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354_キュウリの最終段階『人類とカビの歴史 闘いと共生と』『人類とカビの歴史 闘いと共生と』(2013年、浜田信夫著、朝日選書) 梅雨時期に、つい購入してしまった本。 私のカビに対する関心は、最近やたら除菌○○というものがはやっているけど、生ごみをほぼすべてはたけの堆肥として活用している身としては、生ごみが細菌などの働きによってうまく分解してくれないと困るし、毎週友人から買っている天然酵母パンの酵母は、空気中に普通に漂っているモノだと言うし、一方で、取り置いた食事が腐って食べられなくなってしまうのも困ったものだといった、身近にいて、うまく付き合っていくしかないものだけど、実際のところどんなものなのか、というものなので、そういうことを考えるヒントがあればいいかなという感じ。 のっけから、微生物には大きく分けて、菌類(キノコ、カビ、酵母、地衣、粘菌)と細菌とウイルスに分かれていると書いてあって、そういうのをあまり区別せずに考えていたなあと。生鮮食品の場合、カビは細菌との生存競争にさらされていて、湿っていて栄養分がたっぷりな食品では、成長の速い最近に負けてしまうので、カビが生えるより早く腐ってしまい、悪臭を放つようになるのだそう。 それでも、この本、書いている人がよくカビのことを知っているはずなのに(だから)、それでどうなんだ(全自動洗濯機になって、脱水層と洗濯層の隙間がせまく、乾燥しにくいので洗剤を栄養とするカビがはびこっているのはわかったけど、それはどうしても除去しなければならないほど害があるのかよくわからない)、という話が多く、ちょっと消化不良。 しかし、ところどころに、はっとするようなことが書いてあって、ついつい読んでしまった。 例えば、枯草、落ち葉、朽木などを分解して土に還す地球の掃除屋としての役割を持つ菌類は、しかし、歴史的にみると植物とバランスよく発達してきたわけではなく、石炭紀(3億6000万年前〜3億年前)と呼ばれる巨大なシダ植物が大森林を形成した時代に、それを分解するキノコなどの繁栄がついていけず、巨大な植物遺体が分解されずに堆積され続けたために大量な石炭が化石として埋蔵されることになったらしいことなどは、なかなか興味深い。 また、多くのカビと違って、成長が早く、塊になった栄養源を活用できるコウジカビ属は、実は調べてみると自然界ではあまり多くなく、人類が農耕を行い、快適な環境の住居に定住し、食料の保存を行うようになって、住居の湿り気の多い片隅に住み、少しでも保存状態の悪い食料の上前をはねることによって、人とともに繁栄するようになったらしい。一方人間もしたたかで、その身近なコウジカビ属の中にはカビ毒を生産するものもある中、人にとって有用なお酒や醤油を作ってくれるコウジカビを選び、品種改良(!?)を重ねて活用してきているのだそう。 人間の作った穀物などの上前をはねるような生活をしているために人間がいなくなった集落からはいなくなるスズメや、蛇などの天敵に襲われるリスクの少ない軒先に巣をつくるツバメ、人間が開発したり耕したりすることによって更地になったところにまず生えてくる雑草など、実は、人間と生物というのはいろいろなレベルでかかわりがとても多いことに驚かされることがままありますが、微生物もそうなんだなあ。 微生物の場合は、目に見えないだけで、そこいらじゅうにたくさんいて、目に見える生物とのかかわりも含めて、微妙なバランスの上に成り立っているのだと思うので、私はやたら排除する方向の除菌○○があまり好きになれないのです。 基本的には著者は、もともとカビと人類は共存してきたのだから、過敏になりすぎないほうがいいという態度なので私的には共感はできます。 久々に、本の紹介を書くと、ずいぶん時間がかかったわりに、雑で読みにくくて申し訳ありません。 ![]() 『虫』(門田栄子 切り絵展) ヒマール(himaar coffee&crafts)にて「はたけの虫たち」シリーズをこのブログで随時連載しているからというわけでもないのですが、ヒマールさんで開催中の切り絵展を観てきました。 シンプルなようで繊細な虫たち。額もしぶい。 切り絵というのは、単純に行ってしまえば太めの線画になるのでしょうが、紙の厚みで微妙に影があったり、カッターなどで切り出すのでしょうから、やはり彫刻的な、彫りだしたような感覚があって面白い。 お店の一角が、展示空間に見事に変身しているところもなかなかの見物。1点1点を観た後に、お店の入り口あたりからあらためて展示しているところを見てもリズムがあって楽しい。キャプション(展示品のタイトルなどの表示)などもお店で作られたそうです。 8月4日(日)まで(7月29日は店休み日)。 チラシになっているポストカードをよく見ると、本日(28日)と8月3・4日の13時からは作家の門田さんがお店にいらっしゃるようです。 ![]() 353_はたけの虫たち11
森となろうとしているアスパラガスの穂先に止まるハチの一種。触角が大きい。アスパラガスの蕾が丸くてかわいい。こういうことに気づくのも、虫を観察しているときの楽しみです。
