726_スナップ豌豆(エンドウ)などの収穫終了『感染症 広がり方と防ぎ方 増補版』
『感染症 広がり方と防ぎ方 増補版』
(井上栄著、2006年、2020年増補、中公新書) 2003年に書かれた本ですが、今回の新型コロナウイルス流行を受けて、「新型ウイルスが広がりにくい社会」という補章を加えて発行された本。 感染症についての基本的なことがわかりやすく書いてあります。 印象に残ったことをメモしておくと、 ヒトは、自分の遺伝子に変化が起こらなくても、生活様式、行動様式をどんどん変えてきたが、病原体は、人間の行動様式に対して自分の遺伝子を変化させてそれに対応してきた。(上下水道が完備されて衛生環境がよくなると、糞便では感染が広がらなくなるので、咳や嘔吐が起こるような病状になるように変化して、感染を広げ、自分の生存領域を増やすようにするとか) 日本は、生活様式が清潔なので感染が広がりにくいということはよく言われますが、日本語をしゃべるときの風圧も比較的少ないというのも要因の中にあるらしい。 O157菌は昔からあったが、牛が本来の草を食べていた時はそれほど多くなかったが、(より効率よく太らせるために)穀類を与えるようになって菌量が増えたという監察結果がある。 ウイルスのワクチンを受けた人も時間が経過すると免疫が低下してしまうが、野生株ウイルス(自然界にいるウイルス?)に軽く自然感染することによって、症状は出ないが免疫が強められることがある。 動物はそれぞれ固有のウイルスと共存していて、その状態では問題を起こさないが、ほかの動物の体内に入ると病気を起こすウイルスがあり、結果として他の動物から守る働きをしているものもある。 ウイルスのなかには、体の特定の組織にのみ増殖するものと、全身で増殖するものがあるが、特に肺の中で直接ガス交換をしている(酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する)肺胞という部位で増殖すると、炎症が起こって滲出液によって肺胞がふさがれ、おぼれた状態になってしまうので重篤化してしまう可能性が高い(新型コロナウイルスもそのようです)。 エイズなどに性感染症については、コンドームがシンプルながら効果の高い予防策で、日本は諸外国に比べて、使用率が高かったが、その文化が薄れつつある。 ウイルス感染の予防策には、やはり、抗ウイルス剤の備蓄、ワクチンの開発、マスクの着用、学校・職場の閉鎖、集会制限、地域間の人の移動制限などが重要。 そして、ウイルスが話題になっているこの機会に、昨年読んだ『ウイルスの意味論 生命の定義を超えた存在』(山内一也著、2018年、みすず書房)を読み返してみました。 裏表紙に書いてある宣伝文句が端的にこの本の魅力を表しているので、一部を抜粋すると、 「一部のウイルスは、たびたび世界的流行を引き起こしてきた、ただしそれは、人類がウイルスを本来の宿主から引き離し、都市という居場所を与えた結果でもある。本来の宿主と共にあるとき、ウイルスは「守護者」にもなりうる。あるものは宿主を献身的に育て上げ、またあるものは宿主に新たな能力を与えている。私たちのDNAにもウイルスの遺伝情報が大量に組み込まれており、一部は生命活動にかかわっている。 ウイルスの生態を知れば知るほど、生と死の、生物と無生物の、共生と敵対の境界が曖昧になっていく。読むほどに生物学の根幹にかかわる問に導かれていく一冊。」 細菌にしてもウイルスにしても、病気を起こす厄介なものとしてまず研究が進んだ歴史があるけれども、ともに見えなかっただけで、協力して共存している生物界の一員であり、特に、ウイルスの全般的なことに関しては、2000年代以降に急速に研究が進んでいて、どんどん新しい発見がなされていることがわかります。 にほんブログ村 にほんブログ村 725_アスパラガスの切り株724_はたけのビギナーズラックの正体見たり
何事にもビギナーズラック(「初心者のつき」という意味で、特に賭け事などに使うようですが一般的に初心者がうまくいく場合に使うのではないでしょうか?)というものがあって、はたけも、初めてやってみると案外うまくいってたくさん収穫できたという話を聞きます。
