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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『オカルト化する日本の教育―江戸しぐさと親学にひそむナショナリズム』

[2018年08月04日(Sat)]
『オカルト化する日本の教育―江戸しぐさと親学にひそむナショナリズム』
(原田実著、2018年、ちくま新書)

1808オカルト化する日本の教育.JPG

「江戸しぐさ」については、かつて岩国でも講演会が開催されたときがあり、私としては当時、そういう習慣が江戸にはあったのだろうけど、今「江戸しぐさ」をことさらに取り上げる人は、それを安易に自分の思い通りに人を教育しようとする手段として利用している感じがして危ういのでは、という趣旨の記事を2010年5月18日(記事名:「江戸しぐさ」を持ち上げる人の危うさ)に書いたこともあり、ずっと気になっています。

その後、実は「江戸しぐさ」というのはどうも実在したものではなく、昭和生まれの現代人による作り話であって、普通の論文などに取り上げられることはないということを知ったのですが、この本は、その「江戸しぐさ」が、親学というあやしい考え方に取り入れられて、さらに変節をしていくということ、その根っこに安易なナショナリズムがかかわっていることを詳しく解説してくれています。

「江戸しぐさ」は史実ではないのに道徳の教科書に取り上げられたりしているし、親学は、例えば普通に岩国でも短期大学で取り上げられるほどポピュラーで、ともに、一見すると、いいことを言っているような気もするところがミソで、著者がいみじくも、

 「「江戸しぐさ」や「伝統的子育て」は、作り手が、自分たちの過去の経験を理想化し、さらに過去に投影して伝統だと言い張るだけの代物である。それを歴史的事実として扱ったり伝統と称したりするのはノスタルジーの歪んだ発露にすぎない。」

と書いているように、自分のわずかな経験を敷延して、明確な根拠もなく、昔は素晴らしかった、それを取り戻すことによって、より素晴らしい日本になる、という安直な考え方のようだと言うことがわかります。

さらに、共通の背景に陰謀論などもあるようで、さらにややこしくなります。私は、陰謀や神秘的なことが全くないといっているわけではなくて、陰謀や神秘的なことは確かめることが難しいため、そこで思考がストップしてしまうことに一番の問題があると思っています。なので、このブログにも「23神秘主義を排す」というカテゴリーを設けているほどで、陰謀論をことさらに言う人とは、議論が続かなくなる(それは、○○という団体が暗躍しているからだということで終わってしまう)ので困ります。

いずれにしても、「江戸しぐさ」や親学は、いわゆる右派左派に限らずそれぞれの思惑や解釈で賛同する人が多いようで、根拠が明確でないだけに逆に根深く、本を読んでいると魑魅魍魎の世界に入ってしまいそうで一筋縄ではいかないことがわかります。

最後のほうで、同じ流れの中で、最近テレビなどでもことさらに取り上げられることの多くなっている縄文時代についても、取り上げていて興味深い。

教育にかかわる人は読んでおいて損はないと思います。


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68『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』2018サロンシネマにて58

[2018年08月03日(Fri)]
『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
(監督:ショーン・ベイカー、出演;ウィレム・デフォー、ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ヴィネイト、112分、2017年、アメリカ映画)

1807フロリダ・プロジェクト.JPG

2018年、映画鑑賞68作品目にして、劇場での鑑賞58作品目。

夢の国フロリダ・ディズニー・ワールドに隣接する安モーテルには、1週間ごとに料金を支払って長期滞在している低所得層の人々が暮らしている。

そこに住む定職のないシングルマザー家庭の子どもが主人公。

現実離れした抜けるような青空とポップな色調のモーテルや商店が立ち並ぶきらびやかな世界で、厳しい暮らしの中でも、子ども同士は近所を冒険したりして楽しく過ごしている姿を、あくまで子どもの視点で描く。

徐々に苦境に追い詰められる母親に警察の手がまわったとき・・・。

長期滞在者に苦労しながらも、何とかいい感じで仕事をこなしている安モーテルの管理人が、憎めない。

8月9日まで、サロンシネマにて。


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577_日々の収穫

[2018年08月02日(Thu)]
今年は、ミニトマトと胡瓜(キュウリ)の収穫がとても順調。特にミニトマトは、毎日どっさり採れます。

180801収穫.JPG

オクラや枝豆も少しずつ採れはじめました。

180802枝豆01.JPG

180802枝豆02.JPG

以前にも書きましたが、枝豆と玉蜀黍(トウモロコシ)は、自家製がおいしい。成長する途中を採るので、栄養の供給源が絶たれ、どんどん劣化していくので、採れたてを食べることができるメリットがなにより大きい。


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67『ラジオ・コバニ』2018横川シネマにて57

[2018年08月02日(Thu)]
『ラジオ・コバニ』
(監督:ラベー・ドスキー、出演:ディロバン、69分、2016年、オランダ映画)

1807ラジオ・コバニ.JPG

2018年、映画鑑賞67作品目にして、劇場での鑑賞57作品目。

トルコとの国境に近いシリア北部のクルド人街コバニは、2014年9月から2015年1月まで過激派組織「イスラム国」(IS)の占領下におかれ、激しい戦闘によって大半が瓦礫と化してしまう。

コバニ出身で大学で社会学を学んでいたディロバンさんは、コバニに帰り、友人とFM放送局を立ち上げ、ラジオ番組「おはよう コバニ」の放送をはじめて、インタビューに出向き、また、生き残った人たちや、戦士、歌手などをゲストに呼んで、その声を届け、復興する街の姿を伝える。

復興当初の、瓦礫の様子は凄惨を極めているものの、徐々に活気を取り戻す姿は、静かだけども、人々の力強さを映し出しています。そしてディロバンさんの、大きな感情を表に出すことはないものの、淡々と現実に向き合っていく姿や日常生活に、心を打たれます。

8月14日まで、横川シネマにて。


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わくわく科学 SUMMER フェスティバル180819

[2018年08月01日(Wed)]
2018年8月19日(日)9時半〜16時
岩国市中央公民館にて
参加費 1500円

180819わくわく科学サマーフェスティバル.JPG

毎年お盆の時期に、仮説実験授業の授業書を1日かけて楽しむ会を開催しています。
昨年は、講座の講師をしましたが、今年は、昼休みのものづくりのお手伝いなどで参加します。

講座は、子どもから大人まで5クラス用意しています。
A『ドライアイスで遊ぼう』(小学校1・2年)
B『空気と水』(小学校1・2年)
C『電池と回路』(小学校3・4年)
D『電子レンジと電磁波』(小学校5年井用)
E『授業プラン お金の話』(中学生・高校生・大人)

チラシのデータを大きめにしてありますので、申し込み先などはチラシでご覧ください。


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