パクチーにアリがたくさん行き来しているなあと良く見てみると、タネになりかけの根元にアブラムシがたくさん付いているのでした。アリは、アブラムシのお尻から出る甘い汁をもらう代わりにアブラムシを守ってやるらしいのですが、ちょうど真ん中下のアリがもらっているところのようです。 拡大して見るとこんな感じです。 モロヘイヤの葉にとまるガの一種。 足の長い半透明のクモが、糸を伝って行き来しているのを見ていたら、ハナグモとばったり遭遇。一瞬緊張が走りましたが、何事もなく、離れていきました。 パクチーにとまる、ちょっと渋めの表情の、ハンミョウ(斑猫=猫模様?)のようなカミキリ? 後ろから見ると、必死につかまっている感じなのでした。 ![]() 352_パクチー(コリアンダー)のタネ(になりかけ)351_アスパラガスの収穫
毎年この時期になると、アスパラガスは林になっているのですが、今年は、3月末から食べることができるアスパラガスが少しずつ途切れなく出続けいて、なかなか森状態になりません(春に出て、いったん林になってお休みの時期を迎え、また夏に収穫できるようになると言われていますが、私の場合、夏の時期は繁茂していて気付かなかったり、忘れたりしていることが多い)。
先おとついも、写真の奥に写っている3本を収穫。一番手前にあるような細いものになると、そのまま大きくならせてやります(そうすることによって、根に栄養がたまって来年の春も収穫できるのです)。 現在のアスパラガスの林の状況は、こんな感じで、まだ3本くらいなので林とは言えません(右後ろはモロヘイヤです)。 ![]() 350_はたけの虫たち10
エダマメの葉の上で獲物を待つカマキリの子ども。
朝、草の合間を散歩するミミズ。 朝露でしっとりとした草の合間を、ツヤツヤに光る体で地上をはっているミミズを見ると、本当は、暗い土の中より、青空の下のほうが好きなのかも、と思ったりします。 サツマイモはたけで見かけた黒いちいさなイモムシ。カブラハバチの幼虫のようです。名前の通りカブラ(カブの別名)の葉が好きなのでしょう。暖かい時期にダイコンやコマツナ、カブの新芽を食べにやってきます。 トウモロコシの皮をガシガシ食べるキリギリス。 パクチーの茎で食事中のハエトリ系のクモ。ちょっと、どや顔。 サトイモの葉にとまるトンボ。 ミニトマトの葉の上で交尾するハエ。 パクチーの花の蜜を吸うアブの一種。 パクチーの花の蜜を吸うハチの一種。花の小ささとアンバランス。 すばしっこいので写真に撮りにくい地をはう虫。オオヒラタシデムシの幼虫らしい。体長2pくらいの小ささで、三葉虫のよう。 はたけではもちろん、野菜をはじめとする植物が暮らしていて、同時にたくさんの虫たちが生活をしているのですが、忙しく水遣りや草取りをしていると案外気付かないことも多いのです。ところがふと、そこにたたずんであたりの気配を感じるようにすると、とたんに植物と虫たちが織り成す豊かな世界が広がるのにびっくりしたりします。さらに書くと、鳥たちやモグラ、アナグマ、イノシシなどの動物たちもこの世界に加わります。 ![]() 349_サツマイモの第一回目の草取り終了348_本日の収穫鼻笛作家が岩国に
2年弱前から個人的に楽しんでいる鼻笛。不特定多数の場で、一度一曲だけ披露したことがありますが、実はこれまで、身近に鼻笛を吹く人がいなかったので、生で他の人が鼻笛を演奏するのを聞いたことがありませんでした。
ところが、最近新聞記事で、鼻笛作家が岩国にいることを知り、新聞社を通して本人に連絡をすることができました。本人から柳井市のマックスヴァリューで月例で行われている雑貨市のようなものに出店(今回で2回目だった)していることを教えてもらい、会いに行くことができたのです。 関東方面から最近引っ越してきたらしく、仲間と一緒に陶器の鼻笛と、木の鼻笛を制作しているのだそう。かなりいろんな種類のものがあって、試し吹きをさせてもらい、お気に入りを購入しました(私は陶器の音色が好きなので、陶器の方しか試さなかったので、今度は木製の方もためさせてもらおう)。 これです。結構小さくて彩色がかわいいので、アクセサリーとしてもいい感じ。顔の鼻の部分に開いている穴がミソで、そこにゴムバンドを通して頭にかけると、何とハンズフリーで鼻笛が吹けるのです。穴の位置のバランスが絶妙なのだとか。実際にやってみました。なかり笑える顔になるのですが、これは便利。他の楽器を演奏しながら鼻笛が吹けるのです。 日頃、何カ所かのお店で委託販売しているので、これだけ揃うことはあまりないらしく、今回置いていたものも、すぐにお店に旅立つ予定なのだとか。 手作りなので、それぞれ一点ものなのですが、陶器製で、天然釉(松の灰など)を使ってじっくり作った特別なものも展示してありました。なかなか渋い。 いろいろとお話を聞くことができ、なんとなく合奏などもさせてもらえて、思わず楽しい時間を過ごさせてもらいました。 現在手持ちの鼻笛三種。 鼻笛人口が増えて、合奏などができるようになると楽しそう。 高村さんのブログのアドレスは、http://ameblo.jp/happy-flute-hanabue/ です。興味のある人はどうぞ。 ![]() 347_手作り座布団?
