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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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112『いのちのはじまり 子育てが未来をつくる』 横川シネマにて73

[2017年10月31日(Tue)]
『いのちのはじまり 子育てが未来をつくる』
(監督:エステラ・ヘネル、96分、2016年、ブラジル映画)

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2017年、映画鑑賞112作品目にして、劇場での鑑賞73作品目。

様々な国の乳幼児の子育てについて取材した映像に、各国の子育ての専門家本人によるコメントをはさみながら進行していくドキュメンタリー。

小さな子どもというのは見ていてほほえましい(自分の子どもが大きくなってしまって、直接的な機会がなくなると、知り合いの子どもでもできたら抱っこしたくなる)。

映画で強調されているのは、生まれた瞬間から子どもの脳の神経細胞はどんどん発達していき、その後の心や身体の発達に影響があるので、十分な愛情が注がれる必要があること。

そして、主夫の子育て、血のつながりのない親子、祖父母に育てられる子ども、同性愛者カップルの家庭、貧困によって子ども同士で世話をしている子ども、コミュニティによる子どもの見守りなど、さまざまな実例もあげて、そういった子育てを担うのが必ずしも親でなくてもいいこと、社会全体で子育てにもっと関心が持たれるべきであることを描いてあり、まったくその通りだと思います。

10月31日まで、横川シネマにて。


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ハンセン氏病患者の元隔離施設、国立療養所長島愛生園に行ってきた

[2017年10月30日(Mon)]
日本で最初のハンセン氏病患者療養施設として作られた、岡山県の長島にある国立療養所長島愛生園に研修視察で行ってきました。

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まず、現在歴史館として、様々な展示やビデオ上映を行っている元事務本館で、職員によるハンセン氏病に関する説明のあと、1988(昭和63)年にようやく本土と長島の間に架けられた長島架橋(本土との距離はわずか30メートルしかないのにそれまで渡船でわたるしかなかった)についてのビデオ鑑賞や展示品の鑑賞。その後、島内に残る患者の収容桟橋や収容施設、監房、納骨堂などの見学を職員の説明を受けながら巡り、最後に、70年間愛生園で過ごした元ハンセン氏病患者で、現在も施設に残っている方の体験談を伺いました。

ハンセン氏病については、感染率が非常に低くて隔離する必要がないことが随分前から分かっていたのにも関わらず、「らい予防法」という法律が1996(平成8)年に廃止されるまで隔離政策が続いていたことなど、概略は知っているつもりでしたが、詳しく話を聞くことにより、新たに知ったこともあり、大変勉強になりました。

一番印象に残ったのは、ハンセン氏病の原因菌が、低温が好きなために、手足などの末端に集中して、そこの感覚マヒが起こり、しかし、施設では人手が足りなくて、入所した患者が農作業や大工仕事などのさまざまな重労働をしなくてはならなかったため、ケガをしても気づくのが遅れ、キズが悪化し、当時は安易に指などを切断するようなことがあったために、ハンセン氏病は手足が腐って落ちてしまうような印象を与えてしまったこと。つまり、本来の意味での療養施設であったなら、手足の指などを失わなくても済んでいたケースが多々あったようだということ。

全国十数か所にある療養施設の中で唯一の高校もあり、卒業して社会復帰した人の中には、ハンセン氏病であったことがわかって差別を受けることを気にして、卒業した学校名を言えない人も多かったとも。

お話を伺った80歳を超えた方は、後遺症が残っているものの、車を今でも運転しており、特に若いころは、力が余っていたので、舟で本土に遊びに行ったり(入店拒否されることもあったそう)、習ったゲートボールで全国優勝したことなど、持ち前の明るい性格からか楽しかった思い出を主に話してくれました、隔離政策と言っても、実際にはほとんど感染しないことが分かってきていたので、ある程度外に出たりすることも黙認されていたこともあったのでしょう。それでも、13歳の時に突然施設に連れてこられ、そのせいで家族もそのままの場所にいることができなくなって引っ越しを余儀なくされたり、つらい経験も多かったようです。施設内では、見よう見まねで大工仕事を主に行っていたとのこと。

