謝罪等が行われないといけないと思います)した直前に制作された作品で、もう、彼の新しい作品は見ることはできないのでは思っていたところでした。特にこの問題については日本では再燃することなく、何とか公開されたようです。
ニューヨーク出身の若者は、田舎の大学に通っている。付き合っている大学の新聞部に所属しているかわいい彼女が、著名な映画監督の取材を1時間だけ行うことができることになり、1泊2日で勝手知ったるニューヨークを案内して楽しい時を過ごそうともくろむ。
ところが、彼女は監督に気に入られ、最新作の試写会に誘われ、そこからどんどん話が展開していき彼はすっぽかされてしまう。彼は彼で、級友に出会ったりこちらはこちらで忙しい。2人の恋の行方は?
矢継ぎ早に交わされるお洒落な会話、都会の知識人や富裕層の憂鬱、ウディ・アレンらしいユーモアあふれる人間賛歌の感じられる作品。 にほんブログ村にほんブログ村
758_長雨で調子の悪いオクラ
[2020年07月20日(Mon)]
日照が大切だといわれるオクラ。このところの長雨で、元気がありません(何日か前に、野菜たちはだいたい調子いいと書いたところなのに、長雨の影響が出始めているような感じです)。
オクラがこんなに調子が悪いのは初めてです。
全体的にも、屋根をしているミニトマト以外は、どうもあまり調子がよくありません。
新芽も出ているので、晴れてくれればまた復活してくれると信じて、梅雨が明けるのを待っているこの頃です。
晴れたら晴れたで、水食いの野菜たちへの水やりが大変なのですけど。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:54 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
68『未来を花束にして』2020レンタルにて
[2020年07月19日(Sun)]
『未来を花束にして』 (監督:サラ・ガーヴロン、出演:キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム・カーター、ブレンダン・グリーンソン、アンヌ=ナルー・ダフ、ベン・ウィショー、メリル・ストリープ、ナタリー・プレス、106分、2015年、イギリス映画)
2020年、映画鑑賞68作品目。
1910年代、イギリスで女性の参政権を求めて活動した女性たちの姿を描く。
主人公は、大きな洗濯工場で、同じ職場で働く夫と息子の3人暮らし。ある日、女性参政権運動家の友人の代わりにたまたま公聴会で証言することとなり、それもきっかけとなって、これまでも疑問に思っていたことの積み重ねからデモに参加するなど積極的にかかわることになる。
しかし、女性の政治活動をよく思わない男性や女性も多く、夫からも家を追い出されてしまう。
ほんの100前のようやく女性の参政権を認められることになった頃のことについて真面目に取り組んだ作品。
現在では普通選挙が実現されているけど、女性差別は今なお続いているという意味で、歴史の一旦を知る一助としても価値がある。にほんブログ村にほんブログ村
757_サニーレタスのタネ
[2020年07月18日(Sat)]
最近、シリーズ化してしまった感のあるタネ取り話。
今回は、サニーレタスです。
昨年の10月下旬にタネ蒔きをして育て始めたサニーレタス。
少しずつ葉っぱを取ってサラダに使っていたのですが、今年の5月下旬くらいから薹(とう)が立ち始めました(他の野菜に比べて薹が立ってきても、葉っぱはしばらく食べることができます)。
先端に、もこもこした花芽が出始め、
それが手を伸ばして分散し始めます。
そして、キク科らしいけど小さな花が咲き始めて、
ようやく、綿毛が出てきてタネになります。
タネを蒔いてから9カ月くらい経過していますので、タネを取ろうと思うといかに時間がかかるかというのがわかると思います。農家でもタネを取る人が少ないというのもわかるというものです。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 06:48 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
67『ワンダーウォール 劇場版』+脚本家渡辺あやトーク2020横川シネマにて14
[2020年07月17日(Fri)]
『ワンダーウォール 劇場版』 (監督:前田悠希、出演:須藤蓮、岡山天音、三村和敬、中崎敏、若葉竜也、山村紅葉、二口大学、成海璃子、68分、2020年、日本映画)
2020年、映画鑑賞67作品目にして、劇場での鑑賞14作品目。
3月1日に、広島バルト11で『1917』をIMAXで以来、広島へは行っていなかったのですが、久々に、感染症対策に気を付けながら映画館へ。
2018年に、NHKのBSで京都発地域ドラマとして製作され、劇場版として未公開シーンを含めて編集+追加収録された作品。
作られて100年以上経つ実在の学生寮をモデルとして、その存続を巡る大学側と学生側の対立を、ある日学生課に壁が作られて、大学側の窓口職員と学生がアクリル板を通してしか交渉できなくなったことを象徴的なエピソードとして描いていく。