カボチャやスイカの実は、直接土についていると色が緑に色づかず黄色っぽくなったり(これは売るのでなければそれほど問題ない)、ナメクジなどに食べられやすくなるので、敷物をします。草が生えにくいように一面に藁(わら)や葦(あし)などを敷いていて十分ならそれだけでもいいのですが、余裕があると実の下にちゃんと敷物をしたくなります。
今では専用のお皿を売っているようですけど、できたら自然なものをということで、誰に習ったわけでもなく、作ってみました。 まず萱(かや)を取ってきて乾かして枯れさせておきます。 それを適当にとって、 ぐるりと一回しして、 結びます。 あとは残った先の部分をさらに中に入れていきます(ここで、性格が出てしまいます。私は至って大雑把なので、あまり美しくない)。 あとは敷いてやるだけ。まだ小さなスイカ(孫ヅルかひ孫ヅルだと思われるので、ちゃんと大きくなってくれるかどうかわかりません)。 だいぶ大きくなったカボチャ。 まだ小さなカボチャ。コオロギの子どもがとまっています。 そういえば、最初に成った実をカラスにやられてしまったスイカ。次に成った実を昨日採ってみたところ、とてもおいしくできていました。あと数個は楽しめそうです。 ![]() 346_パクチー(コリアンダー)の花345_カボチャのすれ違い344_はたけの虫たち9
去年始めた「はたけの虫たち」シリーズ。
かなりネタ切れっぽいのですが、ちょっと草取りや収穫の手を休めてはたけを見てみると、案外まだ写真に撮っていない虫たち(いわゆる昆虫でないものも含む)が結構いるので、もう少し続けてみたいと思います(本当にいろんな虫たちがいるものです)。 同じ虫でも、ちょっと変わった生態を見せてくれた場合は再掲します。 この時期は、子どもたちも多くてかわいらしい。 まずは、カボチャの葉にとまるバッタの子。 パクチー(コリアンダー)の葉にとまるハエの一種(ハエは種類が多すぎて名前がよくわかりません)。 オクラの実に残る花びらの残骸に群がるアリたち。 卵嚢(らんのう)を抱える?コアシタカグモ? カタバミの葉にとまるコオロギの子ども。 ササグモ? エダマメの茎にとまる、おなじみのダンゴムシ。はたけではそれほど見かけないのに今年はよく見かけます。 ダンゴムシは、英語でpill bug(錠剤虫?)というのを最近知りました。文化が違うと虫の表現方法も変わって面白い。大きさ的には正露丸虫、という感じでしょうか? トウモロコシの葉にとまるハエの一種。 バッタの子。 ![]() 343_キュウリ2番手苗の不思議
最初に植えたキュウリの苗が順調に収穫できはじめたので、2回目の苗を植えました。
こうやって時期をずらして植えると、長い間収穫できるのですが、面倒なので毎年ちゃんとやってるわけではありません。 いつも不思議に思うのは、最初の時には枯れるのではないかと思えるほどウリハムシに葉っぱを食べられてしまうのに、2番目はあまり被害にあわないことです。 植えて何日かたって少し大きくなった状態ですが、見ての通り、最初に出る双葉まで残っているのです。 考えられるのは、環境の違い。最初に植えたときはまだ、植えている苗やタネも少なく、雑草もまだ少ない。なので、集中して狙われるのかな。 でも、同じ時期でも、隣通しでも食べられ方が違うので、その個体の勢いの違いもあるでしょうし、場所の微妙な違いもあるのでしょう。 ![]() 342_パクチー(別名コリアンダー)の薹立ち(とうだち) |
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