今、施設に残っているのは、病気は完治しているものの、高齢でもあり、長年の隔離生活のために、社会復帰場所等もないなど外に出るのが難しい人たちのようです。

いずれにしても、実際の隔離施設や、国の誤った施策のため長年施設で暮らさざるを得なかった人の生の声を聴くことができたのは貴重な体験でした。

行ったときは、たまたま穏やかな天気の日で、施設のある場所からは風光明媚な瀬戸内の風景が広がっていました。


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「くが青空マルシェ」に遊びに行ってみた171028

[2017年10月29日(Sun)]
この時期にまさかのあいにく2週連続、週末に台風の影響が出て雨になってしまったものの、まだ台風は近づいていないので、通常開催となった「くが青空マルシェ」。

2、3週出店のテントをひととおり見て回って(少しだけ買い物もして)、目的の「広島カカオ」に。

自家焙煎したカカオ・ニブを使ったオリジナルチョコは、ガーナ、トリニダード・トバコ、ベトナムの3種。カカオ・ニブを専用の機械で70時間くらいかけて細かくし、奄美産の素焚糖と広島産の藻塩のみで作ってある贅沢な一品です。ベトナム産のものは、酸味が強く、フルーティな味わい。

チョコとカカオ・ニブを買いました。

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カカオ・ニブを砂糖でまぶしたものや、オリーブオイルに漬けたもの、やカカオ・ニブを使ったお菓子などもたくさん(カカオ豆の入ったカカオ・ポッドも展示してありました)。

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雨ながら、結構な人出。ハロウィンが近いので、仮装している人もたくさん。


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111『Tomorrow パーマネントライフを探して』 サロンシネマにて72

[2017年10月28日(Sat)]
『Tomorrow パーマネントライフを探して』
(監督:シリル・ディオン、メラニー・ロラン、出演:シリル・ディオン、メラニー・ロラン、ロブ・ホプキンス、バンダナ・シバ、ヤン・ゲール、120分、2015年、フランス映画)

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2017年、映画鑑賞111作品目にして、劇場での鑑賞72作品目。

地球環境に危機を感じたハリウッドでも活躍する女優メラニー・ロランさんが、仲間たちと活動家・ジャーナリストのシリル・ディオンさんとタッグを組んで、“新しい暮らしを始めている人々”と出会う旅を始める。

街中の公共用地の花壇などに作物を植えてみんなで共有する取り組み、過密に多様な種類の作物を植えて効率を上げる農法、実は小規模な農家が多くの食料生産を担っているということ、など食に関するレポート。

風力、地熱、太陽光、バイオマスなど、再生可能エネルギーの導入を大胆に進める国や島の取り組みや、ゴミ・ゼロへの挑戦。

環境配慮型の生産体制のほうが経済的であると20年間中規模の封筒生産工場を続ける会社。地域通貨や保管通貨やネットワークによって、地域や中小企業にお金が回るような仕組みを実践する人たち。

民主主義を、実効性のあるものにするためにオープンな仕組みや、いかに参加をしてもらうかについての試行錯誤。

全国テストをする時間があるなら教育をすると毅然と答え、OECD内で優秀な成績を上げているフィンランドの教育システム。

目まぐるしく舞台を変えながら、地域に根差して、持続可能な社会にしていくために生き生きと活躍する人々の姿を描いていて、身近なところにこそ答えはあるだとわかる楽しい作品。

1週間かけて広島のサロンシネマで開催された「食と農の映画祭2017inひろしま」で上映された映画。1作品だけ観ることができました。


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『発達障害』

[2017年10月27日(Fri)]
『発達障害』(岩波明著、2017年、文春新書)

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「発達障害」という用語が一般的に使われるようになった大きなきっかけは、2000年に起きた17歳の少年が起こした「動機のない」無計画な殺人と言われた「豊川主婦殺人事件」で、少年が「アスペルガー症候群」と診断されたことかららしい。しかし、著者によると、それは誤審であり、本人も自分が行ったことの責任を取るつもりだったので、きちんと法の裁きを受けたほうが本人のためだったのではないか、とその事件の経緯などについて詳しく解説してくれています。