実際、記憶をたどってみても、三十年近く前に私がはたけをはじめたときも特に結構うまくいったように思います。 ここ数年、タネからの苗づくりがエスカレートして、知り合いにできすぎた苗を分けたりしていて、あとで「たくさん採れましたよ、ありがとう」的な話は聞いても、実際にその人のはたけにまで行ってみることはほぼないので、その後の実際を見ているわけではありません。 今回たまたま、まち中の古民家の中庭を任されている人が、はたけをやりつつあるというので、その手伝いがてら、育てた苗を植えることになって、他人のはたけの状況を見る機会に恵まれました。 そこは、持ち主の親の家で、長年実際には住んでいいないけど、管理上ときどき空気を入れ替えてに来ているという感じで、裏庭までは手が回らない状態だったものを、せっかくの家を何かに活用できないかと貸してもらえるようになったようなのです。 庭には烏野豌豆(カラスノエンドウ)などの草がたくさん生えていたり、木などが生えていたのを、ある程度除去してかなり平地になっていて(そこまでするのが大変だったと思います)、真ん中の広い部分には畝立てをしてマルチを敷き、綿のタネを蒔いて、芽がではじめたところでした(その他にも若干苗を植えていました)。 瓦の破片や石などがあったものの、土自体は、はたけに適しているような感じだったので、新しい畝をつくって、ミニトマトや南瓜(カボチャ)や紫つくね芋などを植えさせてもらったのです(今後もう少し植えさせてもらう予定です)。 前置きが長くなってしまいました。 南瓜の話です。 4月中旬から人肌発芽で同時に育て始めた苗を、私の借りているはたけには5月10日に植えたのですが、 翌日から瓜葉虫(ウリハムシ)に食べられ始めて、10日後の5月20日にはこんな状態。 一方、その中庭のはたけには5月14日に植えて、10日後の5月24日にはこんな感じ。 食べられ方が全然違います。 これって、まち中の中庭で、しばらくはたけはしていなかったと思われる場所なので、瓜葉虫が気づかなかったのではないかと思うのです。日頃どこに潜んでいるのかは定かではなくてそのこと自体は気になっているところなのですが、いつもはたけをしているところだと、すぐに察知してやってくるのでしょう。 しかし、初心者がはたけをはじめる場合、それまでしばらくはたけをしていなかった場所ではじめることが多いのではないかと思うのです。そうすると、土の栄養も、変に偏っていないという要素もありながら、虫が気づかずによく成長する、ということもあるのかなと。 タイトルのわりにしょぼい話のような気もしますけど、ちょっと自分の中では面白かったので。 にほんブログ村 にほんブログ村 棕櫚(シュロ)の葉の軸で作ったミニ箒(ほうき)をもらいました
野菜の苗を知り合いに配ったりしていると、思わぬもらいものをしたりして、プチわらしべ長者気分になったりします。
布マスクをもらったことは以前書きました(そのあとももらって重宝しています)が、今回は、編み物をしている人が、編み物に使った棕櫚の葉の柄の部分を使ったミニ箒をくれました。 棕櫚の葉の香りがふわっと立ってかわいいやつです。 もちろん、趣味で思わず作りすぎてしまっている苗をもらってくれる人を探してはあげているだけなので、何かお返しにもらおうとは思っているわけではありせん。悪しからず。 それはそうと、私は今のところ、自家採種はあまりせず、買ってきたタネで苗を作っているのですが、自家採種したタネから苗を育てることもあって、今回の国会では取り下げになったものの種苗法に以前から関心があります。本を読んだり話を聞きに行ったりすることもあるのですが、なかなか論点が整理できなくてちゃんと記事にできないもどかしさがあって、困っています。 何か記事の形にしたいと思ってはいます。 にほんブログ村 にほんブログ村 723_ピーマンの苗に取りつく油虫(アブラムシ)
3月中旬から人肌発芽で苗づくりを行って2か月を経過しています。