私がかつて行っていた大学にも同じような学生たちによる自治組織によって運営されている学生寮があり、知り合いがいたりしたので身近に思い起こすことができたのもあるけれど、あらためて考えさせられるテーマで、しかもドラマとして展開が面白い。
上映終了後、この作品の脚本家で、映画『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』、『天然コケッコー』もでかけていて以前からファンの渡辺あやさんのトークがあり、とても興味深く聴くことができました。
以下、印象に残ったことを何点か書いておきます(いつものように、私の主観というか思い込みも入っていると思いますのでそのあたりは割り引いて)。
渡辺さん自身は、もともと政治などには疎いほうで、税金はちゃんと払うからあとはちゃんとそれを使って、というくらいだったのだが、さすがにこの4、5年はもやもやした気持ちがあった。
このドラマの企画を受けたときは、学生寮はそんなに大きな位置を占めていなかったのだけど、実際に学生寮に何度も行って取材を重ねるうちに、学生課にある日できた学生と大学を隔てる壁というものを切り口に、学生寮の存続問題が大きなテーマになった。
最近、若い人と話していると、声を出すこと(何かの課題について語ることなど)に対して深いあきらめを感じることが多いが、今回現実に存在する問題について取り上げることになったので、いろんな人とやり取りしながら脚本を作り上げ、作品を作っていく中で、ドラマの放映段階でも横やりが入ったり、映画化に対しても問題が起こったりして、何度も壁に突き当たり、でも、壁と思っていたことが案外そうでもなかったり、こちらを攻めたら乗り越えられるかも、とアイデアを出してくれる人がいて何とかやっていく中で、若い人たちも自由に意見を言っていいんだ、という雰囲気ができてきてうれしかった。
そして、映画の公開という段階になって、予想もしていなかったコロナ禍で、興行的には厳しいものがあるけど、また壁が出てきたねと楽しんでいる自分たちがいる。
プロとして仕事をやっていく中で、自分のやりたいことややりがいを感じらえているかということと、(視聴率を取るとかの)成果を出すこととのバランスを取っていくわけだけど、このところ成果を出すことに傾いてしまっていて、全体として疲弊している人が多いと感じていたけど、今回のコロナ禍で、成果というものは簡単に揺らいでしまうということがわかって、本来自分が何をやりたいかということを考える再生のいい機会になったのではないかと思う。
ドラマというのは、基本は日々仕事をしていて、ほっと一息つくために観るものでもあるので、あまり深刻になりすぎると、伝えたいことについて考えてもらえなくなる。もうそのことは考えたくなくなるような感じでなく、明日も考えたくなるような形にしたいと思っている。
そのほか、オーディションでの話など、興味深い話ばかりでしたが、渡辺さんの、自分が伝えたいことをいかに伝えるかというのを考えながら脚本を作っている真摯な姿勢が感じられ、ますますファンになったのでした。
最後のほうで、最近観た映画やドラマで面白かったものは、と聞かれて、『COLD WAR』を挙げていて、私も昨年観た映画の中でかなり好きな映画なのがうれしかったです。にほんブログ村にほんブログ村
756_かわいい尺取り虫の幼虫発見
[2020年07月16日(Thu)]
ミニトマトを収穫して、軽くごみを取っていたとき、草の枝の破片かなと思ったら、何やら動いていて、よく見ると、尺取り虫の幼虫なのでした。
指に止まらせたら、爪の大きさと比べてどんだけ小さいかわかると思います。
むちゃくちゃ、かわいい。
庭に逃がしてやりました。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:03 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(0) |
『野菜の種はこうして採ろう』
[2020年07月15日(Wed)]
『野菜の種はこうして採ろう』 (船越建明著、2008年、株式会社創森社)
失われつつある農産物種子の保存とその再活用を目的として1988年に設立された「広島県農業ジーンバンク」(ジーンとは遺伝子のことで、ジーンバンクを訳すと遺伝子銀行というとになります)に長年勤め、現在も嘱託職員として同所にいる船越さんの著書。
昨年(2019)年9月末に、広島のSocial Book Cafe ハチドリ舎で開催された種子法に関する勉強会に来られていてお話を伺い、本もすぐ買ったのですが、なかなか読めてませんでした。
本格的にタネを取るためには、ほかの品種と混ざらないようにタネを取る株をあらかじめ決めて網をかけるとか、なるべく中の株のタネを取るとか、さまざまな工夫が必要なことや、科によって交雑しやすさに差があることなど、最近タネ取りに関心を持ち始めているものの、いい加減にやっているものとしては目を覚まさせられるような内容です。