そのように、「発達障害」は一言で終わらせてしまうにはあまりに多様でわかりにくいものであることは、私も日ごろから感じていたので、手に取った本。実際に、多くの臨床経験を持つ著者によって、個別具体的な事例が数多く書いてあって、わかりやすい、というかわかりにくさについて丁寧に説明してあっておススメです。

代表的な、ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠如多動性障害)それぞれについての具体的な特徴や共通点と相違点に加えて、9000冊の書籍を丸暗記できるような驚異の能力を持つサヴァン症候群や「文字や形に色を感じ」たり「形に味を感じたり」する共感覚(シネステジア)、学習障害と発達障害の関係、歴史に名を遺す天才たちと発達障害についてなど総合的に概観できるように思います。

専門家でも診断が難しいと言われている「発達障害」は、特に少年事件における被告人の刑罰減免のために濫用されることがあり、この用語を広く世の中に広める役目を果たした一方で、偏見を助長した面があり、最後に、「発達障害を社会に受け入れるために」と題して、具体的に、デイケアなどによるプログラムによって、本人たちが日常生活の中で感じる「生きづらさ」にどう対処していくか、あるいはどのように本人の個性を生かして生活していくかを検討することによって、就職ができるようになる例についても書いてあり、そういったことは、一般社会もちゃんと理解することと両輪になって進めていかれなければいけないことだと感じます。

この本を読んでいくと、程度の差こそあれ、自分にもそういう部分があるかも、ということもあるのですが、多様性を活かしていくことこそ求められている今の時代にあって、とても参考になる本です。


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110『伽倻子のために』

[2017年10月26日(Thu)]
『伽倻子のために』
(監督:小栗康平、出演:呉昇一、南果歩、浜村純、117分、1984年、日本映画)

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2017年、映画鑑賞110作品目。

1981年に『泥の河』でデビューした小栗康平監督の第二作目の作品。学生の頃劇場で観て、言葉が少ない映画だなあ、映画の設定年代の時代なのかなあ、という印象を持ちながら、何か気になっていました。

もう一度観てみたいと思っていたものの、レンタルされてないし、DVDは何作品かのセットで結構なお値段であきらめていたら、たまたま改めて検索してみると、2016年に単品での発売を行ったことを知ったので、さっそく購入して、しばらく積んでおいて、台風の日にようやく観ました。

思っていたより記憶していたシーンが多かったのですが、さすがに30年以上経て観ると、多分自分が変わっているので、感じ方が違う。名作だと思う。

1950年代後半、在日韓国・朝鮮人二世である主人公と、日本人でありながら戦争中に親に捨てられ、韓国・朝鮮人の父親と日本人の母親に育てられた女性との切ない恋愛物語。

実際言葉少なではあるけど、今見ると気になるほどではなく、時代背景や生活感などがよく描写されていて登場人物それぞれの悲しみが伝わってくる。画面構成も美しい。

伽倻子の役を演じた南果歩さんは、この作品がデビュー作。みずみずしい演技が光っています。

ちなみに、DVDボックスには、小栗監督と映画評論家の前田英樹さんの対談を収録した冊子も付いています。


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『驚きの皮膚』

[2017年10月25日(Wed)]
『驚きの皮膚』(傳田光洋著、2015年、講談社)

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とてもおススメな本です。

皮膚が全身やこころ(情動)に及ぼす影響について長く考えてきた、という著者が、「システム」について考えてみようと思う、と「まえがき」の最後に、次のように書いて、本書をはじめます。

「システムという独り歩きを始めてしまったキーワードを本来の位置に戻し、まずは身体システムと、それと環境との境界を成す皮膚が、そもそもどんなもので、どんな能力をもっているのかを捉え直すこと。そしてさまざまなシステム、単純な物理現象から進化論、そして今の私たちがシステムを担う基礎となる文化や言葉の起源、そこまで議論を広げ、私なりに、これからどのような未来が私たちを待っているのか、そこまで空想を広げてゆきたいと考えています。」