半透明の衣装ケース4個+入りきらない育苗ポット数十鉢。はたけに植えたり、人にあげても、新しく育苗を始めるので、常に100鉢以上育てているわけですけど、畑から近いのに、不思議なくらい害虫に食べられてしまうことはあまりありません。 一番気を付けているのは、知らない間に紛れ込んでくる蛞蝓(ナメクジ)で、葉が食べられていたり、気配があるとすぐ育苗ポットを持ち上げて側面や下に居ないか確認して、今年は2匹ほど取りました。 もう一つが、ピーマン(や茄子)の先端、新芽が生えてくる部分の裏にくっつく油虫です。 こんな感じ。 で、どう対処するかです。 苗を傾けて、水で流してやります。流れにくい部分は、水を流しながら指先でなでてやったりすれば流れてゆきます。それだけで十分なのです(数が多くなければ、薬品などを使う必要はありません)。 不思議なのですが、一つ見つかると、ほかの苗にも付いている可能性があるので、チェックしてみると、同じ衣装ケースの中に入っている苗にはいたりするものの、隣のケースの苗にはいなかったりするのです。多分ほっておくと、蔓延する可能性はあるのですけど、気づいた段階で対処してやれば、そんなに急速に広がるわけではないのです。 たまたま、ターゲットを見つけるとそこで増えるのですが、どんどん生存範囲を増やそうとするわけでもなさそう。 にほんブログ村 にほんブログ村 『コロナの時代の僕ら』
『コロナの時代の僕ら』
(パオロ・ジョルダーノ著、2020年、早川書房) イタリアのローマ在住の、イタリアを代表する小説家パオロ・ジョルダーノさんが、2020年の2月末から3月初頭にかけて書き下ろした感染症に関するエッセイの邦訳。 とりわけ、日本語版の巻末に追加され、 『コロナウイルスの「過ぎたあと」、そのうち復興が始まるだろう、だから僕らは、今からもう、よく考えておくべきだ、いったい何に元どおりになってほしくないかを。』 という文章で始まる「コロナが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」という3月20日付のエッセイは印象的です。 この現象を「戦争」という言葉で表現する安易さについて書き、医療関係者の献身的な活動のことや、急にキャンセルされた予定にあきらめきれない気持ちになっていたことや、感染が発見された当初の控えめな対策にでさえ「頭は大丈夫か」と嘲り笑われたことなどの忘れたくないことなどとともに、それが、どうしたら今の非人道的な資本主義をもう少し人間にやさしいシステムにできるかや、経済システムをどうすれば変化させることができるか、人間が環境とのつきあい方をどう変えるべきなのかをこれからみんなで考えていくために必要だから、と書いてあります。 本編のエッセイも、もともと素粒子物理学が専門である著者ならではの数学的知識を活用しながら、短くてわかりやすい。 今日の感染症の大きな要因が、私たち人類の過剰な活動が多くの生物種を絶滅に追いやり、そこここで平和裏に共存していた細菌やウイルスの居場所がなくなり、密集した状態で育てられている家畜や、世界的に連携している人類そのものが、生き残りをかけた彼らの居場所になっているからだという面についても書いてあります。 にほんブログ村 にほんブログ村 ズームミーティングに初参加してみた
遅ればせながら、巷で話題の?zoomによるオンライン会議に初めて参加してみました(5月16日)。
個人的に参加しているサークルの例会でです。 月一で開催していて、4月は流会にしたものの、5月もか、というところで、じゃあ、試しにzoomでやってみてはという提案がメンバーからあり、中心になって進めてくれる人がいたのでとんとん拍子(←久々に聞いた言葉)に開催が決まったのです。 当日の参加者は7人。 実感としては、思った以上に楽しいし、心地いい。特に設定を気にしなくても、みんなの声もよく聞こえたし、まあ、長年の気の知れた人たち同志なので元々気を使う必要はないということもあったのでしょうけど、それほどルール化しなくても発言が重なりすぎてしまうこともなかったし。 すでに、zoomは飽きた、という話も知り合いから聞いたりもするのですが、私の場合、新鮮だという意味もあるのでしょう。 比較的サクサク進んでしまって、ちょっと物足りない感というのはありました。 その一週間後、またzoomを使ったオンラインゼミに参加したので、オンラインミーティングについては別の機会に書きたいと思っています。 にほんブログ村 にほんブログ村 51『靖国』2020レンタルにて
