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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『僕には鳥の言葉がわかる』

[2025年03月06日(Thu)]
『僕には鳥の言葉がわかる』
(鈴木俊貴著、2025年、小学館)

2502僕には鳥の言葉がかる.JPG

四十雀(シジュウカラ)が文法のある言葉を発していることを、丹念な観察と実験を積み重ねることによって世界で初めて発見(確認)し、動物たちの言葉についての新しい学問「動物言語学」の創設を、スウェーデンのストックホルムで開催された国際行動生態学会の基調講演で高らかに宣言した著者による初の単著。

動物同士も言葉を交わしているということはよく言われることで、例えば、鯨(クジラ)はすごく遠く離れた仲間と交信することができるとかいうことを聞くと、たぶんそうなんだろうなと漠然と思っていたので、鈴木さんが四十雀の言葉を発見したというニュースを聞いても、少し詳しく分かったのかな程度の感想しか持っていなかったのですが、考えてみると、この言葉がどういう意味を持っているとか具体的な話は聞いたことはありませんでした。

例えば、蛇(ヘビ)が現れた時「ジャージャー」と鳴いたとしても、それがただの注意喚起の信号なのか、それとも恐怖を感じて発した声なのか、それとも蛇を表す単語なのかというのを確定するのは、四十雀の心を読み取ることができないので難しい。

それを、「ジャージャー」という音を聞かせると同時に近くの木に蛇のような枝を上下させると、それが蛇ではないかと注意深く観察するかどうかといった様々な実験を多くの個体で繰り返すことによって確定していったことを詳しく説明してくれていて、驚きの連続です。

単語を特定するだけでなく、語順によって文章を作り出していることを、確かめる実験の工夫にはびっくりですが、とても読みやすい本なので詳しくはぜひ読んでみてください。

同じ場所に生きている小動物たちは、お互いの言葉をある程度理解しているようで、もともとヒトも、身近にいる動物の言葉を理解して、危険を回避したりしていたのではないかという視点も著者は持っていて共感できます。

そして、15年以上の年月をかけて四十雀の言葉の一端を解明してきた経験を活かして、現在、東京大学に新しい研究室「動物言語学分野・鈴木研究室」を立ち上げ、いろんな動物の言葉について研究しようとしています。

今後の研究が楽しみです。


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