かなり、大風呂敷を広げた話になりそうだと予感させるはじまり方です。

最初に、私たちは「知能」というものが脳に存在すると考えがちだけど、脳のない生物や、無生物でさえも、さまざまな判断をして行動している例を引き合いに出して、「知能」というものが、物質と環境との境界に存在しているように思われる、と語り、ヒトが体毛を失ったのは、全身の表皮が環境にさらされる、いわば「皮膚感覚の復活」によって生存を有利にするためだったのではないかという説を語り、

皮膚のしくみ、皮膚が触覚のみならず、聴覚や視覚、味覚、臭覚などを持っていること、さらには、考えたり記憶したり、こころに(多くは意識にのぼらない形で)影響を及ぼしていることについて説明してくれ、人類が120万年前に体毛を失ってから、現生人類と同様の言語発現が可能な解剖学的な進化を20万年前に遂げるまでの、100万年におよぶ長い期間、お互いに触れ合ったりするスキンシップがコミュニケーションや社会構造の維持に重要な役割を果たしてきたのではないか、と主張しています。

7部構成のこの本の最後の2部(「システムと個人とこれから」と「芸術と科学について」)が、この本の核心部分になると思われます。著者は、人間が作り出した巨大社会を構成しているさまざまな「システム」が個人を圧迫している現状に危機感を持っているようで、この最後の2部も興味深い指摘がたくさんあるのですが、若干未整理な印象で(えらそうに書いて申し訳ありません)、わたしも含めて読んだ人それぞれが考えを進めてほしいと思うし、著者の今後の論考に大いに期待したいと思います。

最後の部分を抜粋します。

「芸術も科学も、人間という生き物、その深い普遍的なところに、その起源があると私は考えます。これまでお話ししてきたように、人間は生まれてから、まず皮膚感覚で世界を知り始める。また人類の進化を眺めると、裸の皮膚によって皮膚感覚を復活させたことから脳の発達が始まり、やがて皮膚感覚から言葉が生まれ、皮膚感覚から原始美術が現れました。そして、今なお、無意識の領域で、皮膚感覚は私たちの全身やこころ(情動)に多大な影響を及ぼしている。その原初のかたちから、わたしたちのこれからの在り方を探したいと思います。」

皮膚感覚を大切にすることが、システムの暴走を防ぐのではないかというこの本の視点は、「脳vs身体」とか「都会vs田舎」などに通じるし、さらには芸術や技術に展開していくとは、「ヒトはなぜ体毛がほとんどないのか」という昔からの疑問に導かれて進めてきた読書が、ブーメランのように私の関心領域に帰ってきた感じがして面白い。

そろそろ、「ヒトはなぜ体毛がほとんどないのか」ということについて、中間まとめのようなものを書いてみたいと思っています。


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11月の読むロバの会(読書会)、課題図書は『マクベス』

[2017年10月24日(Tue)]
2017年11月29日(水)18時〜(約1時間)
課題図書 『マクベス』(シェークスピア著)
ヒマールにて

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10月の読むロバの会の課題図書は、『あしながおじさん』。有名な小説ですが、意外や意外(私も含めて)初めて読む人が多かった。とても楽しい本で、明るい雰囲気の漂う会になりました。

次回の課題図書は、シェークスピアの戯曲『マクベス』。いろんな訳がでていますけど、どれでもOKとのこと。課題図書を読んできて、当日1ドリンクを注文すれば、誰でも参加できます。


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2017わくわく科学クラブ<30倍の世界>5回目171021

[2017年10月23日(Mon)]
3年ぶりに講師を行っている、月1回ペースで土曜の朝に仮説実験授業を体験してもらうわくわく科学クラブ。

5回目が終了。今回は、前回の振り返りをしたあと、今回は台所にある砂糖や塩、味の素、小麦粉などをどのようにみえるか予想を立てながら見てもらったり、火打石を使って火の粉を見た後に、ちょっと意外なものを見てもらったりしました。少しずつ、予想を立てながら順番に見ていくのは楽しい。