『靖国』
(監督:李纓、出演:小泉純一郎、ナオハル・カリヤ、123分、2007年、日本・中国合作ドキュメンタリー映画) 2020年、映画鑑賞51作品目。 靖国神社に奉納する日本刀を作っている最後の一人となっている刀鍛冶の刀づくりの様子やインタビューと、8月15日に靖国神社を参拝する軍服姿でコスプレ(?)する奇妙な集団や靖国神社での記念式典に反対の声を上げるも排除されてしまう人の姿などを交互に映し出すドキュメンタリー映画。 ナレーションなし、というのはドキュメンタリー映画としてはままあることなのですが、私は若干関心を持って調べたことがあるのである程度基礎知識があり、いろいろと考えさせられる部分もあるものの、そういうことなしに見るととても分かりにくい映画なのではないかと。 特に、90歳を超える刀鍛冶のおじいさんに関しては、技術的な部分にしても、本人のことを語ってもらうにしても、取り上げ方が中途半端な感じがしました。 にほんブログ村 にほんブログ村 722_セロリの成長の遅さたるや
タネの小さなセロリも今年、実験的に人肌発芽を試みたことは以前の記事に書きました。
セロリは成長が遅い野菜として有名で、それよりかなり以前に育てたときに、水を好むようで水やりが大変だった印象があり、敬遠していたのですが、今回丁寧にそだててみて、あらためてその成長の遅さにはびっくりです。 一般にセリ科の野菜は成長が遅いのは確かで、現在育てているのは人参(ニンジン)とパクチーとセロリで、実際に遅めですが、セロリは別格な感じがします。 今回は人肌発芽と、はたけに直播の両方で育てています。 まず、人肌発芽→発芽後育苗ポットコースの場合、 4月11日、人肌発芽開始で、7日後の4月18日から発芽開始。 1か月後の5月11日 そして、1か月半後の5月25日。 一方、4月15日から始めた直播の場合、他の草がどんどん生えてきて、草取りが大変(と言いながら、結構楽しいのですが)。5月4日の芽が出始めの状況。真ん中に何本か出ているのがセロリの芽です。 そして、5月22日の様子。 ちょうど、はたけを作って半分にセロリのタネを播き、残りの半分はそのままにしておいたので、他の草との成長の差が一目瞭然。このはたけの場合、仏の座(ホトケノザ)が優勢のようですが、草取りをせずにおいたら、他の草に埋もれてしまうのは確実です。 にほんブログ村 にほんブログ村 『田島列島短編集 ごあいさつ』
『田島列島短編集 ごあいさつ』(田島列島著、2019年、講談社)
『子どもはわかってあげない 上・下』、『水は海に向かって流れる@A』(連載中)でいい味出している田島列島さんの初期(2008年)から2017年にかけての7つの短編を集めた作品。 これまたいい。 最初の「ごあいさつ」は、姉妹が住むアパートに、高校生の妹だけがいるときに、女性が訪ねてくる話。姉がその女性の夫と不倫しているのだといって、取り乱すわけでもなく手土産を置いていく。 今一つ実感が持てない妹は、「昼ドラがやってくる」と言って学校の先生に打ち明け、姉が女性を避けてアパートに帰らないうちに、女性は何度か訪れてきて・・・。 短編集なのでテーマもバラバラですが、なんだろう、心惹かれる作品たちです。 にほんブログ村 にほんブログ村 50『ピータールー マンチェスターの悲劇』2020レンタルにて
『ピータールー マンチェスターの悲劇』