後半というか、大部分は60種類弱の野菜について、科別にそれぞれ具体的にタネ(または、芋や球根など)を取る方法を写真やイラスト付きで2ページずつくらい説明してあって、面白いし、タネを取るためには野菜自体をいい具合に育てないといけないので、育成のポイントなども書いてあって参考になります。
それにしても、このジーンバンク、国にはあるようですが、県単位で設立されているのは珍しく、設立当初の県知事や広島大学学長の思い入れが強かったようで、組織体制や目的など紆余曲折がありながら、最近は、伝統野菜を中心とした在来作物の保護育成に取り組んでいるようです。逆に県単位でこういう取り組みができるのだということがわかります(各都道府県で、これまでいろいろな取り組みが行われてきたのだろうから知りたいし、それが徐々に弱体化しているのでは、ということが気になる)。
国のジーンバンクは、専門家にしかタネの貸し出しを行わないのに対して、広島の農家であれば、翌年に育成の結果報告と貸した量以上のタネを返却する条件で、無料でタネを利用できるそうで、こういった取り組みはもっと注目されてもいいと思います。
先の国会で改正案が提出されそうになっていた種苗法のことを考えながら、こういった本を読んでいるのですが、ちょっとまた理解が進んだような気がします。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 07:12 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
755_綿の花
[2020年07月14日(Tue)]
5月から縁あって1週間に1回程度お手伝いをしている街なかにある古民家の中庭のはたけ。
真ん中に二畝(ふたうね)綿が植えてあって、台風などで倒れないように篠竹で囲いをしてやったりしています。
花が咲き始めました。綿の花の実物をちゃんと見るのは初めてかも。
オクラとか葵(アオイ)などに似た花なので調べてみたら、綿も同じアオイ科なのですね。たくさん綿が実るといいなあ。
ちなみに、手伝い始めた5月中旬と、現在のはたけの様子を。
一番最初に行ったときは、薄暗くなってしまったのでちょっと色味が怪しい写真になってしまっていますが、今では全体的に緑色になってとてもいい感じ。 にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 04:41 | 03はたけ通信 | この記事のURL | コメント(2) |
『超高齢社会の介護は面白い! 介護職と住民でつくる地域共生のまち』
[2020年07月13日(Mon)]
『超高齢社会の介護は面白い! 介護職と住民でつくる地域共生のまち』 (羽田冨美江著、2019年、ブリコラージュ)
この2月下旬に福山市の鞆の浦と仙酔島に古い友人たちと一泊旅行をして句会をしたことを以前書きました。
その時に、友人の一人が、鞆の浦で地域と一緒になって介護施設をやっているところがあるので見てみたいと言っていたので、観光のついでに外から様子だけ見させてもらいました。その施設などについて書かれた本がお土産屋さんに置いてあったので買っておいたのですが、ようやく読むことができました。
著者は、まちなかにある築300年の商家を、その雰囲気を活かしながらも介護施設としての機能を持たせて改装し、2004年からデイサービス・グループホーム・小規模多機能型居宅介護を行う「鞆の浦・さくらホーム」として立ち上げ、地域の人と協力しながら、現在では複数の小規模多機能型居宅介護事業所や障がいを持つ子どもの放課後等デイサービスや重度心身障がい児の多機能型事業所をなど複数の事業所を展開しています。
自らは病院で理学療法士として事故や病気で体が不自由になった人のリハビリテーションに取り組みながら、義父の介護お経験を通して、自分が住んでいる地域に居場所が必要であるとの思いを持つようになり、偶然が重なって、自ら介護事業所を立ち上げることになったとき、「介護が必要になっても、その人らしい暮らしが続けられる町」を目指して、介護施設を拠点として“まちづくり”をしていきたいと思ったそうです。
「理想はそうだけど、現実はなかなかね」とあきらめてしまう話は身近にあるのですが、難問に行き当たりながらも、着実に理想を実現していく姿が具体例と共に書かれています。
徘徊をしてしまう認知症の始まった独居老人の行動を調べてみると、あるきっかけで亡くなった母親を探すために出歩くことがわかり、近所の人はが見守りながら「お母さんは家にいるかも」などと声をかけたりすることによって落ち着いて、訪問介護を受けながら在宅のまま暮らすことができるようになった話などが印象に残りました。
昨年12月に、『ソーシャルワーカー −「身近」を革命する人たち』という新書を読んで感想を書いたのですが、それを地でいっている話で、解決に向けて参考になる回答例というものはすでにいろいろあるのだとということが改めてわかります。にほんブログ村にほんブログ村
Posted by 村夏至 at 05:06 | 02読書メモ | この記事のURL | コメント(0) |
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