手当たり次第ではなく、順序だてて予想をしながら見ることが大切なので、授業で体験しないと楽しさや理解度はぐっと減少してしまうのですが、味の素を見たときの様子をチラ見せしましょう。

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授業を行っているのは、工作などを行うための部屋で、しっかりした四角い椅子になっているので、休憩時間に子どもたちは、その椅子を積み上げてちょっと危険な遊びで盛り上がってしまいました。それにしても、そういうときに次々に思いついていろんなことをしてしまう子どもたちの創造性や生き生きとした表情は、見ていて楽しいので、ついつい危険なところに気を付けながら、そのままにしておいてしまいます(そのうち落ち着いてきたので大丈夫でした)。

来月も楽しみです。


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「休校マルシェ@奥岩国ほんごう」171118

[2017年10月22日(Sun)]
先日、10月15日に岩国駅前で行われた岩国祭に、軽トラ新鮮組も開催されるとのことだったので、久々に寄ってみました。当日はあいにくの天気だったのですが、軽トラ新鮮組は中通り商店街のアーケードの中なので盛況でした。

顔見知りの人と話したりしながら、回っていたら、本郷のブースに地域おこし協力隊の人がいたので、はじめて少しだけお話をしました。全国的に取り組まれている地域おこし協力隊。中山間地域の多い岩国でも、何人かがそれぞれの地域で活躍していて、岩国市のホームページ(下のほうの事業PRバナーの中の「岩国UJIターンポータルサイト 田舎暮らしの道しるべ!」の中)にもその様子が分かるフェイスブックがリンクされています。

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11月18日には、休校中の波野小学校を活用して、本郷の農産品や特産品、農具や古民具のフリマ、竹細工のワークショップやフードコートなど盛りだくさんのマルシェが行われるとのことで、その後チラシを入手しました。

スタンプラリーも行われるようです。以前このブログでマスキングテープとのからみで取り上げた、全国でも珍しい楮(こうぞ=和紙の原料)の神様を祀った楮祖(ちょそ)神社などもポイントにあるのかな。

私は、その日、月1回講師をしているわくわく科学クラブや、地元の公園で行われるブックカフェなどがある予定なので、行けない可能性が高いのですが、楽しそうですので、興味のある方は是非。

写真のデータを大きめにしていますので、クリックすると、行事内容など読むことができると思います。


追記:英語版のチラシもつくられたことを聞いて入手しました。

休校マルシェ英語版.JPG

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キャラメルボックス2017グリーティングシアターvol.4『光の帝国』を観て来た171119

[2017年10月21日(Sat)]
キャラメルボックスの旗揚げ時からのメンバーで演出家の真柴あずきさんが岩国市出身と言うこともあり、事前にこのブログでも告知していた、廿日市市のさくらぴあで行われた演劇集団キャラメルボックスの公演を観て来ました。

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生でプロの演劇を初めて見たときのような、良い意味で、素直に感動できる作品だったように思います。

真ん中に作りこんだ部屋があり、その周りを階段で高い位置で回れるようになっているという舞台装置一つのみで、そこが、暗転や照明や音響、言葉づかい、位置を少しだけずらすといったちょっとした変化で、いろんな場面の部屋の中になったり、川原になったり、回想シーンになったりと、生の演劇ならではの、想像力を刺激する展開。マイクを使わない、生声によるしっかりした発声。ダンスシーンもあり、ところどころ入るギャグは、話しの流れを乱さない程度(これはこれで、好きなのですが)。

未来を予測できたり、あらゆるものを記憶できたりする特殊能力を持った人々が住む村出身の家族と、それをたまたま知って、映画の題材にしようとしている映画監督のお話。ありていに言えば、ここ数年、一般的にも話題にのぼるようになってきた発達障害の人々のことと言うことになるのかもしれませんが、そういった思いがけない設定によって、家族のこととか、人間関係のこととか、いろいろ思い起こさせて、面白い。記憶する運命を、ある意味素直に受け入れて、写真家として旅する主人公もよかったのですが、秘密を守ろうとする主人公のお姉さんもなかなか。