(監督:マイク・リー、出演:ロリー・キニア、マキシン・ピーク、デビッド・ムースト、ピアース・クイグリー、155分、2018年、イギリス映画) 2020年、映画鑑賞50作品目。 1819年、イギリスのマンチェスターにあるセント・ピーターズ・フィールド広場に平和的に集まった数万人の群衆の中に突然騎兵隊と軍隊が乱入し、十数人が死亡、数百人がけがを負ったとされる史実“ピータールーの虐殺” を、参加者個人の視点から取り扱った作品。 1815年のウォータールーの戦い(この戦いをもじってピータールーと言われた)を最後にイギリスの勝利で終わったナポレオン戦争。しかし、経済状況は悪化を極め、各地で不満が高まり、普通選挙(とはいってもこのころは男性のみ)や悪法の改正を求める小規模な集会などが各地のパブなどで開催されていた。 苦しい生活を余儀なくされながらも、体制に抗議をする人に対して冷ややかな態度を取る人、武装蜂起を主張する人たち、さまざまな考えの人が登場するものの、あくまで平和的な集会を主張する演説者に従って、女性や子どもも含めた多くの人が各地から続々と集まってくる。 そして、集会を見下ろせる建物の中には、治安判事たちが集まっており、平和的な集会であれば違法でないと主張する判事もいる中、端から民衆を毛嫌いする判事たちは演説者などの逮捕状を準備が進む。 拡声器も通信手段もない状態で、演説が始まった途端、内容も確認しないままに判事たちは集会の解散を宣言し、逮捕状の執行を求め、現場は大混乱に。 現代民主主義の原点といわれる事件の理不尽さを見るにつけ、数の力で理の通らない法律を通そうとするような今の日本の状況に思いは及んでしまう。 にほんブログ村 にほんブログ村 721_韮(ニラ)の株上げ(&分け)
韮は以前育てていたのですが、他の草と混然一体となってきて、そうなると、仕訳をするのが面倒くさくなってそのまま野生化していました。
今回、時間があったので、久々に復活させようと、株上げ(&分け)を行ってみることにしました。 韮は、普通に育てていると、だんだん分蘖(ぶんけつ=根元から株が分かれてくること)が進んで根元が密になってしまい、結果として勢いが衰えてしまいます。 そこで、時々根元から引き上げて、1株ずつに分けてやり、また植えなおすといいと言われ、時期的には冬から春咲きにするようにと書かれたりしています。 非活動期にやるといいという意味だと思われますが、今の時期でもまあ大丈夫でしょう。また、あまりインターネットなどには書かれていないのですが、葱(ネギ)などと同様、少し日に当てて干しておいたほうがいいと聞いたことがあって、実際数日干したら元気になった記憶があります。 葱は太いので、1か月くらいは干しっぱなしにしても大丈夫ですが、韮はあまり長期干すと死んでしまいそうな気がします。前にも書きましたが、いずれにしても原産地では乾季があって、その時期にじっと耐えて雨が降ると一気に元気になるという習性があるのではないかと。 少し前置きが長くなってしまいました。 こんな感じで、野生化しているのを、 掘り出して、 ほぐして一株ずつにします。 根元にこんな感じの球根のような塊があります。 5月6日に引き上げて株分け干して、9日にはこんな感じに乾いていて、 植えなおして、5月21日の状態で、青い葉が出てきています。 にほんブログ村 にほんブログ村 49『月とキャベツ』2020レンタルにて
『月とキャベツ』
(監督:篠原哲雄、出演:真田麻垂美、山崎まさよし、鶴見辰吾、ダンカン、中村久美、99分、1996年、日本映画) 2020年、映画鑑賞49作品目。 目を引くタイトルと面白いといううわさだけ、かなり前に何かで目にしてずっと気になっていた作品。 しかも、観るまで知らなかったのですが、脚本に真柴あずきさん(岩国市出身で2019年に突然休止した劇団キャラメルボックスの創立期からのメンバーで女優・脚本家)がかかわっていたので、防府市出身の山崎まさよしさんとともに何かと岩国市・山口県・広島県郷土押しの私としてはうれしい。 人気バンドのヴォーカル兼作詞・作曲を行っている男性。人気絶頂期にあって、突然活動を停止、郊外の廃校らしき建物で一人暮らししながらキャベツを作っていた。 ある夏の日、彼のファンだという女子高校生が彼の住まいに押しかけてくる。夏休みでダンスのレッスンの合宿にでかけていると家には言ってあるという。 音楽関係者からも活動再開を持ち掛けられるが、その気になれない(新たに生み出せない)彼と、彼女の不思議な生活が始まる。 彼は再び曲を作ることができるのか、そして彼女はなぜ彼のもとにやってきたのか? にほんブログ村 にほんブログ村 720_本葉が出ない中玉トマトの観察
