『「性格が悪い」とはどういうことか―ダークサイドの心理学』
『「性格が悪い」とはどういうことか―ダークサイドの心理学』
(小塩真司著、2024年、ちくま新書)
あの人性格が悪いなあと思ったり、自分にも悪いところがあるなあと思ったりするわけで、そういうことは、そう簡単に変えることができるものではないし、仕方ない部分もあるのでは、と思いながら専門的にはどういうことが考えられているんだろうと読んでみました。
まず、ダークな性格の典型的なものとして、「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」に加えて、最近では、腹立ちまぎれに自分が損になることをする「スパイト」というものを入れて5つがあり、それぞれの性格について、その傾向があることを診断できるテストが開発されることによって研究が進んできたとのこと。
会社や組織では、ある意味冷徹なダークな性格は、魅力的に映る面もあったり、組織の目標を推進するために一定の役割を果たしている場合があることは、実際に経験することでもあります。
親密な人間関係である恋愛において、ダークな性格がどういう役割を持つのかという研究があるのも面白い。
また、ダークな性格の持ち主は、自己概念の明確性に欠ける傾向があるというのは、ちょっと意外なようで、そう言われるとなるほどと思う節も(ただ、自分の性格は簡単に変えられないにしても、ある程度どういう傾向があるかについて自覚的であるというのはお互いが楽に過ごすためには必要だと思います)。
性格には遺伝に関係があるものとそうでもないものがあるようですが、いずれにしても、性格は連続的でくっきり分けられるものでなく、社会が急激に変化する中で有利な結果をもたらす可能性もあり、性格も多様性があったほうがいいともいえるのでしょう。
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(小塩真司著、2024年、ちくま新書)
あの人性格が悪いなあと思ったり、自分にも悪いところがあるなあと思ったりするわけで、そういうことは、そう簡単に変えることができるものではないし、仕方ない部分もあるのでは、と思いながら専門的にはどういうことが考えられているんだろうと読んでみました。
まず、ダークな性格の典型的なものとして、「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」に加えて、最近では、腹立ちまぎれに自分が損になることをする「スパイト」というものを入れて5つがあり、それぞれの性格について、その傾向があることを診断できるテストが開発されることによって研究が進んできたとのこと。
会社や組織では、ある意味冷徹なダークな性格は、魅力的に映る面もあったり、組織の目標を推進するために一定の役割を果たしている場合があることは、実際に経験することでもあります。
親密な人間関係である恋愛において、ダークな性格がどういう役割を持つのかという研究があるのも面白い。
また、ダークな性格の持ち主は、自己概念の明確性に欠ける傾向があるというのは、ちょっと意外なようで、そう言われるとなるほどと思う節も(ただ、自分の性格は簡単に変えられないにしても、ある程度どういう傾向があるかについて自覚的であるというのはお互いが楽に過ごすためには必要だと思います)。
性格には遺伝に関係があるものとそうでもないものがあるようですが、いずれにしても、性格は連続的でくっきり分けられるものでなく、社会が急激に変化する中で有利な結果をもたらす可能性もあり、性格も多様性があったほうがいいともいえるのでしょう。
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