入場時に配られた簡易パンフレットに書いてあったのですが、キャラメルボックスが、グリーティングシアターと銘打って定例的に全国を回りだしたのは、2014年になってからのようで、続いて欲しいなと思います。私は、長年キャラメルボックスの演劇を観たいと思っていて、なかなか機会がなく、去年、同じ会場で開催されたのをたまたま知って初めて見ることができたので、今回が2回目でした。


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数学の演奏会171112 「数学のいいところは、国を越えて、人種を越えて、世界中の人と通じあうことである。」

[2017年10月20日(Fri)]
2017年11月12日(日)14時〜17時半(13時からミニマルシェあり。休憩時間含む)
周防大島「八幡生涯学習のむら」にて
事前予約 大人3500円 中高生2000円(当日は、それぞれ500増し、小学生以下無料・要保護者同伴)
演奏者:森田真生(独立研究者)

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数学の?しかも演奏会?、謎だらけのイベントですが、昨年の5月に第1回目(このときは行けなかった)のときから気になっていたので、今年の7月に、内田樹さんと森田真生さんの対談があったときに行ってみて、お話しがとても面白かったし、そのときに買った、森田さんの著書『数学する身体』(この本についての簡単な感想は、ブログに書いています)もとても興味深かったので、第2回目は行く予定です。

数学というと、どちらかというと嫌いな人が多いと思います。私も、大学の数学は完全に落ちこぼれましたが、数学的思考というのには関心があると言うか、数学というものを生み出した人間というものは面白いなあと思っています。

数式とかは多分出てこなくて、刺激に満ちたお話しになると思います。

あとで正式なチラシが手に入ったので追加しておきます。


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「島のむらマルシェ オーガニックな生活をここから。」171104

[2017年10月19日(Thu)]
2017年11月4日(土)10時〜15時
周防大島「八幡生涯学習のむら」にて

2014年からはじまって、毎月第1・3土曜の「島のあさマルシェ」<小さな定期市&朝ごはん>と年1回の秋の「島のむらマルシェ」の2つのマルシェの開催になっている「島のむらマルシェ」

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「オーガニックな生活をここから」という副題のとおり、安全・安心にこだわって、農薬や化学肥料、添加物などをできるだけ使わないこだわりの農産物や加工品の販売や、こだわりの雑貨や体験教室など楽しい催し満載です。

真ん中が芝生広場になっていて、そのぐるりに軒があるという会場の構造も一体感があっていい感じで、とてもおススメな企画です。

都会から周防大島に移住した人なども含めて、コンセプトに賛同している人は楽しい人が多いので、是非、気になるお店は立ち止まって話をしてみると面白さが倍増すること請け合いです。

「島のむらマルシェ」のホームページがあって、マルシェのこと、スケジュール、これまで開催したマルシェの様子、出店者のことなどの情報がありますので、是非ご覧ください。

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109『セザンヌと過ごした時間』 八丁座にて71

[2017年10月18日(Wed)]
『セザンヌと過ごした時間』
(監督:ダニエル・トンプソン、出演:ギヨーム・カネ、ギヨーム・ガリエンヌ、アリス・ポル、デボラ・フランソワ、サビーヌ・アゼマ、114分、2016年、フランス映画)

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2017年、映画鑑賞109作品目にして、劇場での鑑賞71作品目。

少年時代に出会った、画家のポール・セザンヌさんと小説家のエミール・ゾラさん。その2人の芸術家ならではの複雑な交流を、2人の決別のきっかけとなった、ゾラさんのある画家をモデルにした小説『製作』を起点に、美しい映像で描き出す。早くから成功したゾラさんにと、後年「近代絵画の父」とまで言われるようになったものの、生前は認められることのない不遇な人生を余儀なくされたセザンヌさん。それぞれの人生の重なり合う部分の微妙な陰影が心に残ります。