今年はトマトに関しては、ミニトマト4種と中玉トマト2種ずつ、計6種の苗を育てています。
4月11日から人肌発芽で発芽させて、育苗ポットに移し替えた中玉トマトのシンディスイートの中に、本葉が出てこない個体が1株だけ育っています。 こういうのこれまでも見たことあったように思いますが、ちゃんと観察してみようかと思い立ちました。 本来、本葉が出てくる成長点がある部分が、何らか理由(虫に食べられてしまうケースが考えられますが、育苗段階ではあまり虫に気づかれていないのでそうではないと思われます)で破損してしまって、成長のきっかけを失っている状態です。 そのせいか、茎の上部が膨らんで、いかにも栄養の行き場がない感じになっています。 同じ時期の同じシンディスイートを並べて比較してみました。 5月3日の状態。 5月6日になると、 そして、育て始めから1か月後の5月11日。差は明らか。このまま成長できずに枯死してしまうのかと思っていたら、よく見ると、ようやく本葉が出始めました。 それにしても色味も若干濃い。緑が濃いいというより、紫色かかっている。 何となくのイメージですが、危機に対応するためにアントシアニンが増産されているのではないかと。 寒い中、萵苣(チシャ)の苗をはたけから育苗ポットに移したら一気に紫色が強くなったり、寒い時期のブロッコリーは紫色がかっていたり、もともとは太陽の紫外線から身を守るために活躍する色素だと言われているので。 さらに、観察して、5月14日には、本葉が大きくなってきています。 そして5月20日には、だいぶ育ってきました。このまま観察を続けてみたいと思っています。 にほんブログ村 にほんブログ村 48『繕い裁つ人』2020レンタルにて
『繕い裁つ人』
(監督:三谷由紀子、出演:中谷美紀、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子、永野芽郁、104分、2015年、日本映画) 2020年、映画鑑賞48作品目。 海と街並みが見える小高い場所にある祖母が始めた洋裁店の2代目店主の女性が主人公。 「頑固おやじ」みたいと称されながらも、実直に先代の使っていた足こぎミシンを使って、布見本のついたデザインスケッチを見ながら、近所の常連客の服の直しを行っている。なじみのお客さんばかりで、待合では井戸端会議が絶えない。 彼女は顔の見える人への一生モノの洋服をつくることに誇りを持っており、洋服のことが好きで百貨店の洋服部門に勤める青年が、彼女の扱う服が気に入って、百貨店でのブランド化を提案するも、そっけない。 彼が足繫く洋装店に通ううちに、お互い少しずつ変化が起こっていく。 抑えた感情表現からにじみ出る情熱や、ちょっとお茶目な部分などがうかがえるところが楽しい。 にほんブログ村 にほんブログ村 719_南瓜(カボチャ)の成長の不思議
野菜によって育ち方やその速さが違うのは当然と言えば当然なのでしょうけど、毎年タネから育てていると徐々にいろいろと気づくことがあります。
ウリ系は全般に、発芽も早く成長も早い中で、特に南瓜(カボチャ)は葉っぱがどんどん大きくなるので目立ちます。 面白いのは、最初に出てくる双葉が、他の野菜だと、そんなに大きくならないままに本葉が出てきて、本葉が大きくなるのに対して、南瓜は、まず双葉が大きくなって、その次に出てくる本葉もどんどん大きくなるのです。 双葉が大きくなって、その葉で栄養を蓄えて、本葉に一気に栄養を送っているという印象なのです。植物によっていろんな育ち方があるのは、それぞれにメリット・デメリットがあるからなのでしょう。 4月19日から、人肌発芽で発芽させて、育苗ポットに移して育てたロロンという種類の南瓜。 5月3日に本葉が少し大きくなってきたと思ったら、 5月5日には、もう2枚目の本葉が出てきて、 5月8日には、こんなに大きくなっています。 はたけに定植すると、双葉も本葉も瓜葉虫(ウリハムシ)にどんどん食べられてしまうので、5月10日まで待って植えました。 