『暇と退屈の倫理学』
『暇と退屈の倫理学』
(國分功一郎著、2021年文庫化(原著は2011年)、新潮社)
國分功一郎の本は何冊か読んだことがあって、その人が暇と退屈についてどんなことを書いているのだろうと買ってみた本。
今の私はあまり暇とか退屈とかを感じることはないとはいえ、暇といえば暇な感じもするという状況ですけど、ちょっと、だまされた感がありつつ、小さな活字で400ページもあるのに結構短期間に読まさせられました。
主に近現代の哲学者が暇と退屈について書いていることをバッサリと批判しながら、わかりやすく解説し、様々な学問分野の知見も引き合いに出して「暇と退屈」を感じるようになってしまった人間について、より深く考えさせられ、自分の次の行動についてのヒントになったような気がします。
最後に結論が書かれていているものの、そこにも「本書を通読するという過程を経てはじめて意味を持つ」と書いてある通り、結論だけ読んでも仕方ないような、豊かな経験が、この本にはあります。
一つだけおまけに書くと、いろんな本に出てくる理論生物学者のユクスキュルさんの「環世界」についても話が出てきて、これまでなんとなくわかった気になっていたものの、より具体的な例を出してあって少し理解が深まったような気がします。そのうえで、人間は他の動物とは比較にならないほど容易に環世界の間を移動する(環世界間移動能力が高い)という説明が面白いなあと思いました。

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(國分功一郎著、2021年文庫化(原著は2011年)、新潮社)
國分功一郎の本は何冊か読んだことがあって、その人が暇と退屈についてどんなことを書いているのだろうと買ってみた本。
今の私はあまり暇とか退屈とかを感じることはないとはいえ、暇といえば暇な感じもするという状況ですけど、ちょっと、だまされた感がありつつ、小さな活字で400ページもあるのに結構短期間に読まさせられました。
主に近現代の哲学者が暇と退屈について書いていることをバッサリと批判しながら、わかりやすく解説し、様々な学問分野の知見も引き合いに出して「暇と退屈」を感じるようになってしまった人間について、より深く考えさせられ、自分の次の行動についてのヒントになったような気がします。
最後に結論が書かれていているものの、そこにも「本書を通読するという過程を経てはじめて意味を持つ」と書いてある通り、結論だけ読んでも仕方ないような、豊かな経験が、この本にはあります。
一つだけおまけに書くと、いろんな本に出てくる理論生物学者のユクスキュルさんの「環世界」についても話が出てきて、これまでなんとなくわかった気になっていたものの、より具体的な例を出してあって少し理解が深まったような気がします。そのうえで、人間は他の動物とは比較にならないほど容易に環世界の間を移動する(環世界間移動能力が高い)という説明が面白いなあと思いました。
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