セザンヌさんが描き続けたサント・ヴィクトワール山が本編中何度か映し出され、エンドロールの背景が、その山の実写から、絵に次々と変わっていくのは、この映画にとてもふさわしい感じがしました(映画のシーンが思い起こされて)。

広島の八丁座にて、10月27日まで。


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くが青空マルシェvol.4 171028

[2017年10月17日(Tue)]
岩国市の玖珂総合公園で行われているハンドメイドイベント。

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子ども向けのワークショップがいろいろあって、家族連れで楽しめるような工夫があるのが特徴です。周りに長い滑り台などの遊具のある芝生広場もあります。

個人的には、チョコレートの原料であるカカオ豆を発酵させたあとに焙煎したカカオ・ニブを売っていた「広島カカオ」も出店するようなので行ってみたいと思っています(カカオ・ニブも買いたいのですが、前回の5月には気温が高いのでなかった、オリジナルチョコなどがあると思われるので期待しています)。

詳しくは、くが青空マルシェのフェイスブックで。


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『日本の覚醒のために ―内田樹講演集』

[2017年10月16日(Mon)]
『日本の覚醒のために ―内田樹講演集』
(内田樹著、2017年、晶文社)

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ここ数年の内田さんの講演の中から、「日本の覚醒のために」というテーマに沿って拾って、再編集した講演集。日本について考えるヒントに満ちていて読みやすくかつ興味深い。

納められている6つの講演のタイトルをあげてみると、

「資本主義末期の国民国家のかたち」
「これからの時代に僧侶やお寺が担うべき役割とは」
「伊丹十三と「戦後精神」」
「ことばの教育」
「私が白川静先生から学んだこと」
「憲法と戦争―日本はどこに向かうのか」

どれも面白いのですが、特に、一番最初の「資本主義末期の国民国家のかたち」は、3年前の講演を元に書かれていて、今のこのタイミングに、多くの人に読んでもらいたい内容ですので、小見出しを書き出してみます。

資本主義末期で国民国家はどこに向かうか/対米従属を通じての対米自立/対米従属の成功体験がもたらした幻想/日本の重大な転換点/アメリカは日本にとっての軍事的家父長/忖度で国益を損なわせる政治家、官僚たち/国際社会に向けたメッセージを持たない日本/自国の国益増大に関心がない政治家たち/アメリカの下請けで行使される集団的自衛権/自発的隷属というくびき/国を立て直す資源は山河と死者/「そこにはないもの」を手がかりにして/予見する知性の強さ

アメリカに追従するしか選択肢がなくなってしまっている現状を、本当にそれしかないのか根本にかえって考え直す大切さについて、歯に衣着せぬ明快な論調で話しかけてくれていて、何が国難なのか、どこに目を覚ます必要があるのかを考えされてくれます。

今年の7月に周防大島で、内田樹さんと森田真生さんの対談があったとき、購入してサインしてもらった本ですが、ようやく読みました。


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imm coffee & roastery 西岩国に新しくできたコーヒー屋に行ってみた

[2017年10月15日(Sun)]
錦帯橋にほど近い、バス通りに今年オープンしたコーヒー屋さんにようやく行く機会がありました。

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カフェラテと、生ハムとカマンベールチーズのサンド。ともにおいしい。


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何気に増えるマスキングテープ

[2017年10月15日(Sun)]
私がマスキングテープを好きなことは身近には知られているので、時々珍しいオリジナルマスキングテープをもらえたりしてうれしい。というか、ありがたい。

この2ヶ月くらいで5種類、計8本が手に入りました。

まずは、平安時代の僧侶、源信さんの1000年忌特別展のマステと、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)さんの絵を使ったマステ。

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そして、関西の阪急電車のオリジナルマステ。

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次に、広島東洋カープの選手を使った「ハレハレ!カープ」シリーズ。ブログにはあまり書きませんけど、一応広島圏に住んでいるのでカープファンです。今年は、人気だったこともあり、ズームズームスタジアムには行てませんが、これまで何度か行ってます。とても楽しい球場です。