そして、1日後はそれほどでもなかったのですが、 3日後の13日には、こんな感じで、 そして8日後の18日には、ボロボロ。 でも、前にも書きましたが、柔らかくておいしそうな新芽はあまり食べてなくて、新芽はどんどん出てくるので、そのうち、普通に成長していきます。 しかも、苗を育てている家と畑の距離はほんの20メートルくらいしか離れていないので、羽根で飛べるのだから苗の場所に食べに来てもよさそうなのにそこまでは来ないのです。 はたけに定植されるのを待ってくれているような感じなのですが、多分、生活圏というものがあるのではないかと思います。それがどういうことなのか、前から気になっています。 にほんブログ村 にほんブログ村 47『野のなななのか』2020レンタルにて
『野のなななのか』
(監督:大林宣彦、出演:品川徹、常盤貴子、村田雄浩、松重豊、柴山智加、山崎紘菜、窪塚俊介、171分、2014年、日本映画) 2020年、映画鑑賞47作品目。 かつて炭鉱で栄えた北海道の芦別市で、元病院だった場所を、芦別の文化を守ろうと古いものを集めて古物店にしている元病院長が、3月11日の14時46分に92才で亡くなる。 離れ離れに暮らす家族が集まってきて、通夜、お葬式、初七日、そして、なななのか(四十九日)が、自然豊かな北海道の地での美しい風景とともに描かれ、一人の戦争を体験した男性の死が、多くの人の生死とつながっていることが静かに語られていく不思議な物語。 8月15日を過ぎても戦争が終わらなかった樺太の地の話、戦争中に炭鉱で働いた韓国・朝鮮の労働者や炭鉱病院で働いた看護師たちの戦争反対の強いメッセージと、東日本大震災後のあり方について、押しつけではなくじんわりと伝わってくる。 矢継ぎ早に発せられるセリフが、ちょっとずつずれていて現実の会話とは違うのに、妙に想像力を刺激して、現代演劇を観ているよう。 要所要所でテーマ音楽を演奏する野の音楽隊を演じているバンド“パスカルズ”の中に、解散したバンド“たま”の知久寿焼さんや石川浩司さんがいるのが個人的にはツボ。 にほんブログ村 にほんブログ村 718_ブロッコリー脇芽の収穫
今年は早めにメインの花芽を取って、その後出てくる脇芽をどんどん食べる戦略に出たところ、背が低いまま育っているブロッコリーです。
脇芽も最初のうちはまあまあ大きいのですけど、だんだんしょぼいものになってきます。 どれくらい脇芽を取っているか、写真に撮ってみました。 メインの花芽も含めて撮影してみると。 脇芽が出るたびに刈り取っているので、なかなか花が咲く暇も持たせなかったのですが5月4日には、見逃していた脇芽からようやく1輪だけ花が咲きました。 そしてよく見ると、脇芽にさらに小さな脇芽が出てきています。 同時に、暖かくなってきたので、多分蝶の幼虫が食べ始めました。 さすがにもうぼぼ収穫期も終了です。 にほんブログ村 にほんブログ村 46『マーウェン』2020レンタルにて
『マーウェン』
(監督:ロバート・ゼメキス、出演:スティーヴ・カレル、レスリー・マン、ジャネール・モネイ、ダイアン・クルーガー、メリット・ウェヴァー、116分、2018年、アメリカ映画) 2020年、映画鑑賞46作品目。 個人的な性癖をあげつらわれて、集団暴力を受け、記憶障害を持つようになった実在の青年の物語。 彼は玩具屋さんでバイトをしながら、自宅の周辺に第二次世界大戦時のミニチュアの街をつくり、そこでG.Iジョーやバービー人形を使った物語を空想しては、その場面を写真に撮影して暮らしていた。やがて、その写真が評価され、地元の人たちの理解と協力で写真展を開催される運びとなる。 彼に暴行を加えた犯人たちの裁判も続いていたが、心の傷がいえないまま、被害者としての証言ができないでいた。 まわりの人たちの理解と、ミニチュアの街での空想物語をつむぐことによって、徐々に彼の心は解きほぐされていく。 空想上の物語には、実際に身近にいる女性たちがそれぞれ個性豊かに登場し、機関銃をぶっぱなし、ナチス兵から街を守っていてこれがまた魅力的。 にほんブログ村 にほんブログ村
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