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最後は、山口が生んだ詩人中原中也さんの記念館が、今年生誕110年ということで出したオリジナルマスキングテープ。中原中也さんの詩の抜粋が書かれています。しぶい。今年は、没後80年でもあるので、山口市では中原中也記念館を中心としていろんな行事が行われていますので、中原中也さんに興味がある人はホームページなどで確認してください。

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『食と農の映画祭 2017inひろしま』

[2017年10月14日(Sat)]
2017年10月21日(土)〜27日(金)
広島の東急ハンズ8Fにある「サロンシネマ」にて

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今年で9年目を迎える、食と農に関わる映画を上映する映画祭。監督や出演者のゲストトークや、「キネマルシェ」と銘打った、安心安全の食材の販売やお弁当の販売もある行事です。

上映作品は、『しんじん〜其の二』『ごはん』『僕らのごはんは明日で待っている』『カレーライスを一から作る』『Tomorrow パーマネントライフを探して』『花蓮―かれんー』『生きとし生けるもの』『0円キッチン』『藝州かやぶき紀行』『築地ワンダーランド』『飯舘村の母ちゃんたち 土とともに』の11作品。

この中で私が観たことあるのは『築地ワンダーランド』のみ。これまでこの映画祭へは行ったことないので、今回は1、2作品は観てみたいと思っています。


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108『エルネスト もう一人のゲバラ』 サロンシネマにて70

[2017年10月14日(Sat)]
『エルネスト もう一人のゲバラ』
(監督:坂本順治、出演:オダギリジョー、永山絢斗、ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ、アレクシス・ディアス・デ・ビジェガス、124分、2017年、日本・キューバ合作映画)

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2017年、映画鑑賞108作品目にして、劇場での鑑賞70作品目。

チェ・ゲバラさんの没後50年となる2017年、日本とキューバの合作映画としてつくられた作品。

キューバ革命の英雄、エルネスト・チェ・ゲバラさんに<エルネスト>の戦士名を授けられた日系人がいた。その名は、フレディ前村。日系二世である前村さんは、ボリビアから医師となるためにキューバの国立ハバナ大学に留学していたが、留学中にキューバ危機が訪れ、ゲバラさんと出会い、故郷のボリビアの軍事政権を倒すために戦うことになる。

キューバでの医学生としての前村さんの生活をメインに、丹念に描いていて見ごたえがあります。

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上映後、監督の阪本さんとオダギリさん2人による舞台挨拶があり、監督からは、映画の冒頭のシーンで、1959年にキューバの通称使節団を引き連れてゲバラさんが来日したときに、広島にも足を延ばして、原爆ドームや原爆資料館を訪れたエピソードが丁寧に描いてある部分について、その時日本ではまだゲバラさんはあまり知られていなくて、取材をしたのは中国新聞の林記者のみで、監督はその林さんの遺族にたどり着き、当時の取材メモを借りてシーンを作ったことなどを話してくれました。ゲバラさんがこの時の広島の話をキューバに持ち帰って広めたので、現在でもキューバでは、初等教育で広島・長崎のことを学ぶそうです(ちなみに、映画では広島へは夜行列車で来たように描かれていますが、その説もありながら、全日空の飛行機で大阪から岩国空港に着いた可能性が高いようです)。

オダギリジョーさんというと、俳優デビュー2年目の2000年に仮面ライダークウガで主役を務めたとき、子どもと一緒に観て、とても好印象で、以来気になっている俳優さんです。オダギリさんは、前村さんが家族に秘密にしていたボリビアへの戦いの旅に立つ直前に、実家に心配をかけないように、友達のふりをして電話をかけたエピソードなどを紹介してくれたり、こういった売れる要素が少ないような、またタイアップもない、お金でなくて、作りたいという気持ちで作る映画は日本では作りにくくなっているので、是非盛り上げてほしいと語りかけてくれて、その真摯な姿勢がとても印象的でした。

広島でのロケがあるためか、広島では何か所かの劇場で公開中です。


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